HOME ニュース、国内

2021.04.30

山縣亮太が10秒14「自信ついた」五輪へ弾みの3年ぶり地元V/織田記念
山縣亮太が10秒14「自信ついた」五輪へ弾みの3年ぶり地元V/織田記念


◇織田記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム)

サトウ食品日本グランプリシリーズの織田記念、男子100mは山縣亮太(セイコー)が小池祐貴(住友電工)、桐生祥秀(日本生命)、多田修平(住友電工)らを抑えて優勝した。

広告の下にコンテンツが続きます

地元・広島で久々の快走見せた山縣は3年ぶりのVに笑顔が弾けた。「予選、決勝と自分が思っている結果に近いものだったので安心しています」。雨の中だった予選は10秒29(+1.0)、そして決勝ではスタートから「自分のレースに持ち込む」強みを見せると、「中間からの加速も、このレースに限れば出せた。中盤は手応えがありました」と、10秒14(+0.1)で完勝した。10秒1台は2019年5月以来、約2年ぶり。2着の小池に0.12秒差をつけた。

その19年6月以降、肺気胸や度重なるケガに泣かされてきた山縣。だが、2012年ロンドン五輪、16年リオ五輪と100mで日本人最高記録をマークしてきた「オリンピック男」が、やはり東京五輪シーズンに調子を上げてきた。「ケガがあり、スピードを抑えることが多かった」が、この冬からシーズンインまで「全力を出す」とテーマに取り組んできた。

今年2月からは寺田明日香らを指導する高野大樹氏をコーチに迎えた。これまで特定のコーチを置かずに競技をしてきた山縣だが、「第三者の目を通すことで自分の走りを最短距離で完成させていく」と新たな試みをし、大きな効果をもたらしたといえる。

これまで何度も挫折と復活を繰り返した山縣。「ケガ、不調の原因を考え尽くしてきたことと、周囲のサポートがあった」からこそ、どんな逆境もはねのけてきた。「周りから見ても、調子を戻してきたなと思ってもらえるレース。自信がついたレースになった」と胸を張る。

広告の下にコンテンツが続きます

東京五輪の参加標準記録は10秒05。現在、サニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)、桐生、小池が突破済み。出場枠は最大3名のため、参加標準記録突破は最低条件。「ここから身体も仕上がっていくと思うので、射程圏内に入っていると感じます」と、山縣は大きな手応えをつかんだ。

2位の小池は「前半の乗りが良くなかった。どこかでミスをしたらタイムが落ちる」とレースを振り返る。桐生は10秒30で3着。「まだスピード練習が足りていないので、次(5月9日のテストイベント)に向けて修正したい」。4位に多田が10秒32で続いた。

同大会では男女スプリントーハードルで金井大旺(ミズノ)、寺田明日香(ジャパンクリエイト)が日本記録を樹立したほか、女子やり投では佐藤友佳(ニコニコのり)が61m01のセカンドベストで優勝した。

男子やり投では小南拓人(染めQ)が最終投てきで日本歴代5位となる82m52を投げて、ディーン元気(ミズノ)を逆転して優勝。「練習から調子が良かった。最後は思いっ切り投げた」と言い、「次も確実に80mを超えられるようにしたい」と語った。

男子走幅跳は小田大樹(ヤマダホールディングス)が7m98(+2.4)で優勝。「試合の流れが良かった。走り込みで基礎体力も向上した。次につなげていきたい」とした。注目の橋岡優輝(富士通)は1、2回目とファウルが続いて3回目に7m97(+1.1)と記録を残したが、残り3回もファウル。日本記録(8m40)を大きく上回る跳躍を見せつつ、「助走は良かったが、ファウルはファウル。この負けでより自分が強くなれると思う」と総括した。

女子5000mは五輪代表に内定している田中希実(豊田自動織機TC)が15分11秒82で日本人トップの3位だった。女子100mは君嶋愛梨沙(土木管理総合)が11秒64(+0.9)の自己新で優勝。男子3000m障害はフィレモン・キプラガット(愛三工業)に続いて三浦龍司(順大)が8分25秒31で日本人トップ、女子3000m障害は吉村玲美(大東大)が9分51秒47で制した。

