◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)2日目
学生ナンバーワンを決める第91回日本インカレの2日目が行われ、男子110mハードルは村竹ラシッド(順大)が2年ぶりの優勝を果たした。
「とりあえず8点が取れて最低限の仕事はできたと思います」と安堵感を浮かべ、「予選(13秒56)、準決勝(13秒62)と記録が良くなかったので、13秒3台まで持ってこられて良かった」と振り返る。簡単に13秒36を出しているが、2018年時点の日本記録といえばすごさが伝わるだろうか。
前半リードしたのは1学年下の藤原孝輝(東洋大)。抜群のスタートで飛び出すと中盤まで刻んでいく。一方の村竹は「前半が噛み合わなくて、地面を押せていなかった」。
ぐんぐんとスピードに乗る藤原を8台目あたりでかわしたが、「思ったより藤原君が食らいついたので少し焦りはありました」。学生歴代6位の13秒47で入った藤原を、得意の後半で勝負をつて貫禄を見せたかたち。
今季は日本選手権の予選で自己記録となる13秒27をマークし、決勝で2位に入ってオレゴン世界選手権代表を決めた。初の世界選手権は自分の走りができずに予選敗退。その後は疲労を抜きつつも、ウエイトトレーニングなどで上半身強化に努めるなどしてきた。
シーズンを振り返り、「正直、走り過ぎたので少し疲れもありますが、充実感もあります」と村竹。今大会でブダペスト世界選手権の参加標準記録13秒28の突破はならなかったが、「自己記録を出せば届くので、来年狙っていくほうが気持ちが楽です」と焦りはない。
インカレは1年時に制して以来のタイトル。昨年は先輩の泉谷駿介(現・住友電工)が制しており、「負けるわけにはいかなかったので、優勝に懸ける思いも強かった」。泉谷は4×100mリレーの決勝でアンカーも走っているように、「4継に入れるくらいのスプリントも必要。走り方がへたですが来年入りたい」と村竹は笑った。
このひと冬でスプリントやパワーをさらに磨き、来年の世界選手権で「準決勝、決勝と進みたい」と高みを目指していく。
◇2位・藤原は学生歴代6位「2種目捨てるつもりはない」
2位の藤原は13秒47の自己新。学生歴代6位の好走だった。8月末に「急に調子が上がった」という110mハードル。前半は「制限のある中でピッチを出せた」が、後半は村竹を意識したことと前半の疲れが出て「刻みきれなかった」と課題を挙げる。
走幅跳でも高校時代にU20日本記録となる8m12を作っている藤原。「今後もどちらかを捨てる考えはない」と2種目で挑戦を続けていく。
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前半リードしたのは1学年下の藤原孝輝(東洋大)。抜群のスタートで飛び出すと中盤まで刻んでいく。一方の村竹は「前半が噛み合わなくて、地面を押せていなかった」。
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今季は日本選手権の予選で自己記録となる13秒27をマークし、決勝で2位に入ってオレゴン世界選手権代表を決めた。初の世界選手権は自分の走りができずに予選敗退。その後は疲労を抜きつつも、ウエイトトレーニングなどで上半身強化に努めるなどしてきた。
シーズンを振り返り、「正直、走り過ぎたので少し疲れもありますが、充実感もあります」と村竹。今大会でブダペスト世界選手権の参加標準記録13秒28の突破はならなかったが、「自己記録を出せば届くので、来年狙っていくほうが気持ちが楽です」と焦りはない。
インカレは1年時に制して以来のタイトル。昨年は先輩の泉谷駿介(現・住友電工)が制しており、「負けるわけにはいかなかったので、優勝に懸ける思いも強かった」。泉谷は4×100mリレーの決勝でアンカーも走っているように、「4継に入れるくらいのスプリントも必要。走り方がへたですが来年入りたい」と村竹は笑った。
このひと冬でスプリントやパワーをさらに磨き、来年の世界選手権で「準決勝、決勝と進みたい」と高みを目指していく。
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