HOME 国内

2023.02.13

順大出身のルーキー近藤亮太が大幅自己新で日本歴代10位タイ「自分の力を出し切った」/全日本実業団ハーフ
順大出身のルーキー近藤亮太が大幅自己新で日本歴代10位タイ「自分の力を出し切った」/全日本実業団ハーフ

23年全日本実業団ハーフ男子で3位に入った近藤亮太(三菱重工)

◇第51回全日本実業団ハーフマラソン大会(2月12日/山口・維新みらいふスタジアム発着)

男子は実業団1年目の近藤亮太(三菱重工)が日本歴代10位タイの1時間0分32秒で3位に食い込んだ。

広告の下にコンテンツが続きます

16km過ぎにジョセフ・カランジャ(愛知製鋼)が飛び出した後、2位集団で存在感を発揮。競技場に入ってその集団の前に出た。残り100mでベヌエル・モゲニ(旭化成)にかわされたものの、日本人トップでフィニッシュ。順大3年時の2020年箱根駅伝予選会でマークした自己記録(1時間2分35秒)を2分03秒更新した。

「うれしい気持ちです」と充実した表情の近藤。そもそも全国大会で個人入賞は初めてだ。

長崎・島原高時代は3年時の17年愛媛国体少年A5000m(15位)に出場したのを除けば、インターハイや全国高校駅伝の経験はない。進んだ順大でも3年時までは学生駅伝(出雲、全日本、箱根)の経験はなかった。それでも、4年生(21年度)になって、関東インカレ1部ハーフに出場(15位)。全日本大学駅伝(7区)や箱根駅伝(10区)でもタスキをつないだ。

今年元日の全日本実業団対抗駅伝でもメンバーから外れたが、その後のチーム合宿(ニュージーランド)を経て手応えはあった。「マラソン練習のようなものを体験させてもらって、しっかり脚作りができていました」。

広告の下にコンテンツが続きます

レースでも「最後まで脚はもつ自信がありました」と近藤。ベテランの佐藤悠基(SGホールディングス)や実績のある茂木圭次郎(旭化成)、このロードシーズンで好調な今江勇人(GMOインターネット)らを抑えた。

「想定通りです、自分の力を出し切ったレース」と振り返った近藤。ハーフで大幅自己新を達成し、その次のステップを考えている。チームにパリ五輪マラソン代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を獲得している選手が3人(山下一貴定方俊樹、井上大仁)いることを踏まえ、「先輩方を追って、マラソンで成功できるようになりたいです」と話していた。

次のページ 全日本実業団ハーフ各カテゴリー上位成績

◇第51回全日本実業団ハーフマラソン大会(2月12日/山口・維新みらいふスタジアム発着) 男子は実業団1年目の近藤亮太(三菱重工)が日本歴代10位タイの1時間0分32秒で3位に食い込んだ。 16km過ぎにジョセフ・カランジャ(愛知製鋼)が飛び出した後、2位集団で存在感を発揮。競技場に入ってその集団の前に出た。残り100mでベヌエル・モゲニ(旭化成)にかわされたものの、日本人トップでフィニッシュ。順大3年時の2020年箱根駅伝予選会でマークした自己記録(1時間2分35秒)を2分03秒更新した。 「うれしい気持ちです」と充実した表情の近藤。そもそも全国大会で個人入賞は初めてだ。 長崎・島原高時代は3年時の17年愛媛国体少年A5000m(15位)に出場したのを除けば、インターハイや全国高校駅伝の経験はない。進んだ順大でも3年時までは学生駅伝(出雲、全日本、箱根)の経験はなかった。それでも、4年生(21年度)になって、関東インカレ1部ハーフに出場(15位)。全日本大学駅伝(7区)や箱根駅伝(10区)でもタスキをつないだ。 今年元日の全日本実業団対抗駅伝でもメンバーから外れたが、その後のチーム合宿(ニュージーランド)を経て手応えはあった。「マラソン練習のようなものを体験させてもらって、しっかり脚作りができていました」。 レースでも「最後まで脚はもつ自信がありました」と近藤。ベテランの佐藤悠基(SGホールディングス)や実績のある茂木圭次郎(旭化成)、このロードシーズンで好調な今江勇人(GMOインターネット)らを抑えた。 「想定通りです、自分の力を出し切ったレース」と振り返った近藤。ハーフで大幅自己新を達成し、その次のステップを考えている。チームにパリ五輪マラソン代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を獲得している選手が3人(山下一貴、定方俊樹、井上大仁)いることを踏まえ、「先輩方を追って、マラソンで成功できるようになりたいです」と話していた。 次のページ 全日本実業団ハーフ各カテゴリー上位成績