◇織田記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム) サトウ食品日本グランプリシリーズの織田記念、男子100mは山縣亮太(セイコー)が小池祐貴(住友電工)、桐生祥秀(日本生命)、多田修平(住友電工)らを抑えて優勝した。 地元・広島で久々の快走見せた山縣は3年ぶりのVに笑顔が弾けた。「予選、決勝と自分が思っている結果に近いものだったので安心しています」。雨の中だった予選は10秒29(+1.0)、そして決勝ではスタートから「自分のレースに持ち込む」強みを見せると、「中間からの加速も、このレースに限れば出せた。中盤は手応えがありました」と、10秒14(+0.1)で完勝した。10秒1台は2019年5月以来、約2年ぶり。2着の小池に0.12秒差をつけた。 その19年6月以降、肺気胸や度重なるケガに泣かされてきた山縣。だが、2012年ロンドン五輪、16年リオ五輪と100mで日本人最高記録をマークしてきた「オリンピック男」が、やはり東京五輪シーズンに調子を上げてきた。「ケガがあり、スピードを抑えることが多かった」が、この冬からシーズンインまで「全力を出す」とテーマに取り組んできた。 今年2月からは寺田明日香らを指導する高野大樹氏をコーチに迎えた。これまで特定のコーチを置かずに競技をしてきた山縣だが、「第三者の目を通すことで自分の走りを最短距離で完成させていく」と新たな試みをし、大きな効果をもたらしたといえる。 これまで何度も挫折と復活を繰り返した山縣。「ケガ、不調の原因を考え尽くしてきたことと、周囲のサポートがあった」からこそ、どんな逆境もはねのけてきた。「周りから見ても、調子を戻してきたなと思ってもらえるレース。自信がついたレースになった」と胸を張る。 東京五輪の参加標準記録は10秒05。現在、サニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)、桐生、小池が突破済み。出場枠は最大3名のため、参加標準記録突破は最低条件。「ここから身体も仕上がっていくと思うので、射程圏内に入っていると感じます」と、山縣は大きな手応えをつかんだ。 2位の小池は「前半の乗りが良くなかった。どこかでミスをしたらタイムが落ちる」とレースを振り返る。桐生は10秒30で3着。「まだスピード練習が足りていないので、次(5月9日のテストイベント)に向けて修正したい」。4位に多田が10秒32で続いた。 同大会では男女スプリントーハードルで金井大旺(ミズノ)、寺田明日香(ジャパンクリエイト)が日本記録を樹立したほか、女子やり投では佐藤友佳(ニコニコのり)が61m01のセカンドベストで優勝した。 男子やり投では小南拓人(染めQ)が最終投てきで日本歴代5位となる82m52を投げて、ディーン元気(ミズノ)を逆転して優勝。「練習から調子が良かった。最後は思いっ切り投げた」と言い、「次も確実に80mを超えられるようにしたい」と語った。 男子走幅跳は小田大樹(ヤマダホールディングス)が7m98(+2.4)で優勝。「試合の流れが良かった。走り込みで基礎体力も向上した。次につなげていきたい」とした。注目の橋岡優輝(富士通)は1、2回目とファウルが続いて3回目に7m97(+1.1)と記録を残したが、残り3回もファウル。日本記録(8m40)を大きく上回る跳躍を見せつつ、「助走は良かったが、ファウルはファウル。この負けでより自分が強くなれると思う」と総括した。 女子5000mは五輪代表に内定している田中希実(豊田自動織機TC)が15分11秒82で日本人トップの3位だった。女子100mは君嶋愛梨沙(土木管理総合)が11秒64(+0.9)の自己新で優勝。男子3000m障害はフィレモン・キプラガット(愛三工業)に続いて三浦龍司(順大)が8分25秒31で日本人トップ、女子3000m障害は吉村玲美(大東大)が9分51秒47で制した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.01.14

競歩・松本紗依が今季で現役引退「人生の1つの区切り」インターハイV、ユース五輪代表 日本選手権がラストウォーク

女子競歩の松本紗依(千葉興銀)が自身のSNSで、今季限りでの引退を発表した。 松本は1997年生まれで、29歳の誕生日を迎えた1月13日に引退を表明。奈良県出身で、小学生の時に水泳を習いつつ、マラソン大会がきっかけで陸上 […]

NEWS 日本記録保持者・兎澤朋美が子どもたちにパラスポーツを伝える「広めて知ってもらいたい」

2026.01.14

日本記録保持者・兎澤朋美が子どもたちにパラスポーツを伝える「広めて知ってもらいたい」

富士通は1月10日、「国際障がい者デー×Fujitsu Sports」の特別企画として、同社所属のパラ陸上選手・兎澤朋美と、兎澤が使用している義足を手掛けるオットーボックが、子どもを対象としたパラスポーツ・義足と触れるプ […]

NEWS 天津アジア室内に桐生祥秀、田中希実、中島ひとみ、久保凛ら21名代表発表

2026.01.14

天津アジア室内に桐生祥秀、田中希実、中島ひとみ、久保凛ら21名代表発表

日本陸連は1月14日、中国・天津で開かれるアジア室内選手権の日本代表、男子11名、女子10名を発表した。 男子60mには桐生祥秀(日本生命)と守祐陽(大東大)の100m東京世界選手権代表2人が選ばれた。同400mには44 […]

NEWS デサントのトップランナー向けランニングシューズ発売イベント 旭化成・山本歩夢、中西大翔も絶賛!

2026.01.14

デサントのトップランナー向けランニングシューズ発売イベント 旭化成・山本歩夢、中西大翔も絶賛!

デサントジャパンは1月14日、トップランナー向けのランニングシューズ「DELTAPRO EXP V3(デルタプロ イーエックスピー ブイスリー)」発売にあわせてメディア向けの商品説明会・トークセッションを開いた。 かねて […]

NEWS デサントからトップランナー向けランニングシューズ「DELTAPRO EXP V3」が1月14日より発売!

2026.01.14

デサントからトップランナー向けランニングシューズ「DELTAPRO EXP V3」が1月14日より発売!

デサントジャパンが展開する『デサント』ブランドは1月14日、韓国・釜山にあるスポーツシューズ研究開発拠点「DISC(DESCENTE INNOVATION STUDIO COMPLEX) BUSAN(ディスクプサン)」に […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年2月号 (1月14日発売)

2026年2月号 (1月14日発売)

EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝

page top