2026.03.06
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム??
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第320回「日本の室内競技会」(井上)

ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅(26年2月撮影)
本サイトを御覧の方はご存じかと思いますが、欧米で行われている競技会に日本人選手も出場して、好記録を出しています。
そんな室内競技会ですが、日本では、群馬や香川などで棒高跳といった特定の種目に特化した大会が行われているものの、各種目のトップ選手が集まるような大会は、2月のJapan Athlete Games in Osaki(鹿児島・大崎町/ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)だけになってしまいました。
昨年まで、大阪城ホールで日本選手権室内、日本室内大阪大会が行われていましたが、昨年3月下旬に日本陸連が競技施設(トラックボード等)の経年劣化による安全性や競技施設の維持や、修繕工事や全面改修となった場合の費用を踏まえ、大阪城ホールでの開催を最後とすると発表しました。
そのため、今年は行われませんでした。
そもそも大阪城ホールのトラックは160m。ショートトラックは基本200mですから距離が短い。以前は中距離種目などを実施しましたが、近年は直線種目やフィールド種目が中心となっていました。
同大会は1983年に開館した大阪城ホールで、翌84年に「国際室内大阪大会」として始まり、第1回はカール・ルイス(米国)が出場。大会初期は海外選手も数多く出場していました。
このほか、群馬・グリーンドーム前橋(室内競輪場)でも室内競技会が行われていました。ここはトラックが1周200m。群馬国際室内陸上として、30年以上前にはマイケル・ジョンソン(米国)が出場していたのを覚えています。また、1999年3月には世界室内選手権が行われ、私も観戦しました。男子1500mを大会新で金メダルを手にしたゲブルセラシェ(エチオピア)の強烈なスパートが今も焼きついています。
また、横浜アリーナも1周200mのトラックが設置でき、1990年代(たぶん1993年)から10年余り、日本と中国の対抗大会が開催されていたのを覚えています。4×400mリレーも行われていました。
しかし、開催にはコストも発生します。結局、次々と大会が姿を消し、大阪室内もできなくなりました。
一方で、2021年から始まったJapan Athlete Games in Osakiは今回(2月14日、15日)から2日間開催となりました。女子棒高跳も追加され、60mには桐生祥秀選手(日本生命)、山縣亮太選手(セイコー)らが出場。女子60mハードルには、福部真子選手(日本建設工業)、清山ちさと選手(いちご)が参戦し、好記録で盛り上げました。
前回に続いて今回もお邪魔しましたが、関係者のみなさんから話をうかがうと、種目によっては出場を希望する選手が増えているそうです。
比較的温暖や地域と、陸上競技に特化したトレーニング施設を持った会場、自治体や企業など実行委員会を中心に知恵を絞りながら、選手を集め、大会を開催しています。
直線で最長150mあるため、100m走もでき、客席が近く、トップ選手のスピードやテクニックを間近に見ることができます。次回も2日間開催を考えているとのころ。どんな大会になるのか、楽しみです。
個人的には、中距離のクレイ・アーロン竜波選手、石井優吉選手(いずれもペンシルベニア州立大)たちが好記録を出しているので、国内でも200mのショートトラック設置した室内競技会を開催してほしいな、と思っています。
| 井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入り最初は100mを始めたものの、ライバルが多く、ある選手(日本を代表するロングスプリンター)の活躍に影響されて400mに転向した。3年夏までメイン種目だったが結果は県大会に届かず。しかし、3年秋の駅伝での爆走やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。 |
過去の編集部コラムはこちら
第320回「日本の室内競技会」(井上)
[caption id="attachment_201223" align="alignnone" width="800"]
ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅(26年2月撮影)[/caption] 冬季は、マラソンや駅伝などロードレースが盛んですが、海外では、加えて室内競技会も行われています。 本サイトを御覧の方はご存じかと思いますが、欧米で行われている競技会に日本人選手も出場して、好記録を出しています。 そんな室内競技会ですが、日本では、群馬や香川などで棒高跳といった特定の種目に特化した大会が行われているものの、各種目のトップ選手が集まるような大会は、2月のJapan Athlete Games in Osaki(鹿児島・大崎町/ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)だけになってしまいました。 昨年まで、大阪城ホールで日本選手権室内、日本室内大阪大会が行われていましたが、昨年3月下旬に日本陸連が競技施設(トラックボード等)の経年劣化による安全性や競技施設の維持や、修繕工事や全面改修となった場合の費用を踏まえ、大阪城ホールでの開催を最後とすると発表しました。 そのため、今年は行われませんでした。 そもそも大阪城ホールのトラックは160m。ショートトラックは基本200mですから距離が短い。以前は中距離種目などを実施しましたが、近年は直線種目やフィールド種目が中心となっていました。 同大会は1983年に開館した大阪城ホールで、翌84年に「国際室内大阪大会」として始まり、第1回はカール・ルイス(米国)が出場。大会初期は海外選手も数多く出場していました。 このほか、群馬・グリーンドーム前橋(室内競輪場)でも室内競技会が行われていました。ここはトラックが1周200m。群馬国際室内陸上として、30年以上前にはマイケル・ジョンソン(米国)が出場していたのを覚えています。また、1999年3月には世界室内選手権が行われ、私も観戦しました。男子1500mを大会新で金メダルを手にしたゲブルセラシェ(エチオピア)の強烈なスパートが今も焼きついています。 また、横浜アリーナも1周200mのトラックが設置でき、1990年代(たぶん1993年)から10年余り、日本と中国の対抗大会が開催されていたのを覚えています。4×400mリレーも行われていました。 しかし、開催にはコストも発生します。結局、次々と大会が姿を消し、大阪室内もできなくなりました。 一方で、2021年から始まったJapan Athlete Games in Osakiは今回(2月14日、15日)から2日間開催となりました。女子棒高跳も追加され、60mには桐生祥秀選手(日本生命)、山縣亮太選手(セイコー)らが出場。女子60mハードルには、福部真子選手(日本建設工業)、清山ちさと選手(いちご)が参戦し、好記録で盛り上げました。 前回に続いて今回もお邪魔しましたが、関係者のみなさんから話をうかがうと、種目によっては出場を希望する選手が増えているそうです。 比較的温暖や地域と、陸上競技に特化したトレーニング施設を持った会場、自治体や企業など実行委員会を中心に知恵を絞りながら、選手を集め、大会を開催しています。 直線で最長150mあるため、100m走もでき、客席が近く、トップ選手のスピードやテクニックを間近に見ることができます。次回も2日間開催を考えているとのころ。どんな大会になるのか、楽しみです。 個人的には、中距離のクレイ・アーロン竜波選手、石井優吉選手(いずれもペンシルベニア州立大)たちが好記録を出しているので、国内でも200mのショートトラック設置した室内競技会を開催してほしいな、と思っています。
| 井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入り最初は100mを始めたものの、ライバルが多く、ある選手(日本を代表するロングスプリンター)の活躍に影響されて400mに転向した。3年夏までメイン種目だったが結果は県大会に届かず。しかし、3年秋の駅伝での爆走やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。 |
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