2022.06.10
◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目
オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目が行われ、女子ハンマー投で勝冶玲海(九州共立大)が好記録をマークした。
1投目から「まさか60m台だとは思わなかった」と言うものの、60m37の好記録をスローして一気にトップへ立った。その後は4投目までファウルが続き、3投目に61m75を投げた藤本咲良(コンドーテック)に続いて、勝冶は2位につけていた。
5投目は白旗が上がったが、57m18でなかなか記録を伸ばせない。最終6投目は「1位になりたいけど、2位でもいいや」という気持ちで臨んだが、日本歴代10位、学生歴代3位となる61m94のビッグスローで逆転。藤本は6投目に記録を伸ばせず、勝冶が初優勝を決めた。
「実感が湧かないですが、とにかくうれしいです」と笑顔を見せた勝冶。昨年は緊張から予選落ちであったが、今回は「自分は投げられるんだ」と言い聞かせて「いつもの練習を意識して投げた」という。
今季2度も自己記録を更新し調子を上げており、「もっといけると思います」。今後は「65mは狙いたいです」と学生記録の(64m43)更新へ意欲を示している。
■女子ハンマー投日本歴代10傑[2022.6.10時点]
67.77 室伏 由佳(ミズノ) 2004. 8. 1
67.26 綾 真澄(丸善工業) 2006. 8.19
66.79 渡邊 茜(丸和運輸機関) 2016. 5. 3
66.61 ジョイ・マッカーサー(南カリフォルニア大) 2022. 4.30
65.32 勝山 眸美(オリコ) 2018. 6. 3
64.44 佐伯 珠実(チャンピオン) 2019. 9.22
62.88 村上 来花(弘前実高3青森) 2021. 4.17
62.08 小舘 充華(染めQ) 2021.10.17
62.02 浅田 鈴佳(武庫川女大クラブ) 2017. 6.23
61.94 勝冶 玲海(九州共立大) 2022. 6.10

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.05.01
坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.01
KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム
KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]
2025.05.01
セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら
日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]
2025.05.01
東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」
東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)