HOME ニュース、海外

2022.07.20

男子1500mワイトマンが3分29秒23で英国39年ぶりの金メダル インゲブリグトセンは銀 ケニア勢の連覇は5で止まる/世界陸上
男子1500mワイトマンが3分29秒23で英国39年ぶりの金メダル インゲブリグトセンは銀 ケニア勢の連覇は5で止まる/世界陸上


◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)5日目

オレゴン世界陸上5日目のイブニングセッションに行われた男子1500m決勝。ジェイク・ワイトマン(英国)が今季世界最高、自己ベストの3分29秒23で金メダルに輝いた。

序盤は、アフリカ選手権王者のアベル・キプサング(ケニア)が引っ張り、最初の400mは55秒51。600m過ぎで昨年の東京五輪金メダリストのヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が逆転すると800mを1分52秒04で通過した。

インゲブリグトセンは1200m(2分48秒28)を過ぎても先頭を走ったが、そのすぐ後ろにいたワイトマンが1300m辺りで並び、コーナーで前に出る。最後の直線もトップで駆け抜け、そのままフィニッシュした。インゲブリグトセンは0.24秒差で銀。銅メダルはモハメド・カティル(スペイン)が獲得した。

前回まで5連覇していたケニア勢は、ディフェンディングチャンピオンのティモシー・チェルイヨット(ケニア)が6位、キプサングは7位に終わった。

7月11日に28歳を迎えたばかりのワイトマン。主要国際大会での入賞は、前回ドーハ大会の5位のみで、昨年の東京五輪は10位だった。今季は6月のダイヤモンドリーグ(DL)・ラバト大会で5年ぶりのDL制覇。英国選手権でも優勝するなど好調だった。

この種目の英国の金メダルは、1983年の第1回ヘルシンキ大会を制したスティーブ・クラム以来となる。当時はセバスチャン・コー(現・世界陸連会長)やスティーブ・オベットも含めた英国勢が世界の中距離を牽引。アフリカ勢が席捲した時代を経て、ワイトマンが39年ぶりにユニオンジャックの復権を遂げた。

広告の下にコンテンツが続きます

■男子1500m上位成績
ジェイク・ワイトマン(英国)       3分29秒23
ヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー) 3分29秒47
モハメド・カティル(スペイン)      3分29秒90
マリオ・ガルシア(スペイン)       3分30秒20
ジョシュ・カー(英国)          3分30秒60
ティモシー・チェルイヨット(ケニア)   3分30秒69
アベル・キプサング(ケニア)       3分31秒21
テデッセ・レミ(エチオピア)       3分32秒98

◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)5日目 オレゴン世界陸上5日目のイブニングセッションに行われた男子1500m決勝。ジェイク・ワイトマン(英国)が今季世界最高、自己ベストの3分29秒23で金メダルに輝いた。 序盤は、アフリカ選手権王者のアベル・キプサング(ケニア)が引っ張り、最初の400mは55秒51。600m過ぎで昨年の東京五輪金メダリストのヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が逆転すると800mを1分52秒04で通過した。 インゲブリグトセンは1200m(2分48秒28)を過ぎても先頭を走ったが、そのすぐ後ろにいたワイトマンが1300m辺りで並び、コーナーで前に出る。最後の直線もトップで駆け抜け、そのままフィニッシュした。インゲブリグトセンは0.24秒差で銀。銅メダルはモハメド・カティル(スペイン)が獲得した。 前回まで5連覇していたケニア勢は、ディフェンディングチャンピオンのティモシー・チェルイヨット(ケニア)が6位、キプサングは7位に終わった。 7月11日に28歳を迎えたばかりのワイトマン。主要国際大会での入賞は、前回ドーハ大会の5位のみで、昨年の東京五輪は10位だった。今季は6月のダイヤモンドリーグ(DL)・ラバト大会で5年ぶりのDL制覇。英国選手権でも優勝するなど好調だった。 この種目の英国の金メダルは、1983年の第1回ヘルシンキ大会を制したスティーブ・クラム以来となる。当時はセバスチャン・コー(現・世界陸連会長)やスティーブ・オベットも含めた英国勢が世界の中距離を牽引。アフリカ勢が席捲した時代を経て、ワイトマンが39年ぶりにユニオンジャックの復権を遂げた。 ■男子1500m上位成績 ジェイク・ワイトマン(英国)       3分29秒23 ヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー) 3分29秒47 モハメド・カティル(スペイン)      3分29秒90 マリオ・ガルシア(スペイン)       3分30秒20 ジョシュ・カー(英国)          3分30秒60 ティモシー・チェルイヨット(ケニア)   3分30秒69 アベル・キプサング(ケニア)       3分31秒21 テデッセ・レミ(エチオピア)       3分32秒98

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.14

編集部コラム「仕事納めって、なに?」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 京山・石原万結は5区 神村学園・瀬戸口恋空は2年連続1区 大沢野も長森結愛、黒川志帆が3km区間に/全中駅伝・女子

2024.12.14

京山・石原万結は5区 神村学園・瀬戸口恋空は2年連続1区 大沢野も長森結愛、黒川志帆が3km区間に/全中駅伝・女子

第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 女子は1区、5区が3km、2区から4区までは2kmの5区間1 […]

NEWS 京山はエースの玉川彩人が3区 坂は8分台トリオを前半に配置 鶴ヶ島藤は植松遼がアンカー/全中駅伝・男子

2024.12.14

京山はエースの玉川彩人が3区 坂は8分台トリオを前半に配置 鶴ヶ島藤は植松遼がアンカー/全中駅伝・男子

第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 史上初の2年連続男女優勝を目指す京山(岡山)は全中3000m […]

NEWS 第5回大学対校男女混合駅伝の出場校が決定! 大東大、環太平洋大、亜細亜大、早大が初出場!! 2月16日に大阪・長居で開催

2024.12.14

第5回大学対校男女混合駅伝の出場校が決定! 大東大、環太平洋大、亜細亜大、早大が初出場!! 2月16日に大阪・長居で開催

12月12日、関西学連は25年2月16日に開催される第5回全国大学対校男女混合駅伝の出場チームを発表した。 同大会は2021年に大学駅伝では国内初の男女混合レースとして誕生。これまでは「全国招待大学対校男女混合駅伝」とい […]

NEWS ケガから復帰の駒大・佐藤圭汰「インパクトのある走りをしたい」青学大・太田に闘志燃やす 伊藤、山川との3年生トリオが充実

2024.12.13

ケガから復帰の駒大・佐藤圭汰「インパクトのある走りをしたい」青学大・太田に闘志燃やす 伊藤、山川との3年生トリオが充実

第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 前回、3区区間2位の力走を見せたものの、青学大・太田蒼生(4年)との競り合いに敗れた佐藤圭 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top