HOME ニュース、国内

2021.05.03

800mは北村夢がV!3年ぶり2分4秒切りで復活印象づける/静岡国際
800mは北村夢がV!3年ぶり2分4秒切りで復活印象づける/静岡国際


◇静岡国際(5月3日/静岡・小笠山)

サトウ食品日本グランプリシリーズの静岡国際が5月3日行われ、女子800mは北村夢(エディオン)が2分03秒05で優勝した。

元日本選手権女王が復活の一歩を刻んだ。「久しぶりの大きな試合。川田(朱夏)、塩見(綾乃)がいない中で勝ちきることを考えた」。1周目は「59秒で入るつもりだった」という北村は61秒前後で通過。その後は先頭に立つと、後ろからは田中希実(豊田自動織機TC)が迫り、一騎打ちとなる。

広告の下にコンテンツが続きます

最後は田中が追いかけるが、北村らしい腰の高い走りを保ち競り勝った。2分04秒切りは2018年以来だった。

2017年に日本歴代2位となる2分00秒92をマーク。大学のラストシーズンは国内で無敵を誇った。だが、その後はケガも続き、ここ数年は思うような結果を残せず、昨年はコロナ禍の自粛期間明けにも故障。日本選手権では予選敗退に終わった。

だが、現在はフィジカル面をアスレティックトレーナーの五味宏生氏に指導を受けるなどし、「とにかく基礎ばかりをやってきました。上半身と下半身の動き、身体の使い方が勉強になっています」と成長。今年1月からしっかりと練習を積めるようになり、400mで53秒71を持つ持ち味のスピードも戻ってきているが、北村自身は「前の自分の走りは意識していなくて、今の走りと気持ちが噛み合うように」心掛けている。

オリンピックイヤーとなるが、「タイムはあまり意識しない。気持ちと走りが噛み合えば、(記録は)自然と出ると思います」と北村。日本人女子初の2分切りへ、第一人者が完全復活に向けて大きな一歩を踏み出した。

2着に敗れたものの、田中希実(豊田自動織機TC)も2分03秒19の自己新。日本歴代9位に入った。5000mですでに五輪代表に決まっている田中。「レベルの高いなかでどう勝ちきれるか」と臨んだ。1周目は「余裕があった」というが、その後は集団の内側に入ってしまうなど「位置取りを失敗してしまった」。その結果、「せっかくついてきたスピードをラストに生かせなかった」と悔やんだ。

◇静岡国際(5月3日/静岡・小笠山) サトウ食品日本グランプリシリーズの静岡国際が5月3日行われ、女子800mは北村夢(エディオン)が2分03秒05で優勝した。 元日本選手権女王が復活の一歩を刻んだ。「久しぶりの大きな試合。川田(朱夏)、塩見(綾乃)がいない中で勝ちきることを考えた」。1周目は「59秒で入るつもりだった」という北村は61秒前後で通過。その後は先頭に立つと、後ろからは田中希実(豊田自動織機TC)が迫り、一騎打ちとなる。 最後は田中が追いかけるが、北村らしい腰の高い走りを保ち競り勝った。2分04秒切りは2018年以来だった。 2017年に日本歴代2位となる2分00秒92をマーク。大学のラストシーズンは国内で無敵を誇った。だが、その後はケガも続き、ここ数年は思うような結果を残せず、昨年はコロナ禍の自粛期間明けにも故障。日本選手権では予選敗退に終わった。 だが、現在はフィジカル面をアスレティックトレーナーの五味宏生氏に指導を受けるなどし、「とにかく基礎ばかりをやってきました。上半身と下半身の動き、身体の使い方が勉強になっています」と成長。今年1月からしっかりと練習を積めるようになり、400mで53秒71を持つ持ち味のスピードも戻ってきているが、北村自身は「前の自分の走りは意識していなくて、今の走りと気持ちが噛み合うように」心掛けている。 オリンピックイヤーとなるが、「タイムはあまり意識しない。気持ちと走りが噛み合えば、(記録は)自然と出ると思います」と北村。日本人女子初の2分切りへ、第一人者が完全復活に向けて大きな一歩を踏み出した。 2着に敗れたものの、田中希実(豊田自動織機TC)も2分03秒19の自己新。日本歴代9位に入った。5000mですでに五輪代表に決まっている田中。「レベルの高いなかでどう勝ちきれるか」と臨んだ。1周目は「余裕があった」というが、その後は集団の内側に入ってしまうなど「位置取りを失敗してしまった」。その結果、「せっかくついてきたスピードをラストに生かせなかった」と悔やんだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.20

旭化成のエマニエル・キプルトに出場停止処分 世界陸連が発表

世界陸連(WA)は12月19日、旭化成に所属するエマニエル・キプルト(ケニア)に対して、出場停止処分を科したと発表した。 処分理由の詳細について、WAは明らかにしていないが、「アスリート代理人規則に基づく異議申し立てを受 […]

NEWS 東京世界陸上代表・小池祐貴と中島ひとみが人気番組「逃走中」に参戦! 自慢のスプリントで逃げ切りなるか

2025.12.20

東京世界陸上代表・小池祐貴と中島ひとみが人気番組「逃走中」に参戦! 自慢のスプリントで逃げ切りなるか

東京世界選手権代表で男子短距離の小池祐貴(住友電工)と女子100mハードルの中島ひとみ(長谷川体育施設)が、フジテレビの人気番組「逃走中」に出演することが発表された。 小池は19年に100mで9秒98をマーク。今季は5月 […]

NEWS 川口桃佳が自己記録に迫る5000m15分26秒59 3年ぶりの15分30秒切り/日体大女子長距離競技会

2025.12.20

川口桃佳が自己記録に迫る5000m15分26秒59 3年ぶりの15分30秒切り/日体大女子長距離競技会

12月20日、神奈川県横浜市の日体大健志台陸上競技場で第26回日体大女子長距離競技会が行われ、5000m4組では川口桃佳(ユニクロ)が15分26秒59で1着となった。 川口は11月のクイーンズ駅伝で、1区を務め5位と好走 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/日大・山口彰太「万全の状態で本戦を」 2度目の舞台は往路で勝負

2025.12.20

箱根駅伝Stories/日大・山口彰太「万全の状態で本戦を」 2度目の舞台は往路で勝負

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 1年目はケガや長期離脱 「こうすれば良かった、という後悔が一切ない走 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/最後のエース区間へ意欲を燃やす神奈川大・宮本陽叶 あこがれのOBに「やっと記録で追いつけた」

2025.12.20

箱根駅伝Stories/最後のエース区間へ意欲を燃やす神奈川大・宮本陽叶 あこがれのOBに「やっと記録で追いつけた」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 エース区間で苦戦も悲観せず 神奈川大のエース・宮本陽叶(4年)が最後 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top