サトウ食品日本グランプリシリーズの静岡国際が5月3日行われ、女子800mは北村夢(エディオン)が2分03秒05で優勝した。
元日本選手権女王が復活の一歩を刻んだ。「久しぶりの大きな試合。川田(朱夏)、塩見(綾乃)がいない中で勝ちきることを考えた」。1周目は「59秒で入るつもりだった」という北村は61秒前後で通過。その後は先頭に立つと、後ろからは田中希実(豊田自動織機TC)が迫り、一騎打ちとなる。
最後は田中が追いかけるが、北村らしい腰の高い走りを保ち競り勝った。2分04秒切りは2018年以来だった。
2017年に日本歴代2位となる2分00秒92をマーク。大学のラストシーズンは国内で無敵を誇った。だが、その後はケガも続き、ここ数年は思うような結果を残せず、昨年はコロナ禍の自粛期間明けにも故障。日本選手権では予選敗退に終わった。
だが、現在はフィジカル面をアスレティックトレーナーの五味宏生氏に指導を受けるなどし、「とにかく基礎ばかりをやってきました。上半身と下半身の動き、身体の使い方が勉強になっています」と成長。今年1月からしっかりと練習を積めるようになり、400mで53秒71を持つ持ち味のスピードも戻ってきているが、北村自身は「前の自分の走りは意識していなくて、今の走りと気持ちが噛み合うように」心掛けている。
オリンピックイヤーとなるが、「タイムはあまり意識しない。気持ちと走りが噛み合えば、(記録は)自然と出ると思います」と北村。日本人女子初の2分切りへ、第一人者が完全復活に向けて大きな一歩を踏み出した。
2着に敗れたものの、田中希実(豊田自動織機TC)も2分03秒19の自己新。日本歴代9位に入った。5000mですでに五輪代表に決まっている田中。「レベルの高いなかでどう勝ちきれるか」と臨んだ。1周目は「余裕があった」というが、その後は集団の内側に入ってしまうなど「位置取りを失敗してしまった」。その結果、「せっかくついてきたスピードをラストに生かせなかった」と悔やんだ。
◇静岡国際(5月3日/静岡・小笠山)
サトウ食品日本グランプリシリーズの静岡国際が5月3日行われ、女子800mは北村夢(エディオン)が2分03秒05で優勝した。
元日本選手権女王が復活の一歩を刻んだ。「久しぶりの大きな試合。川田(朱夏)、塩見(綾乃)がいない中で勝ちきることを考えた」。1周目は「59秒で入るつもりだった」という北村は61秒前後で通過。その後は先頭に立つと、後ろからは田中希実(豊田自動織機TC)が迫り、一騎打ちとなる。
最後は田中が追いかけるが、北村らしい腰の高い走りを保ち競り勝った。2分04秒切りは2018年以来だった。
2017年に日本歴代2位となる2分00秒92をマーク。大学のラストシーズンは国内で無敵を誇った。だが、その後はケガも続き、ここ数年は思うような結果を残せず、昨年はコロナ禍の自粛期間明けにも故障。日本選手権では予選敗退に終わった。
だが、現在はフィジカル面をアスレティックトレーナーの五味宏生氏に指導を受けるなどし、「とにかく基礎ばかりをやってきました。上半身と下半身の動き、身体の使い方が勉強になっています」と成長。今年1月からしっかりと練習を積めるようになり、400mで53秒71を持つ持ち味のスピードも戻ってきているが、北村自身は「前の自分の走りは意識していなくて、今の走りと気持ちが噛み合うように」心掛けている。
オリンピックイヤーとなるが、「タイムはあまり意識しない。気持ちと走りが噛み合えば、(記録は)自然と出ると思います」と北村。日本人女子初の2分切りへ、第一人者が完全復活に向けて大きな一歩を踏み出した。
2着に敗れたものの、田中希実(豊田自動織機TC)も2分03秒19の自己新。日本歴代9位に入った。5000mですでに五輪代表に決まっている田中。「レベルの高いなかでどう勝ちきれるか」と臨んだ。1周目は「余裕があった」というが、その後は集団の内側に入ってしまうなど「位置取りを失敗してしまった」。その結果、「せっかくついてきたスピードをラストに生かせなかった」と悔やんだ。 RECOMMENDED おすすめの記事
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