2022.09.25
◇第70回全日本実業団対抗選手権(9月23~25日/岐阜・長良川)3日目
全日本実業団対抗選手権3日目に行われた女子200mは兒玉芽生(ミズノ)が優勝。100mに続いて2冠を達成した。
序盤から一気に加速乗ると他を圧倒。決勝は向かい風0.7mの中で23秒49をマークし、2位の久保山晴菜(今村病院)に0.65秒もの大差をつけた。「決勝は攻めたのですがタイムが出なくて残念」とやや不満げだが、「やろうとしていることはできました」と振り返る。
前日の100mでは予選で日本歴代2位となる11秒24の自己新をマークした兒玉。200m予選でも23秒41(-1.0)と2年ぶりに自己記録を更新して決勝に臨んでいた。その予選では「コーナーの抜けがうまくいかない。5、6割くらい」の出来だったという。
「練習の質が上がった」というのが好調の理由。夏場は母校・福岡大の学生たちと合宿し、疲労困憊の中でも走り込むなど泥臭い練習をこなした。一方で加速走などではデータも細かく取り、得意のストライドを維持したまま「ピッチを上げる」意識で取り組んだという。その結果、200mでも「前半突っ込んでも(後半)大丈夫」と思い切って加速できるようになった。
実業団1年目。名門・ミズノの看板を背負った初の全日本実業団で2冠。「やるべきことを4本やれたと思います」と堂々と話す兒玉の視線は、「この結果を残りの試合でどうつなげるか」と次に向かっていた。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.05.21
ダイヤモンドリーグ・ラバトに北口榛花と三浦龍司がエントリー!ともに今季シリーズ2戦目
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第4戦目のラバト大会(モロッコ)のエントリーリストが公開された。日本からは女子やり投の北口榛花(JAL)、男子3000m障害の三浦龍司(SUBARU)が登録している。いずれも […]
2025.05.21
世界室内選手権走高跳7位のコビェルスキに2年間の資格停止処分 24年欧州選手権の成績取り消し
5月20日、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は、男子走高跳のN.コビェルスキ(ポーランド)に対して、2024年7月23日から2年間の資格停止処分を下したことを発表した。 コビエ […]
2025.05.21
女子200m君嶋愛梨沙がアジア選手権辞退 代表の入れ替えはナシ
日本陸連は5月21日、韓国・クミで行われるアジア選手権の代表選手1名の出場辞退を発表した。 女子200mの君嶋愛梨沙(土木管理総合)が辞退し、「ケガのため」としている。なお、これによる代表選手の入れ替えや追加招集はない。 […]
2025.05.21
コニカミノルタが新ユニフォーム発表!白とブルーで「夜明け」をイメージ 東日本実業団でお披露目
コニカミノルタ陸上競技部は5月21日、公式試合で着用するユニフォームをリニューアルすることを発表した。 新デザインのイメージは「夜明け」。白を基調に、同社のコーポレートカラーであるブルーのグラデーションでそれを表現してい […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析