◇関東インカレ(5月20~23日/神奈川・相模原)
関東インカレ男子100mは前回王者の鈴木亮太(城西大)と、1、2年時連覇の宮本大輔(東洋大)、デーデー・ブルーノ(東海大)の4年生3人と、ルーキーの鵜澤飛羽(筑波大)の“四つども”の様相を呈した。
雨が降り、強い追い風が吹いた決勝。スタートから飛び出したのは鵜澤。高校2年のインターハイで10秒19(+2.9)をマークして優勝している逸材がしなやかな走りを見せる。だが、フィニッシュ直前で脚を痛め失速。最後まで「自分の走りができた」鈴木が抜け出して優勝。フィニッシュタイム「10秒01」が表示され、関係者からどよめきが起きた。追い風5.5mの参考記録ながら、度肝を抜く快走。「スタートでうまく乗っていけた。今年はレベルが高かったので、4年生に勝てれば優勝できると思った」と連覇に胸を張った。
ポーラインドで行われた世界リレー代表となり、4×100mリレーの2走を務めて3位に貢献。帰国後は2週間の隔離生活を経て、19日に解放されたばかり。「あまり調整できなかった」と100mに絞って調整を続けたという。
昨年は日本インカレで10秒22をマークして3位。日本選手権でも100m6位、200m3位と結果を残した。「決勝は完璧ではないですがしっかり走れた」と成長を実感。日本スプリントは上位層が抜け出している状況だが、「こういう大きな大会でタイムを出して、若手の力を見せたい。追い風参考ですがタイム的には(アピールできた)」と存在を示した。大目標は東京五輪の参加標準記録である10秒05。「しっかり自分の走りをできれば……。10秒22のベストはまず更新できる。日本選手権までのあと1ヵ月、高めていきたい」と意気込みを語った。
終盤の失速があったものの、鵜澤が10秒07の快走。そのポテンシャルの一端を見せた。3位にデーデーが10秒10で入ったが「関東インカレが勝てなかった」と悔しがる。宮本は10秒11で4位。「準決勝も決勝もスタートからの乗り込みで失敗した。中盤以降は自分の走りができたのは評価したい」と復調気配を漂わせている。
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