2022.06.06
5月上旬から高校生たちによるインターハイ予選がスタートし、全国各地で熱戦が続いている。
京都府大会は6月3日から5日までの3日間、たけびしスタジアム京都を舞台に有観客で実施され、男子総合でインターハイ「V10」を目指す洛南勢を中心に好記録が誕生した。
記録的に目を引いたのは、大会初日の予選から40秒17の今季高校最高をマークした4×100mリレー(田村莉樹3年・津田伊万2年・山本嶺心3年・大石凌功3年)。翌日の決勝では、当日に津田、山本、大石の3人が200mを兼ねていたことなどもあって40秒31にとどまったものの、こちらも予選から40秒台を連発した2位・乙訓を寄せ付けなかった。
「まずは近畿に進むことが第一。タフなスケジュールだったので、今季このメンバーでリレーを走るのは初めてだったので安全バトンで臨みました。近畿ではタイムをもっと縮め、全国に備えたい」とアンカーを務めた主将の大石は言う。
昨秋1、2年生メンバーだけで39秒97をマークした際、「来年は高校記録(39秒57)を更新してインターハイ連覇」を誓い合った。40秒01の大会記録の更新は逃したものの、目標に向けて好スタートを切った。
400mVの山﨑琉惟(3年)を1走に起用し、津田、田村、山本とつないだ4×400mリレーでも独走のなか3分11秒99の大会新記録をマーク。
「(3分)11秒台が目標だったので、それをクリアできて良かった。いい流れをつくれた」と1走を担った山﨑。400m専門は山﨑のみだが、100mと200mで全国でも活躍が期待される面々がそろっており、「ほとんどラップタイムが変わらないので、今回走らなかったメンバーも含め、常に競い合いながら取り組んでいます」と山﨑。4×100mリレーとともに、こちらも高校記録(3分08秒32)を更新しての4度目の全国制覇に標準を合わせている。
個人では、三段跳でインターハイ連覇を目指す宮尾真仁(3年)が最終6回目に高校歴代4位タイの15m84(+1.0)を跳び、先輩の野﨑千皓が持っていた大会記録(15m77)を7年ぶりに更新。「6回目の前に柴田(博之)先生から、『大会記録をいつまで残しておくつもりや』と発破をかけられ気合が入りました。今季3試合目でようやく少しずつ跳躍がまとまり出し、成長したスピードを生かした跳躍ができるようになってきました」と振り返る。
個人種目では唯一の大会記録更新となり、男子MVPも獲得。「近畿で16m台に乗せ、全国では高校記録(16m10)を更新して連覇が目標」ときっぱり。野﨑に続く史上4人目のインターハイ連覇に向け、順調な滑り出しとなった。
洛南勢は他にも3000m障害で3人が8分台をマークし1~3位を独占したのをはじめトラック12種目中9種目を制し194点を挙げ男子総合42連覇を達成するなど活躍が光った。
女子では、西京の児島柚月(3年)が100m・200m・400mを制し女子では史上3人目となるスプリント3冠を成し遂げ、チームの総合7連覇に貢献。タイムもそれぞれ11秒87(+0.4)、24秒52(-2.5)、55秒44と高水準で、「近畿でも3冠を目指しがんばりたい」と目を輝かせた。
強豪が集う近畿大会は6月16日から19日までの4日間、奈良鴻ノ池陸上競技場で激戦を繰り広げる。
文/花木 雫
5月上旬から高校生たちによるインターハイ予選がスタートし、全国各地で熱戦が続いている。
京都府大会は6月3日から5日までの3日間、たけびしスタジアム京都を舞台に有観客で実施され、男子総合でインターハイ「V10」を目指す洛南勢を中心に好記録が誕生した。
記録的に目を引いたのは、大会初日の予選から40秒17の今季高校最高をマークした4×100mリレー(田村莉樹3年・津田伊万2年・山本嶺心3年・大石凌功3年)。翌日の決勝では、当日に津田、山本、大石の3人が200mを兼ねていたことなどもあって40秒31にとどまったものの、こちらも予選から40秒台を連発した2位・乙訓を寄せ付けなかった。
「まずは近畿に進むことが第一。タフなスケジュールだったので、今季このメンバーでリレーを走るのは初めてだったので安全バトンで臨みました。近畿ではタイムをもっと縮め、全国に備えたい」とアンカーを務めた主将の大石は言う。
昨秋1、2年生メンバーだけで39秒97をマークした際、「来年は高校記録(39秒57)を更新してインターハイ連覇」を誓い合った。40秒01の大会記録の更新は逃したものの、目標に向けて好スタートを切った。
