HOME 編集部コラム
編集部コラム「日本の室内競技会」

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム??
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第320回「日本の室内競技会」(井上)

ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅(26年2月撮影)

広告の下にコンテンツが続きます
冬季は、マラソンや駅伝などロードレースが盛んですが、海外では、加えて室内競技会も行われています。

本サイトを御覧の方はご存じかと思いますが、欧米で行われている競技会に日本人選手も出場して、好記録を出しています。

そんな室内競技会ですが、日本では、群馬や香川などで棒高跳といった特定の種目に特化した大会が行われているものの、各種目のトップ選手が集まるような大会は、2月のJapan Athlete Games in Osaki(鹿児島・大崎町/ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)だけになってしまいました。

昨年まで、大阪城ホールで日本選手権室内、日本室内大阪大会が行われていましたが、昨年3月下旬に日本陸連が競技施設(トラックボード等)の経年劣化による安全性や競技施設の維持や、修繕工事や全面改修となった場合の費用を踏まえ、大阪城ホールでの開催を最後とすると発表しました。

そのため、今年は行われませんでした。

そもそも大阪城ホールのトラックは160m。ショートトラックは基本200mですから距離が短い。以前は中距離種目などを実施しましたが、近年は直線種目やフィールド種目が中心となっていました。

同大会は1983年に開館した大阪城ホールで、翌84年に「国際室内大阪大会」として始まり、第1回はカール・ルイス(米国)が出場。大会初期は海外選手も数多く出場していました。

このほか、群馬・グリーンドーム前橋(室内競輪場)でも室内競技会が行われていました。ここはトラックが1周200m。群馬国際室内陸上として、30年以上前にはマイケル・ジョンソン(米国)が出場していたのを覚えています。また、1999年3月には世界室内選手権が行われ、私も観戦しました。男子1500mを大会新で金メダルを手にしたゲブルセラシェ(エチオピア)の強烈なスパートが今も焼きついています。

また、横浜アリーナも1周200mのトラックが設置でき、1990年代(たぶん1993年)から10年余り、日本と中国の対抗大会が開催されていたのを覚えています。4×400mリレーも行われていました。

しかし、開催にはコストも発生します。結局、次々と大会が姿を消し、大阪室内もできなくなりました。

一方で、2021年から始まったJapan Athlete Games in Osakiは今回(2月14日、15日)から2日間開催となりました。女子棒高跳も追加され、60mには桐生祥秀選手(日本生命)、山縣亮太選手(セイコー)らが出場。女子60mハードルには、福部真子選手(日本建設工業)、清山ちさと選手(いちご)が参戦し、好記録で盛り上げました。

前回に続いて今回もお邪魔しましたが、関係者のみなさんから話をうかがうと、種目によっては出場を希望する選手が増えているそうです。

比較的温暖や地域と、陸上競技に特化したトレーニング施設を持った会場、自治体や企業など実行委員会を中心に知恵を絞りながら、選手を集め、大会を開催しています。

直線で最長150mあるため、100m走もでき、客席が近く、トップ選手のスピードやテクニックを間近に見ることができます。次回も2日間開催を考えているとのころ。どんな大会になるのか、楽しみです。

個人的には、中距離のクレイ・アーロン竜波選手、石井優吉選手(いずれもペンシルベニア州立大)たちが好記録を出しているので、国内でも200mのショートトラック設置した室内競技会を開催してほしいな、と思っています。

井上 敦(いのうえ あつし)
1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入り最初は100mを始めたものの、ライバルが多く、ある選手(日本を代表するロングスプリンター)の活躍に影響されて400mに転向した。3年夏までメイン種目だったが結果は県大会に届かず。しかし、3年秋の駅伝での爆走やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。

過去の編集部コラムはこちら

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第320回「日本の室内競技会」(井上)

