◇オレゴン世界陸上(7月15日〜24日/米国・オレゴン州ユージン)2日目
オレゴン世界陸上2日目のイブニングセッションに行われた男子走幅跳決勝で、橋岡優輝(富士通)は3回目の7m86(+0.4)が最高で10位。トップ8進出を果たせず、8位だった前回のドーハ大会に続く入賞、6位だった昨年の東京五輪に続く世界大会3連続入賞を逃した。
3回の試技のみで終えた橋岡の第一声は「悔しい。とってもとっても悔しい」。前日の予選は2回目に8m18をマークして予選通過標準(8m15)を突破。堂々の全体トップでファイナルのピットに立った。
ドーハ、東京五輪では予選で力を使い切り、決勝で思うような跳躍ができなかった反省から、ピークを決勝に合わせることを目指して挑み、その通りに予選を「気楽にいけました」。実際、決勝でも「調子が良くて助走も悪くなかった」と言う。
それでも、1回目、2回目ともに8mを大きく超えるようなジャンプを見せながらもファウル。追い込まれた3回目は、合わせるような助走で踏み切り板に足が乗らないジャンプとなり、8位にあと7cm届かなかった。
予選の疲労は確かにあったが、「疲労がある中で身体が動く経験は初めて」と狙ったコンディションに持ち込むことはできていた。とはいえ、春先に踏み切り脚の左足首を痛めたこともあり、走幅跳はこれが今季4試合。本来であれば取り組むはずだった海外転戦もできず、実戦経験の不足を埋めきることができなかったということか。「1つの試合で予選、決勝をすることに慣れていなかった」とも話す。
2018年U20世界選手権で金メダルに輝き、シニアの世界大会でも連続入賞と、大舞台で力を発揮してきた。だが、3月の世界室内選手権では3回ファイルで記録なし、そして今回と続けて悔しさを味わっている。まだ23歳の橋岡にとって、雪辱の舞台はこの先にいくつもあるとはいえ、ケガなどが続いて本来のジャンプを継続して出し切れていないことも確か。予選から決勝へパフォーマンスを上げていく世界トップジャンパーたちに並び、追い越すために、米国での経験をさらなる飛躍への糧へとするしかない。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.01
アディダスによるスポーツを通じたグローバルムーブメント「MOVE FOR THE PLANET」が今年も開催!
アディダス ジャパンは、未来のスポーツ環境を支えるためのグローバルムーブメント「MOVE FOR THE PLANET(ムーブ・フォー・ザ・プラネット)」を5月12日~25日まで開催することを発表した。5月12日の計測開 […]
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)