HOME 国内、大学

2022.04.17

女子200m青野朱李がV!17年IH女王が復活遂げる「悔しい思いしてきた」/学生個人
女子200m青野朱李がV!17年IH女王が復活遂げる「悔しい思いしてきた」/学生個人


◇日本学生個人選手権(4月15~17日/神奈川・平塚)3日目

ワールドユニバーシティゲームズの選考会を兼ねた日本学生個人選手権。女子短距離に頼もしいスプリンターが戻ってきた。100mの準決勝で学生歴代9位タイの11秒53をマークし、決勝でも2位に入っていた青野朱李(山梨学大)。得意の200mでは予選を24秒58(+1.4)、準決勝で24秒13(+0.8)と悠々トップ通過した。

迎えた決勝は、100m同様に兒玉芽生(ミズノ)、齋藤愛美(大阪成蹊AC)、壹岐あいこ(立命大)という東京五輪代表らと対峙。いずれも高校時代から競り合い、インターハイのタイトルを取ってきた選手たちだ。「優勝する可能性もある状態だったので緊張しました」と青野。だが、「冬季から改善してきた」というスタートで鋭く抜け出すと、コーナーを抜けた時にはリードを広げる。「強みの後半」でも力強さは衰えず、23秒86(+0.3)で優勝した。

広告の下にコンテンツが続きます

「久しぶりの全国タイトル。シンプルにうれしいです」と喜びを表す青野。山形中央高2年時に地元インターハイ200mで優勝した世代のトップスプリンターだった。高3時もケガがありながら秋にはU20日本選手権100m、200mで2冠。だが、大学以降は環境の変化や度重なるケガが続き、タイトルからは遠ざかった。

それでも、青野は戻ってきた。「大学2年目が一番しんどかったです。嫌になりそうな時もありました。でも、応援してくれて、私が結果を残すことで笑顔になる人たちのために恩返しがしたいという思いがあったから」。

昨年から徐々に復調気配を見せると、課題だった臀部やハムストリングスの強化に励んだ冬を越え、身体つきも変わった。「スタートはブロックをを継続して使って感覚を研ぎ澄ませました」と言う。その成果が表れたのが100mの準決勝で自己ベストを出した走り。元々後半方だった青野だが、スタートからの加速で勝負あり、という抜けだしを見せていた。

今季は「100mは11秒前半、200mは自己ベスト(23秒61)を更新して23秒前半を目指したい」と青野。そして「日本代表」への思いも強い。「大学1年で世界リレー代表になってから、その後はみんなが日本代表になる中で悔しい思いをしてきました。だからこそ、絶対に勝負したい」。オレゴン世界選手権への出場権がある4×100mリレーの代表入りに向け、復活した青野がさらにギアを上げていく。

◇日本学生個人選手権(4月15~17日/神奈川・平塚)3日目 ワールドユニバーシティゲームズの選考会を兼ねた日本学生個人選手権。女子短距離に頼もしいスプリンターが戻ってきた。100mの準決勝で学生歴代9位タイの11秒53をマークし、決勝でも2位に入っていた青野朱李(山梨学大)。得意の200mでは予選を24秒58(+1.4)、準決勝で24秒13(+0.8)と悠々トップ通過した。 迎えた決勝は、100m同様に兒玉芽生(ミズノ)、齋藤愛美(大阪成蹊AC)、壹岐あいこ(立命大)という東京五輪代表らと対峙。いずれも高校時代から競り合い、インターハイのタイトルを取ってきた選手たちだ。「優勝する可能性もある状態だったので緊張しました」と青野。だが、「冬季から改善してきた」というスタートで鋭く抜け出すと、コーナーを抜けた時にはリードを広げる。「強みの後半」でも力強さは衰えず、23秒86(+0.3)で優勝した。 「久しぶりの全国タイトル。シンプルにうれしいです」と喜びを表す青野。山形中央高2年時に地元インターハイ200mで優勝した世代のトップスプリンターだった。高3時もケガがありながら秋にはU20日本選手権100m、200mで2冠。だが、大学以降は環境の変化や度重なるケガが続き、タイトルからは遠ざかった。 それでも、青野は戻ってきた。「大学2年目が一番しんどかったです。嫌になりそうな時もありました。でも、応援してくれて、私が結果を残すことで笑顔になる人たちのために恩返しがしたいという思いがあったから」。 昨年から徐々に復調気配を見せると、課題だった臀部やハムストリングスの強化に励んだ冬を越え、身体つきも変わった。「スタートはブロックをを継続して使って感覚を研ぎ澄ませました」と言う。その成果が表れたのが100mの準決勝で自己ベストを出した走り。元々後半方だった青野だが、スタートからの加速で勝負あり、という抜けだしを見せていた。 今季は「100mは11秒前半、200mは自己ベスト(23秒61)を更新して23秒前半を目指したい」と青野。そして「日本代表」への思いも強い。「大学1年で世界リレー代表になってから、その後はみんなが日本代表になる中で悔しい思いをしてきました。だからこそ、絶対に勝負したい」。オレゴン世界選手権への出場権がある4×100mリレーの代表入りに向け、復活した青野がさらにギアを上げていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.14

中学チャンピオンが実力発揮! 女子・是枝愛香、男子・出田隆之助がそろって区間賞 「都道府県対抗駅伝でも区間賞を取りたい」/全中駅伝

◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝が行われ、男子は木瀬(群馬)が初出場で初優勝、女子は京山(岡山)が史上3校目の3連覇を飾った。 今大 […]

NEWS 5000m競歩・馬場康成が高校歴代6位の19分47秒71!インターハイ14位も秋に躍進

2025.12.14

5000m競歩・馬場康成が高校歴代6位の19分47秒71!インターハイ14位も秋に躍進

長崎陸協競歩が12月14日に行われ、男子高校5000m競歩で馬場康成(鳥栖工高3佐賀)が高校歴代6位となる19分47秒71をマークした。 馬場は三日月中時代は800m、1500m、3000mや駅伝に取り組んでいた。高3か […]

NEWS 大淀が宮崎県勢最高の銀メダル! 「きつい練習を乗り越えた最高の仲間」/全中駅伝

2025.12.14

大淀が宮崎県勢最高の銀メダル! 「きつい練習を乗り越えた最高の仲間」/全中駅伝

◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝の男子が行われ、初出場の木瀬(群馬)が57分01秒で優勝を飾った。 木瀬には引き離されたものの、前回 […]

NEWS 徳島大が2区で首位浮上し独走V 2位は周南公立・至誠館大連合/中国四国学生女子駅伝

2025.12.14

徳島大が2区で首位浮上し独走V 2位は周南公立・至誠館大連合/中国四国学生女子駅伝

第24回中国四国学生駅伝が12月14日、広島県東広島市の東広島運動公園内周回コースを会場に5区間17.2kmで行われ、徳島大Aが1時間1分31秒で優勝した。 徳島大Aは1区の堤真花から4位でタスキを受けた2区(2.0km […]

NEWS 名城大 今回も首位譲らず19連覇 日本福祉大2位に食い込む 3位は中京学大/東海学生女子駅伝

2025.12.14

名城大 今回も首位譲らず19連覇 日本福祉大2位に食い込む 3位は中京学大/東海学生女子駅伝

第19回東海学生女子駅伝対校選手権は12月14日、愛知県美浜町運動公園陸上競技場を発着点とする5区間19.9kmで行われ、名城大Aが1時間9分25秒で19年連続19回目の優勝を果たした。 女子の名城大Aは1区の大河原萌花 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top