[caption id="attachment_201223" align="alignnone" width="800"] ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅(26年2月撮影)
[/caption] 冬季は、マラソンや駅伝などロードレースが盛んですが、海外では、加えて室内競技会も行われています。本サイトを御覧の方はご存じかと思いますが、欧米で行われている競技会に日本人選手も出場して、好記録を出しています。そんな室内競技会ですが、日本では、群馬や香川などで棒高跳といった特定の種目に特化した大会が行われているものの、各種目のトップ選手が集まるような大会は、2月のJapan Athlete Games in Osaki(鹿児島・大崎町/ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)だけになってしまいました。昨年まで、大阪城ホールで日本選手権室内、日本室内大阪大会が行われていましたが、昨年3月下旬に日本陸連が競技施設(トラックボード等)の経年劣化による安全性や競技施設の維持や、修繕工事や全面改修となった場合の費用を踏まえ、大阪城ホールでの開催を最後とすると発表しました。そのため、今年は行われませんでした。そもそも大阪城ホールのトラックは160m。ショートトラックは基本200mですから距離が短い。以前は中距離種目などを実施しましたが、近年は直線種目やフィールド種目が中心となっていました。同大会は1983年に開館した大阪城ホールで、翌84年に「国際室内大阪大会」として始まり、第1回はカール・ルイス(米国)が出場。大会初期は海外選手も数多く出場していました。このほか、群馬・グリーンドーム前橋(室内競輪場)でも室内競技会が行われていました。ここはトラックが1周200m。群馬国際室内陸上として、30年以上前にはマイケル・ジョンソン(米国)が出場していたのを覚えています。また、1999年3月には世界室内選手権が行われ、私も観戦しました。男子1500mを大会新で金メダルを手にしたゲブルセラシェ(エチオピア)の強烈なスパートが今も焼きついています。また、横浜アリーナも1周200mのトラックが設置でき、1990年代(たぶん1993年)から10年余り、日本と中国の対抗大会が開催されていたのを覚えています。4×400mリレーも行われていました。しかし、開催にはコストも発生します。結局、次々と大会が姿を消し、大阪室内もできなくなりました。一方で、2021年から始まったJapan Athlete Games in Osakiは今回(2月14日、15日)から2日間開催となりました。女子棒高跳も追加され、60mには桐生祥秀選手(日本生命)、山縣亮太選手(セイコー)らが出場。女子60mハードルには、福部真子選手(日本建設工業)、清山ちさと選手(いちご)が参戦し、好記録で盛り上げました。前回に続いて今回もお邪魔しましたが、関係者のみなさんから話をうかがうと、種目によっては出場を希望する選手が増えているそうです。比較的温暖や地域と、陸上競技に特化したトレーニング施設を持った会場、自治体や企業など実行委員会を中心に知恵を絞りながら、選手を集め、大会を開催しています。直線で最長150mあるため、100m走もでき、客席が近く、トップ選手のスピードやテクニックを間近に見ることができます。次回も2日間開催を考えているとのころ。どんな大会になるのか、楽しみです。個人的には、中距離のクレイ・アーロン竜波選手、石井優吉選手(いずれもペンシルベニア州立大)たちが好記録を出しているので、国内でも200mのショートトラック設置した室内競技会を開催してほしいな、と思っています。
井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入り最初は100mを始めたものの、ライバルが多く、ある選手(日本を代表するロングスプリンター)の活躍に影響されて400mに転向した。3年夏までメイン種目だったが結果は県大会に届かず。しかし、3年秋の駅伝での爆走やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。
過去の編集部コラムはこちら

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.11.02

2027年全日本大学駅伝の地区出場枠が決定! 関東15、関西4で変わらず 他地区は1枠ずつ

日本学連は11月2日、前日の1日に開催された第58回全日本大学駅伝の結果を受け、2027年に開催予定の第59回大会における各地区学連の出場枠を発表した。 全日本大学駅伝の出場校数は25校。8つの地区学連(北海道、東北、関 […]

NEWS 新潟明訓4連覇&中越V20 富山商と高岡向陵が制す 石川は遊学館18連覇 福井・鯖江は8年連続/高校駅伝都道府県大会

2026.11.02

新潟明訓4連覇&中越V20 富山商と高岡向陵が制す 石川は遊学館18連覇 福井・鯖江は8年連続/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた新潟県高校駅伝が10月30日に、富山県高校駅伝が10月31日、石川県高校駅伝と福井県高校駅伝が11月1日に、男子7区間42.195km、女子5区間21.0975kmでそれぞれ行われた。 新潟県 […]

NEWS 奈良は智辯カレッジが好タイムで10年連続男女V!草津東が6年ぶり王座奪還、智辯和歌山は4年ぶり女王に/高校駅伝都道府県大会

2026.11.02

奈良は智辯カレッジが好タイムで10年連続男女V!草津東が6年ぶり王座奪還、智辯和歌山は4年ぶり女王に/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた奈良県、和歌山県高校駅伝が10月31日、滋賀県高校駅伝が11月1日に男子7区間42.195km、女子5区間21.0975kmで行われた。 県立橿原公苑周回コースで行われた奈良県大会の男子は、智 […]

NEWS ニューイヤー駅伝統一予選会の27年11月開催が正式決定!7区間で実施、出場要件の5000m 平均基準タイムも確定

2026.11.02

ニューイヤー駅伝統一予選会の27年11月開催が正式決定!7区間で実施、出場要件の5000m 平均基準タイムも確定

日本実業団連合は11月2日、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の統一予選会を2027年11月に愛知県田原市で開催することを正式に発表した。 同連合では昨年、ニューイヤー駅伝をさらに活性化させるべく、最短で2027年 […]

NEWS 長崎商が8年ぶり県女王 大分東明12年連続男女V 佐賀は鳥栖工2時間5分22秒の大会新/高校駅伝都道府県大会

2026.11.02

長崎商が8年ぶり県女王 大分東明12年連続男女V 佐賀は鳥栖工2時間5分22秒の大会新/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた長崎県高校駅伝が10月30日に、佐賀県高校駅伝と大分県高校駅伝が11月1日、いずれも男子7区間42.195km、女子5区間21.0975kmで行われた。 長崎県大会は雲仙・小浜公認マラソンコー […]

    SNS

    Latest Issue 最新号最新号

    2026年11月号 (10月14日発売)

    2026年11月号 (10月14日発売)

    アジア大会総特集
    駅伝プレビュー

    page top