HOME 国内、大学

2021.05.21

110mH泉谷駿介が決勝も圧倒!追い風参考日本最高の13秒05で2年ぶりV/関東IC
110mH泉谷駿介が決勝も圧倒!追い風参考日本最高の13秒05で2年ぶりV/関東IC


◇関東インカレ(5月20~23日/神奈川・相模原)

関東インカレ2日目の男子110mハードル決勝は、泉谷駿介(順大)が追い風5.2mの参考記録ながら、日本人“最速”となる13秒05で圧勝。2年ぶりの優勝を手にした。

広告の下にコンテンツが続きます

前日の予選で13秒30(+0.8)と、東京五輪の参加標準記録13秒32を突破する日本歴代3位を叩き出していた泉谷。翌日の準決勝は風が吹き荒れるなか、13秒36(+5.9)で悠々トップ通過した。午後の決勝でもスタートから他を寄せ付けず。強烈な追い風に背中を押されながら、最後までしっかりと刻んで対応した。

「13秒05で走ったという実感が湧きません」。それが正直な気持ちだった。追い風参考を含めた世界歴代32位タイ。10台のハードルがある中で、追い風が吹けば走れるというものではない種目であり、スプリントと、踏み切り、インターバルラン、そのすべてで“13秒05”の走りをした事実は大きい。

実はレースに向けたアップで風が強くて転んでしまったといい、「不安でいっぱいでした」と泉谷。「無事にゴールできてホッとした」。スタートは後輩の村竹ラシッドに先行されたが、「焦らず後半にかわせたのが良かった」と振り返る。

日本選手権で3位以内に入れば東京五輪代表に内定。金井大旺(ミズノ)、高山峻野(ゼンリン)との三つ巴が予想されるが、「まずは3位以内に入ってオリンピック代表に。欲張らず、13秒2台を狙います」と確実に代表権をつかみ取る構えだ。

広告の下にコンテンツが続きます

「(このタイムで走っても)大丈夫という自信がつきました。あらためてこのタイムをアベレージにする選手はすごいな、と。公認記録でも出せるように頑張ります」

このタイムを出してなお、まだ秘める可能性を感じるほどそのポテンシャルは計り知れない。「金井さんたちに負けたくない。ついて行けるように」と話す若武者は、日本のスプリントハードルをどこまでの高みへと誘うのだろうか。

◇関東インカレ(5月20~23日/神奈川・相模原) 関東インカレ2日目の男子110mハードル決勝は、泉谷駿介(順大)が追い風5.2mの参考記録ながら、日本人“最速”となる13秒05で圧勝。2年ぶりの優勝を手にした。 前日の予選で13秒30(+0.8)と、東京五輪の参加標準記録13秒32を突破する日本歴代3位を叩き出していた泉谷。翌日の準決勝は風が吹き荒れるなか、13秒36(+5.9)で悠々トップ通過した。午後の決勝でもスタートから他を寄せ付けず。強烈な追い風に背中を押されながら、最後までしっかりと刻んで対応した。 「13秒05で走ったという実感が湧きません」。それが正直な気持ちだった。追い風参考を含めた世界歴代32位タイ。10台のハードルがある中で、追い風が吹けば走れるというものではない種目であり、スプリントと、踏み切り、インターバルラン、そのすべてで“13秒05”の走りをした事実は大きい。 実はレースに向けたアップで風が強くて転んでしまったといい、「不安でいっぱいでした」と泉谷。「無事にゴールできてホッとした」。スタートは後輩の村竹ラシッドに先行されたが、「焦らず後半にかわせたのが良かった」と振り返る。 日本選手権で3位以内に入れば東京五輪代表に内定。金井大旺(ミズノ)、高山峻野(ゼンリン)との三つ巴が予想されるが、「まずは3位以内に入ってオリンピック代表に。欲張らず、13秒2台を狙います」と確実に代表権をつかみ取る構えだ。 「(このタイムで走っても)大丈夫という自信がつきました。あらためてこのタイムをアベレージにする選手はすごいな、と。公認記録でも出せるように頑張ります」 このタイムを出してなお、まだ秘める可能性を感じるほどそのポテンシャルは計り知れない。「金井さんたちに負けたくない。ついて行けるように」と話す若武者は、日本のスプリントハードルをどこまでの高みへと誘うのだろうか。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第64回「駅伝とチームマネジメント~棄権を今後の糧に~」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第64回「駅伝とチームマネジメント~棄権を今後の糧に~」 年の瀬が迫り、その先には箱根駅伝が待 […]

NEWS 今季の最終決戦を制するのは青学大、駒大、國學院大、中大、早大!? 創価大、帝京大などの5強崩しなるか/箱根駅伝

2025.12.30

今季の最終決戦を制するのは青学大、駒大、國學院大、中大、早大!? 創価大、帝京大などの5強崩しなるか/箱根駅伝

第102回箱根駅伝は2026年1月2日に往路、3日に復路の全10区間217.1kmで行われる。 前回大会でシード権を獲得した10校と、予選会を突破した10校とオープン参加の関東学生連合チームを合わせた21チームが出場。今 […]

NEWS SUBARU・三浦龍司「ワクワクしてもらえるようなレースに」 GMO・吉田祐也「優勝を目指して」ロジスティード・平林清澄「自分の走りでチームに貢献」 各選手が意気込み/ニューイヤー駅伝

2025.12.30

SUBARU・三浦龍司「ワクワクしてもらえるようなレースに」 GMO・吉田祐也「優勝を目指して」ロジスティード・平林清澄「自分の走りでチームに貢献」 各選手が意気込み/ニューイヤー駅伝

◇第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) 第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の記者会見が12月30日、スタート・フィニッシュ地点となる群馬県庁で行われた。 […]

NEWS 名城大が4位 主将・米澤「みんなのお陰でやりきれた」連覇狙った立命大は5位/富士山女子駅伝

2025.12.30

名城大が4位 主将・米澤「みんなのお陰でやりきれた」連覇狙った立命大は5位/富士山女子駅伝

◇2025富士山女子駅伝(12月30日/静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:7区間43.4km) 学生女子駅伝2大タイトルの一つ、富士山女子駅伝が行われ城西大が2時間22分36秒で初優勝を飾った。城西 […]

NEWS 2年ぶりV奪還へトヨタ自動車・鈴木芽吹「レース全体で自分の力を発揮」 2週間前に痛みも/ニューイヤー駅伝

2025.12.30

2年ぶりV奪還へトヨタ自動車・鈴木芽吹「レース全体で自分の力を発揮」 2週間前に痛みも/ニューイヤー駅伝

◇第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) 元日に開催される全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の記者会見が12月30日、スタート・フィニッシュ地点となる群馬県庁で行 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top