HOME ニュース、国内

2022.06.09

郡菜々佳が地元大阪で涙の円盤投初V!58m70のセカンドベスト「とにかくうれしいの一言」/日本選手権
郡菜々佳が地元大阪で涙の円盤投初V!58m70のセカンドベスト「とにかくうれしいの一言」/日本選手権


◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目

オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の初日。女子円盤投の郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が地元・大阪でビッグスローを見せた。

「今季1番仕上がっていた」という郡は1投目に51m71をマークし、2投目はファウル。この時点で2投目に52m90を投げたライバルの齋藤真希(東女体大)に続く2位につけていた。続く3投目にはサードベストとなる57m69を投げてトップへ立った。

広告の下にコンテンツが続きます

その後の4、5投目は「投げたい」という気持ちが強くなり、「身体が左に入ってしまうクセ」が出て連続ファウル。「5投目で投げたいと思っている時のクセに気づき、修正することができました」という最終6投目。郡が投げた円盤は自身の持つ日本記録、59m03の近くに落ちる。記録は58m70のセカンドベスト、パフォーマンス歴代2位の好記録で、日本選手権での日本人最高記録となった。

2019年にマークした日本記録は「突然出てしまい、自分の記録ではない気持ち」と言い、そこからは日本記録保持者としてプレッシャーを感じ、一時は大学院で競技を辞めようとも思った。それでも社会人として「覚悟を決めて」競技を継続。「今の自分を受け止めて一つひとつ」練習に取り組んでいったことが今回の好記録につながった。

これまで砲丸投で4度の優勝を誇るが、得意とする円盤投では初優勝。「とにかくうれしいの一言です」と涙を見せて喜んだ。「家族や友達が応援に来てくれた」と地元の応援も励みになった。

60mの大台は「射程圏内です」とまっすぐな目で語った郡。好記録で手に入れた初の日本一を弾みに、「世界」を目指して突き進んでいく。

◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目 オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の初日。女子円盤投の郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が地元・大阪でビッグスローを見せた。 「今季1番仕上がっていた」という郡は1投目に51m71をマークし、2投目はファウル。この時点で2投目に52m90を投げたライバルの齋藤真希(東女体大)に続く2位につけていた。続く3投目にはサードベストとなる57m69を投げてトップへ立った。 その後の4、5投目は「投げたい」という気持ちが強くなり、「身体が左に入ってしまうクセ」が出て連続ファウル。「5投目で投げたいと思っている時のクセに気づき、修正することができました」という最終6投目。郡が投げた円盤は自身の持つ日本記録、59m03の近くに落ちる。記録は58m70のセカンドベスト、パフォーマンス歴代2位の好記録で、日本選手権での日本人最高記録となった。 2019年にマークした日本記録は「突然出てしまい、自分の記録ではない気持ち」と言い、そこからは日本記録保持者としてプレッシャーを感じ、一時は大学院で競技を辞めようとも思った。それでも社会人として「覚悟を決めて」競技を継続。「今の自分を受け止めて一つひとつ」練習に取り組んでいったことが今回の好記録につながった。 これまで砲丸投で4度の優勝を誇るが、得意とする円盤投では初優勝。「とにかくうれしいの一言です」と涙を見せて喜んだ。「家族や友達が応援に来てくれた」と地元の応援も励みになった。 60mの大台は「射程圏内です」とまっすぐな目で語った郡。好記録で手に入れた初の日本一を弾みに、「世界」を目指して突き進んでいく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.09

中大が来春の新入生を発表!長距離は栗村凌、簡子傑ら U20東アジア選手権代表・後藤大輔も進学

中大男子陸上部は12月9日、来春入学となるスポーツ推薦試験の合格者20人を発表した。 長距離ブロックでは広島インターハイ5000m3位で、高校歴代歴代8位の13分34秒38を持つ栗村凌(学法石川高・福島)が合格。栗村は昨 […]

NEWS 富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外

2025.12.09

富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外

全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の主催者は、12月30日に行われる大会のエントリー選手を発表した。 10月の全日本で25年ぶりの優勝を果たした城西大は、区間賞を獲得した兼子心晴(4年)、金子陽向(4年)、本間香( […]

NEWS 鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」

2025.12.09

鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」

鹿児島銀行は12月8日、宇都ひなたと坂口日菜子が10月末に退部したことを発表した。 宇都は鹿児島・伊敷中から鹿児島高に進学し、3年時には1500mでインターハイに出場。卒業後はワコールに進み、1年目からクイーンズ駅伝に出 […]

NEWS ユニクロ女子陸上競技部が選手公募「日本一、そして世界へ羽ばたくランナーを募集」

2025.12.09

ユニクロ女子陸上競技部が選手公募「日本一、そして世界へ羽ばたくランナーを募集」

ユニクロ女子陸上競技部が、選手の一般公募を12月5日に開始した。 同社女子陸上競技部は1997年に創部。全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)には2003年に初出場。14年には7位に入った。 その後は浮き沈みを繰り返 […]

NEWS パロマ瑞穂スタジアムが2026年4月22日供用開始 6月には日本選手権開催、秋は名古屋アジア大会の会場

2025.12.09

パロマ瑞穂スタジアムが2026年4月22日供用開始 6月には日本選手権開催、秋は名古屋アジア大会の会場

愛知県名古屋市の瑞穂公園を管理する株式会社瑞穂LOOP-PFIは12月9日、建て替えを進めていたパロマ瑞穂スタジアム(瑞穂公園陸上競技場)が2026年4月22日に一般供用を開始すると発表した。 発表によると、約30000 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top