HOME 東京五輪、日本代表、五輪
現役最後のマラソンに挑む大迫傑「充実したトレーニングできた。100%出したい」
現役最後のマラソンに挑む大迫傑「充実したトレーニングできた。100%出したい」


東京五輪のマラソン日本代表の公式会見が行われ、大迫傑(Nike)が取材に答えた。

衝撃の発表から約1週間。五輪マラソン代表の大迫には充実感と緊張感が漂う。自身のSNSを通して「8月8日のマラソンを現役選手としてのラストレースにします」と、五輪を最後に一線を退く意向を発表した。

あえて『引退』という言葉は使わなかった。「きれいな言葉で出していく。引退という言葉ではなく意志だったり、こういうふうに競技しているんだよというふうに思ってくれれば」。

広告の下にコンテンツが続きます

長野・佐久長聖高、早大とエリート街道を突っ走ってきた。トラックでもマラソンでも日本新。オリンピックも世界選手権も経験した。30歳で迎えた東京五輪。マラソンは札幌開催となったとはいえ東京都出身の大迫にとって特別な舞台を「ゴール」と位置づけたのは自然なことだったのかもしれない。

「ずっとケニア、アメリカでトレーニングをしてきました。順調で充実したトレーニングができたと思います」。何かにフォーカスするのではなく、「バランス良くやってきた」。大一番を控えるが、「結果と同じくらい、プロセスに価値がある。競技面だけでなく、人生の枠を広げることが大切だと思っていますし、大きな大会に直面して、少しずつ成長していることに大きな喜びを感じています」と、ここに来るまでの日々を振り返る。

自信があるかと聞かれれば、「レース前は常に不安。つらさに直面しないといけないですし、心の準備でいっぱいいっぱい」と大迫。それでも、「準備に関しては充実したものができた」と手応えを感じている。

現役最後のマラソンまであと4日。「いろんな感情はありますが、客観視している部分もある。いつも通りを心掛けて4日間を過ごします」。目標はどこにあるのだろうか。

「順位、結果はもちろん大切だけど、レースが終わった時に自分が『頑張り切れた』と思える、そんなレースにしたい」

おそらく、一線を退いてもさまざまな活動を通して挑戦を続けていくだろう。だが、「稀代のランナー・大迫傑としての最後のチャレンジ」が、もう間もなくスタートする。

東京五輪のマラソン日本代表の公式会見が行われ、大迫傑(Nike)が取材に答えた。 衝撃の発表から約1週間。五輪マラソン代表の大迫には充実感と緊張感が漂う。自身のSNSを通して「8月8日のマラソンを現役選手としてのラストレースにします」と、五輪を最後に一線を退く意向を発表した。 あえて『引退』という言葉は使わなかった。「きれいな言葉で出していく。引退という言葉ではなく意志だったり、こういうふうに競技しているんだよというふうに思ってくれれば」。 長野・佐久長聖高、早大とエリート街道を突っ走ってきた。トラックでもマラソンでも日本新。オリンピックも世界選手権も経験した。30歳で迎えた東京五輪。マラソンは札幌開催となったとはいえ東京都出身の大迫にとって特別な舞台を「ゴール」と位置づけたのは自然なことだったのかもしれない。 「ずっとケニア、アメリカでトレーニングをしてきました。順調で充実したトレーニングができたと思います」。何かにフォーカスするのではなく、「バランス良くやってきた」。大一番を控えるが、「結果と同じくらい、プロセスに価値がある。競技面だけでなく、人生の枠を広げることが大切だと思っていますし、大きな大会に直面して、少しずつ成長していることに大きな喜びを感じています」と、ここに来るまでの日々を振り返る。 自信があるかと聞かれれば、「レース前は常に不安。つらさに直面しないといけないですし、心の準備でいっぱいいっぱい」と大迫。それでも、「準備に関しては充実したものができた」と手応えを感じている。 現役最後のマラソンまであと4日。「いろんな感情はありますが、客観視している部分もある。いつも通りを心掛けて4日間を過ごします」。目標はどこにあるのだろうか。 「順位、結果はもちろん大切だけど、レースが終わった時に自分が『頑張り切れた』と思える、そんなレースにしたい」 おそらく、一線を退いてもさまざまな活動を通して挑戦を続けていくだろう。だが、「稀代のランナー・大迫傑としての最後のチャレンジ」が、もう間もなくスタートする。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.11

青学大・原監督「バーディー×2」駒大・藤田監督「4本の柱」総合力の「上握り10貫」など指揮官たちが“前哨戦”/箱根駅伝トークバトル

「第102回箱根駅伝トークバトル」が12月10日、東京・恵比寿ガーデンプレイスで行われた。 前回優勝校の青学大・原晋監督、同2位の駒大・藤田敦史監督、同3位の國學院大・前田康弘監督、同4位でトークバトル初登場の早大・花田 […]

NEWS 【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

NEWS 前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

2025.12.10

前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]

NEWS 15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

2025.12.10

15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]

NEWS 99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

2025.12.10

99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top