HOME 高校

2022.10.31

筑紫女学園がライバル対決制し3年ぶりV 男子は福岡第一が中盤の逆転劇で初の都大路/福岡県高校駅伝
筑紫女学園がライバル対決制し3年ぶりV 男子は福岡第一が中盤の逆転劇で初の都大路/福岡県高校駅伝


福岡県高校駅伝は10月30日、嘉麻総合運動公園周辺コースで行われ、女子(5区間21.0975km)は筑紫女学園が1時間9分37秒で3年ぶりに制し、3年ぶり27回目の全国切符を獲得。男子(7区間42.195km)は福岡第一が2時間8分21秒で初優勝し、悲願の都大路出場を決めた。

筑紫女学園は、2年連続全国大会出場を狙う北九州市立とのライバル対決を制した。1区こそ26秒差遅れの2位発進だったが、2区北野寧々(3年)が8秒差まで接近。3区のルーキー・金森詩絵菜が逆転すると、その後もトップを守った。終わってみれば2区以降は4連続区間賞で、北九州市立を28秒抑えた。

長尾育子監督は「ここで(県代表に)戻れなかったら、もう戻れないのではないかと思う時期もありましたので、1人15秒ずつ強くなろうと声をかけ、みんなでレベルアップを図ってきました。『よくやった』の一言に尽きます」と選手を称えた。

広告の下にコンテンツが続きます

福岡第一は大牟田や自由ケ丘など実績のある強豪を抑えた。1区5位から2区では2位に浮上。だが、先頭の大牟田とは59秒差で、中山徹監督は「正直、追いつくのは厳しい」と思うほどだった。

だが、「打倒・大牟田を合言葉に練習してきた」と言う選手たちは猛追する。3区の船津類生(2年)が区間賞で35秒差まで追い上げると、4区の濵村怜央(3年)も区間賞で大牟田を逆転して10秒リード。5区で2秒差まで縮められたが、6区の田中裕馬(3年)が20秒差まで広げ、1年生アンカーの辻誉が区間賞でうれしい優勝テープを切った。

中学時代に全国大会に出た選手は1人のみ。メンバーの中に今夏のインターハイ出場者はいないものの、選手たちは「ロードで、集団で戦えば勝負できる」と駅伝に懸けてきた。

中山監督は「コロナ禍で留学生が来日できないなか、日本人選手だけで初の全国大会出場を決めたことが一番うれしいです。県代表として恥ずかしい走りはできないので、8位入賞を目指したい」と話していた。

全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。

文/田端慶子

福岡県高校駅伝は10月30日、嘉麻総合運動公園周辺コースで行われ、女子(5区間21.0975km)は筑紫女学園が1時間9分37秒で3年ぶりに制し、3年ぶり27回目の全国切符を獲得。男子(7区間42.195km)は福岡第一が2時間8分21秒で初優勝し、悲願の都大路出場を決めた。 筑紫女学園は、2年連続全国大会出場を狙う北九州市立とのライバル対決を制した。1区こそ26秒差遅れの2位発進だったが、2区北野寧々(3年)が8秒差まで接近。3区のルーキー・金森詩絵菜が逆転すると、その後もトップを守った。終わってみれば2区以降は4連続区間賞で、北九州市立を28秒抑えた。 長尾育子監督は「ここで(県代表に)戻れなかったら、もう戻れないのではないかと思う時期もありましたので、1人15秒ずつ強くなろうと声をかけ、みんなでレベルアップを図ってきました。『よくやった』の一言に尽きます」と選手を称えた。 福岡第一は大牟田や自由ケ丘など実績のある強豪を抑えた。1区5位から2区では2位に浮上。だが、先頭の大牟田とは59秒差で、中山徹監督は「正直、追いつくのは厳しい」と思うほどだった。 だが、「打倒・大牟田を合言葉に練習してきた」と言う選手たちは猛追する。3区の船津類生(2年)が区間賞で35秒差まで追い上げると、4区の濵村怜央(3年)も区間賞で大牟田を逆転して10秒リード。5区で2秒差まで縮められたが、6区の田中裕馬(3年)が20秒差まで広げ、1年生アンカーの辻誉が区間賞でうれしい優勝テープを切った。 中学時代に全国大会に出た選手は1人のみ。メンバーの中に今夏のインターハイ出場者はいないものの、選手たちは「ロードで、集団で戦えば勝負できる」と駅伝に懸けてきた。 中山監督は「コロナ禍で留学生が来日できないなか、日本人選手だけで初の全国大会出場を決めたことが一番うれしいです。県代表として恥ずかしい走りはできないので、8位入賞を目指したい」と話していた。 全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。 文/田端慶子

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.18

駒大4年生4本柱は主要区間を熱望! 主将・山川拓馬「エース区間に挑みたい」 佐藤圭汰「しっかり走って恩返しを」

第102回箱根駅伝で3年ぶりの総合優勝を狙う駒大が12月18日、オンラインで合同会見を行い、エントリー選手が出席した。 今季の駒大は4年生の4人が強力。それぞれ希望区間を問われると、主将の山川拓馬は2区と5区、伊藤蒼唯は […]

NEWS 箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集

2025.12.18

箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集

前回優勝メンバーから6人が卒業 前回、10時間41分19秒の大会新記録で連覇を飾ったメンバーから6人が卒業。それも4区で歴代2位の好タイムをマークした太田蒼生(現・GMOインターネットグループ)に5、6区連続区間新で、「 […]

NEWS 横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く

2025.12.18

横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く

鳥取・由良育英高(現・鳥取中央育英高)の陸上部顧問として、インターハイで2度の総合優勝に導き、高校駅伝でも全国大会で2度の準優勝を果たした横山隆義氏が、12月15日、肺炎のため亡くなった。81歳だった。 横山氏は1944 […]

NEWS 26年7月に第1回U23アジア選手権開催が決定! アジア跳躍選手権も実施予定

2025.12.18

26年7月に第1回U23アジア選手権開催が決定! アジア跳躍選手権も実施予定

アジア陸連は11月に理事会を開催し、2026年7月9日から12日の日程で、第1回U23アジア選手権を中国・オルドスで開催することを発表した。 陸上競技では、U18やU20など年齢別の競技会が実施されており、U20カテゴリ […]

NEWS 中大・吉居駿恭主将「一番恩返しできるのが優勝」 溜池一太は初マラソン意向も「箱根だけしか考えていない」

2025.12.18

中大・吉居駿恭主将「一番恩返しできるのが優勝」 溜池一太は初マラソン意向も「箱根だけしか考えていない」

第102回箱根駅伝で30年ぶりとなる総合優勝を狙う中大が12月18日、東京・八王子市の多摩キャンパスで合同取材を開いた。 主将の吉居駿恭(4年)は「昨年の11月中旬くらいに(総合優勝の)目標を立てました。昨年の全日本の結 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top