◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目
オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の初日。女子円盤投の郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が地元・大阪でビッグスローを見せた。
「今季1番仕上がっていた」という郡は1投目に51m71をマークし、2投目はファウル。この時点で2投目に52m90を投げたライバルの齋藤真希(東女体大)に続く2位につけていた。続く3投目にはサードベストとなる57m69を投げてトップへ立った。
その後の4、5投目は「投げたい」という気持ちが強くなり、「身体が左に入ってしまうクセ」が出て連続ファウル。「5投目で投げたいと思っている時のクセに気づき、修正することができました」という最終6投目。郡が投げた円盤は自身の持つ日本記録、59m03の近くに落ちる。記録は58m70のセカンドベスト、パフォーマンス歴代2位の好記録で、日本選手権での日本人最高記録となった。
2019年にマークした日本記録は「突然出てしまい、自分の記録ではない気持ち」と言い、そこからは日本記録保持者としてプレッシャーを感じ、一時は大学院で競技を辞めようとも思った。それでも社会人として「覚悟を決めて」競技を継続。「今の自分を受け止めて一つひとつ」練習に取り組んでいったことが今回の好記録につながった。
これまで砲丸投で4度の優勝を誇るが、得意とする円盤投では初優勝。「とにかくうれしいの一言です」と涙を見せて喜んだ。「家族や友達が応援に来てくれた」と地元の応援も励みになった。
60mの大台は「射程圏内です」とまっすぐな目で語った郡。好記録で手に入れた初の日本一を弾みに、「世界」を目指して突き進んでいく。

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