来年1月2日、3日の第98回箱根駅伝に出場する帝京大の共同記者会見と公開練習が12月15日、帝京大八王子キャンパスで行われた。
記者会見には、中野孝行監督および橋本尚斗主将ら16人のエントリーメンバーと樋口雄平主務が出席。「今年の箱根駅伝は8位で、現4年生が6人走ったが、納得のいく結果ではなかった。自分の任された区間で結果を出すという思いでチームを引っ張ってきた。総合3位以内を絶対にとる」と主将の橋本は意気込んだ。
11月の全日本大学駅伝では13位に終わり、4年ぶりにシード権を失ったが、箱根の目標はブレることなく『往路優勝、総合3位以内』。そのためのレースプランについて、中野監督は「これから考えます」と話した上で、「2週間前からレースを想定した練習に移行して、他の大学の出方を見ながら考えたい。レースはナマモノ、生き物なので、対応できるようにしていきたい」と本番に向けてじっくりと練り上げるつもりだ。
往路でチームに勢いをもたらす走りを誓うのは、3年連続で3区を担い、この区間の日本人最高タイムを持つ遠藤大地(4年)だ。大学で第一線を退くことを決めている遠藤は「最後の箱根駅伝になるので、しっかり出し切って終わりたい。最後も3区を走りたい」と、持ち味の積極果敢なレースを見せるつもりだ。
また、山上りには前回5区区間賞の細谷翔馬(4年)がいるのも大きなアドバンテージだろう。「上りだけでなく、下りもしっかり走れるのが自分の強み。上り、下りを合わせたトータルで負けないようにしたい」と自信を覗かせる。
不振だった全日本の後は、法大との合同20kmタイムトライアルや関東学連10000m記録挑戦会で好記録が続出。箱根のメンバー選考を兼ねた11月30日から12月7日の伊豆大島合宿も、荒天で1日帰寮が早まったが、練習は予定通りこなすことができた。箱根に向けてチームの調子は確実に上向いている。
記者会見では、副主将の平石佑馬や國本尚希らメンバーから外れた4年生が受付などの裏方を担っていた。「4年生の先輩方が良い雰囲気を作ってくださっています」と3年生の樋口主務。正月は選ばれた16人だけでなく、部員57人全員で戦う。
記者会見に先立って、フランスベッド株式会社とのユニフォームロゴスポンサーの契約調印式が行われた。出雲駅伝、全日本大学駅伝に続き、帝京大学の選手たちはフランスベッドのロゴ入りユニフォームを着用し、箱根路に臨む。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]
2025.06.15
NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会
第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会