2021.11.30
日本陸連医事委員会は29日、競技会時の糖質コルチコイドの取り扱いが厳格化され、2022年1月1日よりすべての注射経路が禁止されると発表した。ただし、糖質コルチコイドはステロイドの一種で、喘息や皮膚の炎症の治療薬として幅広く利用されており、用法用量に従った吸入や局所使用(歯根管内、経皮、経鼻、点眼、肛門周囲塗布など)よる投与は使用可能としている。
競技者は、糖質コルチコイドを経口・筋肉内・局所投与した時点から競技会の開始時点(競技会前日の午後11時59分)までに3~60日間のウォッシュアウト期間(休薬期間)を遵守することが求められ、該当期間に使用すると違反が疑われる可能性がある。そのため、治療などで当該成分が含まれる薬などを内服している競技者は注意が必要となる。
糖質コルチコイドによる治療が必要な競技者およびサポートスタッフは以下の点について注意すること。
1.競技会(時)の糖質コルチコイドのすべての注射使用は治療使用特例(TUE)申請が必要となる。
2.競技者は、糖質コルチコイドを経口・筋肉内・局所投与した時点から競技会(時)の開始時点(競技者が参加予定の競技会前日午後 11 時 59 分)までの最低限の下記ウォッシュアウト期間を遵守すること。ウォッシュアウト期間に当該薬剤を使用すると違反が疑われる可能性がある。
3.ウォッシュアウト期間中に、禁止されている経路を通じて糖質コルチコイドを投与する必要がある場合、遡及的TUE申請にそなえ、競技者および治療した医師は適切な準備をすること。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.28
22年世界陸上走幅跳金メダル・王嘉男 ドーピング陽性反応も嫌疑なし AIUが正式に報告
2025.11.27
プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催
-
2025.11.26
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.28
22年世界陸上走幅跳金メダル・王嘉男 ドーピング陽性反応も嫌疑なし AIUが正式に報告
世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)」は11月27日、男子走幅跳でオレゴン世界選手権金メダルを獲得した王嘉男(中国)のドーピング疑惑について、違反はなかったことを確認し、処分 […]
2025.11.27
プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催
11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]
2025.11.27
古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定
日本陸連は11月27日、「次世代において国際大会での活躍が期待できる競技者」を育成する「ダイヤモンドアスリート」の第12期認定者を発表した。 第11期でダイヤモンドアスリートNextageとして一部のプログラムに参加して […]
2025.11.27
岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者
富士通は11月27日、女子競歩の岡田久美子の現役引退を発表した。かねてより「今季が本当の集大成」と話していたが、正式に発表となった。 岡田は埼玉県出身。1991年生まれの34歳で、大迫傑(リーニン)、飯塚翔太(ミズノ)、 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025