HOME ニュース、国内

2022.06.10

君嶋愛梨沙が日本歴代4位タイの11秒36で中3以来の全国タイトル!「10秒台を目指していく」/日本選手権
君嶋愛梨沙が日本歴代4位タイの11秒36で中3以来の全国タイトル!「10秒台を目指していく」/日本選手権


◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目

オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目に女子100m決勝が行われ、君嶋愛梨沙(土木管理総合)が優勝。日本歴代4位タイとなる11秒36(+0.6)の好記録だった。

「今日は勝ち取ることが目標でした」と君嶋。スタートから加速に乗ると、2連覇中の兒玉芽生(ミズノ)が並びかけようとするも、ややリードしまま終盤へ。最後は上体を突き出して初優勝を決めた。

広告の下にコンテンツが続きます

中学2年だった2009年の全中200mで24秒36の中学記録(当時)を打ち立てている君嶋。山口県から埼玉栄高へ進み、日体大へ。高校以降はなかなか結果を残せず、大学ではボブスレーに挑戦もした。4年目で関東インカレ100mを優勝したものの、全国タイトルとなると中3のジュニア五輪100m以来となる。

大学卒業後は地元・岩国を拠点にし、一人で練習したり、時折100mハードルの福部真子(日本建設工業)らとトレーニングしたり。「たくさんのサポートのお陰」と感謝を口にした。父は米国在住。昨年は米国に住みながら応援してくれていた祖母が他界した。だからこそ、「オレゴン世界選手権に出たい」と思いは強い。

これで出場権を持つ4×100mリレーの代表入りは濃厚。だが、個人でも「10秒台を目指してやっている。まずは11秒2台、1台に入っていきたい」とさらなる高みを目指していく。

◇兒玉は2位「自分の走りができなかった」

3連覇が懸かった兒玉芽生(ミズノ)は11秒40で2位。「自分の走りができなかった」と言い、フィニッシュ手前で「走りのタイミングが崩れてしまった」と振り返る。あらため「勝つのは難しい」と言うが、春先はやや不調だったことを考えると、「ここまで戻せてきた」とも思う一方、「だったら最初からやっておかないと」と自らに言い聞かせていた。

■女子100m日本歴代10傑[2022.6.10時点]
11.21 1.7 福島 千里(北海道ハイテクAC) 2010. 4.29
11.32 1.9 髙橋萌木子(平成国際大3)    2009. 6. 7
11.35-0.2 兒玉 芽生(福岡大3)      2020. 9.12
11.36 1.8 二瓶 秀子(福島大M2)     2001. 7.14
11.36 0.6 君嶋愛梨沙(土木管理総合)    2022. 6.10
11.39 1.1 坂上 香織(ミキハウス)     2004. 6. 5
11.39 1.1 小島 初佳(ピップフジモト)   2004. 6. 5
11.42 1.7 北風 沙織(北海道ハイテクAC) 2008. 4.29
11.43 2.0 市川 華菜(中京大3)      2011. 4.29
11.43 1.8 土井 杏南(埼玉栄高2埼玉)   2012. 5.13

◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目 オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目に女子100m決勝が行われ、君嶋愛梨沙(土木管理総合)が優勝。日本歴代4位タイとなる11秒36(+0.6)の好記録だった。 「今日は勝ち取ることが目標でした」と君嶋。スタートから加速に乗ると、2連覇中の兒玉芽生(ミズノ)が並びかけようとするも、ややリードしまま終盤へ。最後は上体を突き出して初優勝を決めた。 中学2年だった2009年の全中200mで24秒36の中学記録(当時)を打ち立てている君嶋。山口県から埼玉栄高へ進み、日体大へ。高校以降はなかなか結果を残せず、大学ではボブスレーに挑戦もした。4年目で関東インカレ100mを優勝したものの、全国タイトルとなると中3のジュニア五輪100m以来となる。 大学卒業後は地元・岩国を拠点にし、一人で練習したり、時折100mハードルの福部真子(日本建設工業)らとトレーニングしたり。「たくさんのサポートのお陰」と感謝を口にした。父は米国在住。昨年は米国に住みながら応援してくれていた祖母が他界した。だからこそ、「オレゴン世界選手権に出たい」と思いは強い。 これで出場権を持つ4×100mリレーの代表入りは濃厚。だが、個人でも「10秒台を目指してやっている。まずは11秒2台、1台に入っていきたい」とさらなる高みを目指していく。 ◇兒玉は2位「自分の走りができなかった」 3連覇が懸かった兒玉芽生(ミズノ)は11秒40で2位。「自分の走りができなかった」と言い、フィニッシュ手前で「走りのタイミングが崩れてしまった」と振り返る。あらため「勝つのは難しい」と言うが、春先はやや不調だったことを考えると、「ここまで戻せてきた」とも思う一方、「だったら最初からやっておかないと」と自らに言い聞かせていた。 ■女子100m日本歴代10傑[2022.6.10時点] 11.21 1.7 福島 千里(北海道ハイテクAC) 2010. 4.29 11.32 1.9 髙橋萌木子(平成国際大3)    2009. 6. 7 11.35-0.2 兒玉 芽生(福岡大3)      2020. 9.12 11.36 1.8 二瓶 秀子(福島大M2)     2001. 7.14 11.36 0.6 君嶋愛梨沙(土木管理総合)    2022. 6.10 11.39 1.1 坂上 香織(ミキハウス)     2004. 6. 5 11.39 1.1 小島 初佳(ピップフジモト)   2004. 6. 5 11.42 1.7 北風 沙織(北海道ハイテクAC) 2008. 4.29 11.43 2.0 市川 華菜(中京大3)      2011. 4.29 11.43 1.8 土井 杏南(埼玉栄高2埼玉)   2012. 5.13

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.12.13

連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通

2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]

NEWS ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

2025.12.13

ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

12月10日に米国・ユタ州でブリガム・ヤング大で行われた同大学招待競技会室内女子60mで、ロス瑚花アディア(ユタ州立大)が7秒48で4位に入った。従来のユタ州立大記録38年ぶりの更新となる。 ロスは東京・駒沢中から城西高 […]

NEWS 京山は中西彩葉が1区、下田千紗都が5区 男山三、黒石野もエースを3km区間に起用 全中1500mVの是枝愛香は1区に/全中駅伝・女子

2025.12.13

京山は中西彩葉が1区、下田千紗都が5区 男山三、黒石野もエースを3km区間に起用 全中1500mVの是枝愛香は1区に/全中駅伝・女子

第33回全国中学駅伝は12月14日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。13日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 女子は1区と5区が3km。2区、3区、4区が2kmで実施され […]

NEWS 中京は出田隆之助をアンカーに 稲美北・中川悠聖が1区 区間エントリー発表!/全中駅伝・男子

2025.12.13

中京は出田隆之助をアンカーに 稲美北・中川悠聖が1区 区間エントリー発表!/全中駅伝・男子

第33回全国中学駅伝は12月14日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。13日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 男子は6区間各3kmで実施。全区間が同じ距離設定のため、各チ […]

NEWS 日本学連の勲功章授与 ワールドユニバーシティゲームズ金メダリスト称える

2025.12.13

日本学連の勲功章授与 ワールドユニバーシティゲームズ金メダリスト称える

日本学生陸上競技連合は12月13日、都内で令和7年勲功章授与式を開いた。 この賞は国際大会で顕著な活躍をした学生や世界記録を樹立した学生らを称えるもので、例年は日本インカレ開催時に授与していたが、今年は東京世界選手権の兼 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top