全日本実業団ハーフ各カテゴリー上位成績

【男子】 ●個人 1位 ジョセフ・カランジャ(愛知製鋼)1.00.25 2位 ベヌエル・モゲニ(旭化成)1.00.32 3位 近藤 亮太(三菱重工)1.00.32 4位 茂木圭次郎(旭化成)1.00.33 5位 今江 勇人(GMOインターネットグループ)1.00.33 6位 ムソニ・ムイル(JR東日本)1.00.34 7位 佐藤 悠基(SGホールディングス)1.00.35 8位 キサイサ・レダマ(Kao)1.00.36 ●団体戦(各チーム上位3人の順位合計で競う) 1位 旭化成 33 2位 愛知製鋼 34 3位 トヨタ紡織 78 【女子】 ●ハーフ個人 1位 オマレ・ドルフィン(USE)1.10.16 2位 吉薗  栞(天満屋)1.10.48 3位 逸木和香菜(九電工)1.11.00 4位 川村  楓(岩谷産業)1.11.03 5位 林田 美咲(九電工)1.11.04 6位 唐沢 ゆり(九電工)1.11.07 7位 福良 郁美(大塚製薬)1.11.17 8位 小井戸 涼(日立)1.11.22 ●団体戦(各チーム上位3人の順位合計で競う) 1位 九電工 14 2位 天満屋 38 3位 大塚製薬 76 ●10km 1位 信櫻  空(パナソニック)33.09 2位 兼友 良夏(京セラ)33.12 3位 古川 結美(第一生命グループ)33.13 4位 北村  遥(スターツ)33.16 5位 古川 璃音(ニトリ)33.22 6位 佐々木梨七(積水化学)33.24 7位 櫻川 響晶(第一生命グループ)33.32 8位 尾崎  光(シスメックス)33.32

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.04.28

日本勢は金メダル8個獲得 中長距離で5種目制覇 記録では渕上翔太400mH49秒97、中谷魁聖が走高跳2m19をマーク/U20アジア選手権

◇第21回U20アジア選手権(4月24日~27日/UAE・ドバイ) 4日間の大会が終了し、男女合わせて29名が出場した日本勢は金メダル8個を含む21のメダルを獲得。昨年6月に韓国で行われた前回大会(金14個、メダル総数で […]

NEWS バレガ5000m12分55秒68の大会新V 前週世界新のデュプランティスは6m00 3000m障害のチェプコエチも2連勝/DL蘇州

2024.04.28

バレガ5000m12分55秒68の大会新V 前週世界新のデュプランティスは6m00 3000m障害のチェプコエチも2連勝/DL蘇州

中国・蘇州で4月27日、ダイヤモンドリーグ(DL)第2戦が開催され、男子5000mでは東京五輪10000m金メダルのS.バレガ(エチオピア)が12分55秒68の大会新で優勝した。 バレガは現在24歳。18年にこの種目で1 […]

NEWS 織田記念スタートリスト発表 男子100m坂井隆一郎は最終エントリーせず 山縣亮太や多田修平、東田旺洋が出場へ

2024.04.28

織田記念スタートリスト発表 男子100m坂井隆一郎は最終エントリーせず 山縣亮太や多田修平、東田旺洋が出場へ

第58回織田幹雄記念国際大会(4月29日/広島広域公園陸上競技場)のスタートリストが4月28日、発表された。 GP(グランプリ)男子100m予選1組は、4レーンに多田修平(住友電工)。2組には4レーンにデーデー・ブルーノ […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子中距離・久保凛(東大阪大敬愛高)ターゲットはインターハイ連覇と日本選手権V

2024.04.28

【高校生FOCUS】女子中距離・久保凛(東大阪大敬愛高)ターゲットはインターハイ連覇と日本選手権V

FOCUS! 高校生INTERVIEW 久保 凛  Kubo Rin 東大阪大敬愛高2大阪 活躍中の注目高校アスリートをフォーカスして紹介するコーナー!今回は昨年の北海道インターハイ女子800mチャンピオンの久保凛選手( […]

NEWS 社会人初戦を迎える村竹ラシッド 日本選手権やパリ五輪を見据え「冬季の成果を確かめたい」/織田記念

2024.04.28

社会人初戦を迎える村竹ラシッド 日本選手権やパリ五輪を見据え「冬季の成果を確かめたい」/織田記念

第58回織田幹雄記念国際大会(4月29日)を前日に控えた4月28日、会場の広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)で出場選手の会見が行われた。 男子110mHに出場する村竹ラシッド(JAL)は、この春に順大 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top