HOME ニュース、国内

2021.06.25

やり投・北口榛花61m49で2年ぶりV東京五輪代表内定、今大会第1号!/日本選手権
やり投・北口榛花61m49で2年ぶりV東京五輪代表内定、今大会第1号!/日本選手権


◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の2日目。女子やり投の日本記録保持者・北口榛花(JAL)が61m49で2年ぶりの優勝を飾った。すでに東京五輪の参加標準記録64m00を突破しており、今大会第一号の代表内定。自身初のオリンピックを決めた。

「日本のレベルも上がっていたので、もう一度参加標準記録を投げるつもりで臨みました」と北口。1回目58m48、2回目53m71と出だしは苦しいものに。だが、4回目に61m22をマークしてトップに立つと、5回目にも61m03、そして6回目に61m49と記録を伸ばして優勝を決めた。

4月にコーチのいるチェコに渡り、ヨーロッパでシーズンイン。だが、ここまで一度も60mを超えられず、「やっと投げられた」とホッとした様子だった。ここ数年は課題の助走について試行錯誤を繰り返し、今年になってからも助走10歩、クロスステップ8歩にしてスピードアップにチャレンジした。その結果、なかなか記録が出ず「このままスピードを上げていいのか」と悩んだこともあるという。だが、「やってきたことを信じる」と割り切ったのが、この日の後半3回。「代表を決めたかったので迷いなく投げられました」と、北口らしい笑顔でインタビューに応えた。

これで、幼い頃から夢見てきた舞台であるオリンピックの代表権を勝ち取った。「世界の記録も上がっているのをヨーロッパで見てきました。ここがゴールじゃなくてスタート。1ヵ月あるのでパワーアップしていきたい」。日本が世界に誇るスロワーは、満を持して世界の強豪たちを迎え撃つつもりだ。

◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の2日目。女子やり投の日本記録保持者・北口榛花(JAL)が61m49で2年ぶりの優勝を飾った。すでに東京五輪の参加標準記録64m00を突破しており、今大会第一号の代表内定。自身初のオリンピックを決めた。 「日本のレベルも上がっていたので、もう一度参加標準記録を投げるつもりで臨みました」と北口。1回目58m48、2回目53m71と出だしは苦しいものに。だが、4回目に61m22をマークしてトップに立つと、5回目にも61m03、そして6回目に61m49と記録を伸ばして優勝を決めた。 4月にコーチのいるチェコに渡り、ヨーロッパでシーズンイン。だが、ここまで一度も60mを超えられず、「やっと投げられた」とホッとした様子だった。ここ数年は課題の助走について試行錯誤を繰り返し、今年になってからも助走10歩、クロスステップ8歩にしてスピードアップにチャレンジした。その結果、なかなか記録が出ず「このままスピードを上げていいのか」と悩んだこともあるという。だが、「やってきたことを信じる」と割り切ったのが、この日の後半3回。「代表を決めたかったので迷いなく投げられました」と、北口らしい笑顔でインタビューに応えた。 これで、幼い頃から夢見てきた舞台であるオリンピックの代表権を勝ち取った。「世界の記録も上がっているのをヨーロッパで見てきました。ここがゴールじゃなくてスタート。1ヵ月あるのでパワーアップしていきたい」。日本が世界に誇るスロワーは、満を持して世界の強豪たちを迎え撃つつもりだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.11

十種競技・奥田啓祐「まとめる練習してきた」3年ぶりVと自己新狙う/日本選手権混成

◇第109回日本選手権・混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権・混成競技を前日に控え、有力選手が会見に出席した。 男子十種競技で3年ぶり優勝を […]

NEWS セメニャが勝訴 スイス最高裁に対し1370万円の支払い命令 欧州人権裁判所が権利侵害認定

2025.07.11

セメニャが勝訴 スイス最高裁に対し1370万円の支払い命令 欧州人権裁判所が権利侵害認定

女子800mで五輪、世界選手権を制したキャスター・セメニャ氏(南アフリカ)が起こしていた係争をめぐり、欧州人権裁判所(ECHR)はスイス連邦最高裁判所に対し、69,000ポンド(約1370万円)の支払いを命じる判決を下し […]

NEWS 【女子200m】村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ・中2)24秒79=中2歴代7位タイ

2025.07.11

【女子200m】村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ・中2)24秒79=中2歴代7位タイ

鹿児島県中学通信が6月28日、県立鴨池陸上競技場で行われ、女子共通200m予選で村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ)が中2歴代7位タイの24秒79(+1.5)をマークした。 村田は小学生から県内のクラブチーム、ナンバーワンク […]

NEWS 十種競技アジア銅の奥田啓祐が3大会Vなるか 七種競技は熱田心が連覇狙う/日本選手権混成

2025.07.11

十種競技アジア銅の奥田啓祐が3大会Vなるか 七種競技は熱田心が連覇狙う/日本選手権混成

◇第109回日本選手権混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 男子十種競技と女子七種競技のナンバーワンを決める日本選手権・混成競技が今週末に開催される。会場は前回同様・岐阜。走・跳・投の総 […]

NEWS 【男子110mH】合志侑乃輔(京教大京都中)13秒71=中学歴代4位

2025.07.10

【男子110mH】合志侑乃輔(京教大京都中)13秒71=中学歴代4位

7月6日、京都府京丹波町の丹波自然運動公園陸上競技場で京都府中学通信が行われ、男子110mハードルの準決勝で合志侑乃輔(京教大京都3)が13秒71(+1.9)の中学歴代4位となる好記録をマークした。 合志の昨年までの自己 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top