HOME ニュース、国内

2021.09.26

09年世界選手権メダリストやり投の村上幸史が選手生活に区切り「切磋琢磨してほしい」/全日本実業団
09年世界選手権メダリストやり投の村上幸史が選手生活に区切り「切磋琢磨してほしい」/全日本実業団


◇全日本実業団対抗(9月24~26日/大阪・ヤンマースタジアム長居)3日目

全日本実業団対抗の3日目の男子やり投に、41歳の村上幸史(テック)が出場。68m63の15位で終えた。

2009年ベルリン世界選手権で、男子やり投初のメダルとなる銅メダルを獲得したレジェンドが、大舞台に戻り、そして去る決断をした。「80m超えが過去最高の人数。そこに出られて幸せです」。2016年でリオ五輪を狙って以降、試合への出場は記録会にとどめ、指導・アドバイスを送る側になった。拠点としていた日大を辞し、ここ数年は兵庫で、ディーン元気(ミズノ)や佐藤友佳(ニコニコのり)、寒川建之介(GRAND STONE)ら、トップ選手とトレーニングを積んできた。「トップ選手たちなので指導というのは…僕なりにアドバイスを送る程度です」と謙遜。だが、その選手たちは軒並み好記録を出していたのは決して偶然ではない。

広告の下にコンテンツが続きます

「しっかり終われたかな」。東京五輪シーズンの締めくくりとなった全日本実業団で、競技者として一つの区切りをつけた。試合後、ともに戦ったライバル、日本代表を経験した同志、アドバイスを送る選手たち、後輩が駆けつけ、胴上げされた。

長く、たった1人で男子やり投を牽引。「今は80mを投げないと納得されないようになりました。どうしても一人では行き詰まってしまいますが、トップ選手たちが日本で勝つというより世界で戦うことを見据えて切磋琢磨して、仲良くじゃないけど、ぶつかり合ってくれれば世界に近づいて、次のステップに進む選手が出てくると思います。日本のやり投の選手ならそれができます」。その中で、「自分がやってきたことを伝えられる場があれば」と、惜しみなく経験を伝えていくつもりだ。

今後の試合について聞かれると「ちょっと興味があるのはマスターズ」と村上。「日本のやり投は世界と戦える」。それを体現してきたレジェンドの言葉を、後輩たちはしっかりと胸に刻んでいくことだろう。

◇全日本実業団対抗(9月24~26日/大阪・ヤンマースタジアム長居)3日目 全日本実業団対抗の3日目の男子やり投に、41歳の村上幸史(テック)が出場。68m63の15位で終えた。 2009年ベルリン世界選手権で、男子やり投初のメダルとなる銅メダルを獲得したレジェンドが、大舞台に戻り、そして去る決断をした。「80m超えが過去最高の人数。そこに出られて幸せです」。2016年でリオ五輪を狙って以降、試合への出場は記録会にとどめ、指導・アドバイスを送る側になった。拠点としていた日大を辞し、ここ数年は兵庫で、ディーン元気(ミズノ)や佐藤友佳(ニコニコのり)、寒川建之介(GRAND STONE)ら、トップ選手とトレーニングを積んできた。「トップ選手たちなので指導というのは…僕なりにアドバイスを送る程度です」と謙遜。だが、その選手たちは軒並み好記録を出していたのは決して偶然ではない。 「しっかり終われたかな」。東京五輪シーズンの締めくくりとなった全日本実業団で、競技者として一つの区切りをつけた。試合後、ともに戦ったライバル、日本代表を経験した同志、アドバイスを送る選手たち、後輩が駆けつけ、胴上げされた。 長く、たった1人で男子やり投を牽引。「今は80mを投げないと納得されないようになりました。どうしても一人では行き詰まってしまいますが、トップ選手たちが日本で勝つというより世界で戦うことを見据えて切磋琢磨して、仲良くじゃないけど、ぶつかり合ってくれれば世界に近づいて、次のステップに進む選手が出てくると思います。日本のやり投の選手ならそれができます」。その中で、「自分がやってきたことを伝えられる場があれば」と、惜しみなく経験を伝えていくつもりだ。 今後の試合について聞かれると「ちょっと興味があるのはマスターズ」と村上。「日本のやり投は世界と戦える」。それを体現してきたレジェンドの言葉を、後輩たちはしっかりと胸に刻んでいくことだろう。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.07

西出優月と西山未奈美が5km15分21秒の日本新記録! 田中希実の記録を4秒更新 ドルーリー朱瑛里が15分56秒/甲佐10マイルロード

◇第50回熊本甲佐10マイル公認ロードレース(12月7日/熊本・甲佐町、甲佐町役場前発着) 甲佐10マイル公認ロードレースが行われ、女子5kmの部で西出優月(ダイハツ)が15分21秒で優勝し、同タイムで2位だった西山未奈 […]

NEWS いざ、ロス五輪MGC切符獲得へ!福岡国際マラソン、今日12時10分スタート

2025.12.07

いざ、ロス五輪MGC切符獲得へ!福岡国際マラソン、今日12時10分スタート

◇福岡国際マラソン2025(12月7日/福岡市・平和台陸上競技場発着) MGCシリーズ2025-26男子G1の福岡国際マラソン2025が今日(12月7日)に行われる。来年の名古屋アジア大会代表選考会も兼ねて実施。28年ロ […]

NEWS マラソン・川内優輝が第二子誕生を報告!「ソワソワしていました」15回目防府読売前日に吉報

2025.12.06

マラソン・川内優輝が第二子誕生を報告!「ソワソワしていました」15回目防府読売前日に吉報

男子マラソンプロランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が12月6日に自身のSNSを更新し、第二子の誕生を報告した。 川内は17時前に投稿し「先ほど次男の夢翔が生まれました」と名前も明かした。元実業団ランナーでもあ […]

NEWS 高3・吉田彩心が1万m32分38秒74の高校歴代2位 11月下旬の5000mに続き、2週連続の快走/エディオンDC

2025.12.06

高3・吉田彩心が1万m32分38秒74の高校歴代2位 11月下旬の5000mに続き、2週連続の快走/エディオンDC

◇エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/ヤンマースタジアム長居) 長距離特化の記録会エディオンディスタンスチャレンジが行われ、女子10000m(C組)はカリバ・カロライン(日本郵政グループ)が30 […]

NEWS 田中希実3年8ヵ月ぶり10000m激走!日本歴代7位の30分54秒40に「驚いています」/エディオンDC

2025.12.06

田中希実3年8ヵ月ぶり10000m激走!日本歴代7位の30分54秒40に「驚いています」/エディオンDC

◇エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/ヤンマースタジアム長居) 長距離特化の記録会エディオンディスタンスチャレンジが行われ、女子10000m(C組)はカリバ・カロライン(日本郵政グループ)が30 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top