400mVの山﨑琉惟(3年)を1走に起用し、津田、田村、山本とつないだ4×400mリレーでも独走のなか3分11秒99の大会新記録をマーク。
「(3分)11秒台が目標だったので、それをクリアできて良かった。いい流れをつくれた」と1走を担った山﨑。400m専門は山﨑のみだが、100mと200mで全国でも活躍が期待される面々がそろっており、「ほとんどラップタイムが変わらないので、今回走らなかったメンバーも含め、常に競い合いながら取り組んでいます」と山﨑。4×100mリレーとともに、こちらも高校記録(3分08秒32)を更新しての4度目の全国制覇に標準を合わせている。
個人では、三段跳でインターハイ連覇を目指す宮尾真仁(3年)が最終6回目に高校歴代4位タイの15m84(+1.0)を跳び、先輩の野﨑千皓が持っていた大会記録(15m77)を7年ぶりに更新。「6回目の前に柴田(博之)先生から、『大会記録をいつまで残しておくつもりや』と発破をかけられ気合が入りました。今季3試合目でようやく少しずつ跳躍がまとまり出し、成長したスピードを生かした跳躍ができるようになってきました」と振り返る。
個人種目では唯一の大会記録更新となり、男子MVPも獲得。「近畿で16m台に乗せ、全国では高校記録(16m10)を更新して連覇が目標」ときっぱり。野﨑に続く史上4人目のインターハイ連覇に向け、順調な滑り出しとなった。
洛南勢は他にも3000m障害で3人が8分台をマークし1~3位を独占したのをはじめトラック12種目中9種目を制し194点を挙げ男子総合42連覇を達成するなど活躍が光った。
女子では、西京の児島柚月(3年)が100m・200m・400mを制し女子では史上3人目となるスプリント3冠を成し遂げ、チームの総合7連覇に貢献。タイムもそれぞれ11秒87(+0.4)、24秒52(-2.5)、55秒44と高水準で、「近畿でも3冠を目指しがんばりたい」と目を輝かせた。
強豪が集う近畿大会は6月16日から19日までの4日間、奈良鴻ノ池陸上競技場で激戦を繰り広げる。
文/花木 雫 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.17
U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に
-
2025.12.17
-
2025.12.17
-
2025.12.16
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.17
世界リレー日本代表要項を発表!北京世界選手権のメダル、出場目指して 世界競歩チーム選手権、世界ロードラニング選手権も
日本陸連は12月17日、ボツワナ・ハボローネで26年5月2日~3日に開催される世界リレーの日本代表選考要項を発表した。 2027年北京世界選手権の出場権獲得、および世界選手権でのメダル獲得のため、戦略的に選手団をは編成す […]
2025.12.17
U20世界選手権の日本代表選考要項を発表!U20世界8位以内など記録重視の選考に
日本陸連は12月17日、米国・オレゴンで8月5日~9日に開催されるU20世界選手権の日本代表選考要項を発表した。 世界で活躍できるU20カテゴリートップレベルの競技者を派遣し、金メダル獲得を目指す選手団を編成する方針。参 […]
2025.12.17
26年日本選手権の参加資格発表 参加標準と申込資格記録の2つを採用 アジア大会選考
日本陸連は12月17日、第106回理事会を開き、来年の第110回日本選手権の参加資格について発表した。 今回は「参加標準記録」と「申込資格」の2つの参加資格を設定し、参加標準記録は高く定められている。ターゲットナンバー( […]
2025.12.17
今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【後編】 〝ぬけぬけ病〟に苦しんだ実業団生活、来年度からはチームのコーチに就任
全国高校駅伝や箱根駅伝でヒーローになった村澤明伸(SGホールディングス、34歳)が今年度限りでの「引退」を表明した。実業団では故障に苦しみながら、マラソンにも挑戦。北海道マラソンで優勝して、MGCにも出場した。来年度から […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