2022.09.24
◇第70回全日本実業団対抗選手権(9月23~25日/岐阜・長良川)2日目
全日本実業団対抗選手権2日目に行われた男子やり投は小椋健司(栃木県スポーツ協会)が79m59をマークして優勝した。
今夏のオレゴン世界選手権に出場した小椋と、同大会9位のディーン元気(ミズノ)が出場して注目を集めた一戦。ディーンが3回目に78m88を投げてトップに立ったが、小椋が最終6回目に79m59を投げて逆転した。
序盤は「タイミングが合わなかった」と1回目76m90、2回目73m51にとどまった小椋。世界選手権を経験し、「助走を改善していて、まだ安定感がない」という。それが6回目にハマったかたちだ。
「保持走からクロスステップに切り替えるところで腰が落ちて失速していたので、今は前に持ってこられるように」意識。これにかなり手応えを感じているようで、「来年は楽しみにしていてください」と笑う。
所属先の拠点である栃木で行われる国体を控え、「ずっとディーンさんに負けていたので、勝てて自信になります」と弾みをつけた小椋。来年のブダペスト世界選手権に向けては参加標準記録(85m20)を見据えつつ「ワールドランキングのポイントも考えていきたい」と海外遠征も含めてスケジュールを組んでいく。
2位はディーン。「簡単に80mが投げられていたのに投げられない。コーチからもフレッシュ感がないと言われましたが、疲れもあると思う」と振り返り、「年明けからフィンランドに向かう」と、再び渡欧して来シーズンに備える。
3位には80m超えの自己ベストを持つ崎山雄太(愛媛県競技力向上対策)が78m66で3位に食い込んだ。
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