HOME 国内、大学

2022.04.21

守屋和希1時間4分47秒で連覇達成! 2位は京大院・柴田栗佑/関西ICハーフ
守屋和希1時間4分47秒で連覇達成! 2位は京大院・柴田栗佑/関西ICハーフ


第99回関西学生陸上競技対校選手権大会(関西インカレ)の男子ハーフマラソンが4月21日、ヤンマーフィールド長居を発着点とするコースで行われ、男子1部は15km過ぎに飛び出した守屋和希(関学大)が後続を一気に引き離し、1時間4分47秒で大会連覇を果たした。

後半に粘りの走りを見せた柴田栗佑(京大院)が1分差の2位。京大は柴田と同学年の鈴木洋太郎、足立舜が4、5位に入り、院生トリオで16点を獲得するなど力走が光った。男子2部は前回1部で5位だった宮内浩志(龍大)が、1時間6分54秒で逃げ切りトップだった。

大会直前の1週間、新型コロナウイルスの影響で大学での練習ができなかった影響もあり、「勝ちに徹した」と守屋。前半は3位に入った小嶋郁依斗(京産大)が1km3分3秒前後のペースで引っ張るかたちとなり、「流れを利用させてもらった」と10kmを前回より10秒速い30分47秒で通過。この時点で先頭集団は守屋、小嶋、柴田の3人に絞られることに。レースが動いたのは15km過ぎ、先頭を引っ張っていた小嶋のペースが落ちてきたところで守屋が仕掛けて前へ。「相手が付いてこなかったので、そのまま自分のリズムでいきました」と、大会記録には26秒及ばなかったものの、「後半もうまくまとめることができた」と笑顔を見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

1月末の大阪ハーフで1時間2分25秒をマークした後、「左膝の痛み」が出て思い通りのトレーニングが積めなかったが、「復帰戦としては感触も良かった」。今後は「トラックの10000mで28分20秒前後のタイムを目指し、駅伝も全日本、出雲の出場権を獲得して区間上位で走れるよう仕上げていきたい」と意気込んだ。

関学勢は大阪ハーフで1時間1分56秒の関西学生記録をマークしている上田颯汰が、トラックでの記録チャレンジを想定し出場を回避したものの、「上田も順調にトレーニングを積んでいます。上田、守屋の主軸は安定していますが、昨シーズンを見ても今季から1部に上がったびわ湖学大、大経大も力を付けてきており、今回の京大院生陣の活躍など、危機感を持って取り組んでいます」と宮本志郎コーチ。今回は出雲の4枠に対し、全日本が3枠と厳しい戦いが予想されるだけに気合が入る。

2位の柴田は鹿児島大を卒業し、今春から京大大学院へ。兵庫・滝川高時代は、3000m障害で近畿8位が最高成績だったが、昨年10000mでも29分台(29分51秒61)をマークするまでに成長。「兄(裕平)が全日本(2014年の第46回大会・6区)を走っているのを見て京大に憧れがあった。同じ院生のがんばりも刺激になる。在学中に全日本、出雲の出場を獲得したい」と力を込めた。

