女子やり投で東京五輪代表に内定した北口榛花(JAL)が、内定を受けてオンラインで会見を行った。
66m00の日本記録を持ち、今年の日本選手権で優勝して東京五輪代表を勝ち取った北口。北海道出身で、スイミングやバドミントンに励んでいたが、旭川東高入学後から陸上を始め、やり投で数々の記録を塗り替えてきた。16年の世界ユース選手権(U18)では世界一にも輝いている。
幼い頃から夢見てきたオリンピック代表を決め、「これまで(苦労など)いろいろあったことに対してこみ上げてくることはあります」とホッとひと安心。一昨年のドーハ世界選手権では予選落ち。あと数センチあればファイナルという状況だっただけに悔しさを挽回するチャンスがやってくる。
コロナ禍で1年延期したことで「チェコのコーチに直接見てもらえないのは影響がありましたが、体力面はアップしました。そのぶん、今の投げ方にチャレンジできています」と北口。走り込みの成果でスピードもアップした。昨年から幾度か助走を変更しているが、今は10歩の保持走のスピードを生かすため、助走のクロスステップを2歩増やして構えを作るための時間を作っている。日本選手権も「あの感覚ならもっと跳んでもいいのに、と少し納得いっていません」と、課題と手応えをつかみつつある。
今後はディビッド・シェケラックコーチも来日予定。「早く一緒に練習がしたいです」。東京五輪で目指すのはメダル獲得。「そこに向けてこの1ヵ月、大切に、しっかり練習を積んで、特別な舞台で最高の結果を出せるように頑張ります」。北の大地が生んだ大器が、東京の空にビッグアーチを架ける。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.07.18
-
2025.07.17
-
2025.07.17
-
2025.07.13
-
2025.07.05
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.18
富士北麓ワールドトライアル 100mに栁田大輝、桐生祥秀 ハードルに泉谷駿介、田中佑美がエントリー!
日本陸連は7月18日、日本グランプリシリーズの富士北麓ワールドトライアル2025のエントリーリストを発表した。 男子100mには日本選手権で優勝した桐生祥秀(日本生命)を筆頭に、関口裕太(早大)、小池祐貴(住友電工)、多 […]
2025.07.18
【世界陸上プレイバック】―13年モスクワ―棒高跳イシンバエワが地元で有終の美 福士加代子がマラソンで笑顔の銅メダル、桐生祥秀が世界デビュー
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
2025.07.18
100m栁田大輝60年ぶり“世界一”なるか!?落合晃、阿部竜希、柳井綾音らがドイツで勝負/ユニバ
学生世界一を決めるFISUワールドユニバーシティゲームズの陸上競技が7月21日から27日まで、ドイツのライン・ルールで行われる。若き日本代表の注目選手を紹介する。 男子100mには栁田大輝(東洋大)が出場する。自己記録は […]
2025.07.18
チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性
世界陸連の独立不正監査機関「アスリート・インテグリティー・ユニット」(AIU)は7月17日、女子マラソン世界記録(2時間9分56秒)保持者のルース・チェプンゲティチ(ケニア)に暫定的資格停止処分を科したことを発表した。 […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会