今回、入賞を逃した立命大などを含め群雄割拠の関西勢。関西インカレ、全日本予選会と続くトラックシーズンでどんなドラマが待ち受けているか注目が集まる。

トラック&フィールドの部は5月25日~28日に京都・たけびしスタジアムで行われる。
文/花木 雫

第99回関西学生陸上競技対校選手権大会(関西インカレ)の男子ハーフマラソンが4月21日、ヤンマーフィールド長居を発着点とするコースで行われ、男子1部は15km過ぎに飛び出した守屋和希(関学大)が後続を一気に引き離し、1時間4分47秒で大会連覇を果たした。 後半に粘りの走りを見せた柴田栗佑(京大院)が1分差の2位。京大は柴田と同学年の鈴木洋太郎、足立舜が4、5位に入り、院生トリオで16点を獲得するなど力走が光った。男子2部は前回1部で5位だった宮内浩志(龍大)が、1時間6分54秒で逃げ切りトップだった。 大会直前の1週間、新型コロナウイルスの影響で大学での練習ができなかった影響もあり、「勝ちに徹した」と守屋。前半は3位に入った小嶋郁依斗(京産大)が1km3分3秒前後のペースで引っ張るかたちとなり、「流れを利用させてもらった」と10kmを前回より10秒速い30分47秒で通過。この時点で先頭集団は守屋、小嶋、柴田の3人に絞られることに。レースが動いたのは15km過ぎ、先頭を引っ張っていた小嶋のペースが落ちてきたところで守屋が仕掛けて前へ。「相手が付いてこなかったので、そのまま自分のリズムでいきました」と、大会記録には26秒及ばなかったものの、「後半もうまくまとめることができた」と笑顔を見せた。 1月末の大阪ハーフで1時間2分25秒をマークした後、「左膝の痛み」が出て思い通りのトレーニングが積めなかったが、「復帰戦としては感触も良かった」。今後は「トラックの10000mで28分20秒前後のタイムを目指し、駅伝も全日本、出雲の出場権を獲得して区間上位で走れるよう仕上げていきたい」と意気込んだ。 関学勢は大阪ハーフで1時間1分56秒の関西学生記録をマークしている上田颯汰が、トラックでの記録チャレンジを想定し出場を回避したものの、「上田も順調にトレーニングを積んでいます。上田、守屋の主軸は安定していますが、昨シーズンを見ても今季から1部に上がったびわ湖学大、大経大も力を付けてきており、今回の京大院生陣の活躍など、危機感を持って取り組んでいます」と宮本志郎コーチ。今回は出雲の4枠に対し、全日本が3枠と厳しい戦いが予想されるだけに気合が入る。 2位の柴田は鹿児島大を卒業し、今春から京大大学院へ。兵庫・滝川高時代は、3000m障害で近畿8位が最高成績だったが、昨年10000mでも29分台(29分51秒61)をマークするまでに成長。「兄(裕平)が全日本(2014年の第46回大会・6区)を走っているのを見て京大に憧れがあった。同じ院生のがんばりも刺激になる。在学中に全日本、出雲の出場を獲得したい」と力を込めた。 今回、入賞を逃した立命大などを含め群雄割拠の関西勢。関西インカレ、全日本予選会と続くトラックシーズンでどんなドラマが待ち受けているか注目が集まる。 トラック&フィールドの部は5月25日~28日に京都・たけびしスタジアムで行われる。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.06

全日本入賞の福岡大が全区間トップで圧勝 九大5年連続2位 佐賀大は過去最高3位/九州学生女子駅伝

12月6日、第25回九州学生女子駅伝(5区間22.8km)が長崎県島原市で行われ、福岡大が1時間17分31秒で14回目の優勝を果たした。 10月の全日本大学女子駅伝で8位に入賞している福岡大は1区から他校を圧倒。前回に続 […]

NEWS やり投・﨑山雄太がヤマダHDへ!「新たな船出」今年日本歴代2位、世界陸上代表

2025.12.06

やり投・﨑山雄太がヤマダHDへ!「新たな船出」今年日本歴代2位、世界陸上代表

男子やり投の﨑山雄太が自身のSNSを更新し、12月1日からヤマダホールディングスに移籍加入したことを発表した。 﨑山は奈良県出身の29歳。大阪・関西創価高でやり投を始めるとケガのため主要大会の実績こそないが、日大入学早々 […]

NEWS 西山和弥、竹内竜真、デレセらが防府読売マラソンでV目指す 五輪MGC出場権懸けた一戦

2025.12.05

西山和弥、竹内竜真、デレセらが防府読売マラソンでV目指す 五輪MGC出場権懸けた一戦

◇第56回防府読売マラソン(12月7日/山口県防府市) MGCシリーズ2025-26の第56回防府読売マラソンが12月7日(日)に行われる。大会は男子がMGCシリーズのG1(グレード1)、女子がG3に位置づけられており、 […]

NEWS 細谷恭平が悲願の初Vなるか!?伝統の福岡国際マラソン 2時間9分でロス五輪MGCへ

2025.12.05

細谷恭平が悲願の初Vなるか!?伝統の福岡国際マラソン 2時間9分でロス五輪MGCへ

◇福岡国際マラソン2025(12月7日/福岡市・平和台陸上競技場発着) MGCシリーズ2025-26男子G1の福岡国際マラソン2025が12月7日に行われる。来年の名古屋アジア大会代表選考会を兼ねているだけでなく、28年 […]

NEWS ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

2025.12.05

ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top