
◇第69回兵庫リレーカーニバル(4月25日/兵庫・神戸ユニバー記念競技場)
女子ロングジャンプ界にとって大きな一発だった。サトウ食品日本グランプリシリーズの兵庫リレーカーニバル、グランプリ女子走幅跳は、秦澄美鈴(シバタ工業)が1回目に追い風参考ながら6m69(+3.0)を跳んで頂点に立った。2回目には公認で、2年前にマークした自己記録を一気に20cmも更新する6m65(+1.1)をマーク。日本歴代ランキングで12位タイから4位タイへ躍進した。
走高跳(1m82)、三段跳(12m64)を持つマルチジャンパーが、大学卒業を機に絞った走幅跳でついに覚醒。「ようやく追い風の好条件で試合に臨め、助走と踏み切りが噛み合いました。歴代何位という称号が欲しかったので、素直にうれしいです」と笑顔を見せた。
3月の日本選手権室内大会で、2020シーズンのベスト(6m25)を上回る6m33を跳んでいた秦は、そこで手応えをつかんでおり、「これまで助走の最後の局面で足を合わせることを意識してしまい失速することが多かった。ようやく最後までしっかり走れるようになった」と好調の要因を話す。それでも「前半は良かったですが、後半は走ることで一杯いっぱいになり、記録を伸ばせなかったのが反省点。体力をつけて6回目までしっかり勝負できるようにしたい」と今後の課題を挙げる。
東京五輪の参加標準記録は日本記録(6m86)に迫る6m82だが、6m65は条件こそ違うものの17年ロンドン、19年ドーハ世界選手権の7位に相当する。「やっとこれで世界の舞台で戦うスタートラインの一歩手前に立てたと思う」と秦。屋外シーズン初戦でつかんだ自信を胸に五輪イヤーを突き進む。

男女2000m障害でいずれも日本最高記録が更新された。これまでの日本最高(6分27秒74)を持つ薮田裕衣(大塚製薬)と山中柚乃(愛媛銀行)とのマッチレースとなった女子は、残り1周で仕掛けた山中がそのまま逃げ切り6分19秒55でV。「今日は課題のラストでギアチェンジすることができた。次は織田記念(4月29日)の3000m障害につなげたい」と笑顔で話した。
男子は後半に後続を引き離した阪口竜平(SGホールディングス)が5分29秒89で快勝。「風はありましたが、後半の1000mは2分40秒を切るぐらいまで上げたかった。(実際は2分44秒で)そこまで上げきれなかった」と阪口は反省する。世界のレースでは、最後の1000mが2分38~40秒の勝負になることが多く、その数字にこだわりを持つ。今季の目標を「8分10秒で五輪入賞」を掲げる阪口。「連戦は得意なので、織田記念ではラスト1000mで2分40秒が切れるよう頑張りたい」と強い決意を語った。
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女子ロングジャンプ界にとって大きな一発だった。サトウ食品日本グランプリシリーズの兵庫リレーカーニバル、グランプリ女子走幅跳は、秦澄美鈴(シバタ工業)が1回目に追い風参考ながら6m69(+3.0)を跳んで頂点に立った。2回目には公認で、2年前にマークした自己記録を一気に20cmも更新する6m65(+1.1)をマーク。日本歴代ランキングで12位タイから4位タイへ躍進した。
走高跳(1m82)、三段跳(12m64)を持つマルチジャンパーが、大学卒業を機に絞った走幅跳でついに覚醒。「ようやく追い風の好条件で試合に臨め、助走と踏み切りが噛み合いました。歴代何位という称号が欲しかったので、素直にうれしいです」と笑顔を見せた。
3月の日本選手権室内大会で、2020シーズンのベスト(6m25)を上回る6m33を跳んでいた秦は、そこで手応えをつかんでおり、「これまで助走の最後の局面で足を合わせることを意識してしまい失速することが多かった。ようやく最後までしっかり走れるようになった」と好調の要因を話す。それでも「前半は良かったですが、後半は走ることで一杯いっぱいになり、記録を伸ばせなかったのが反省点。体力をつけて6回目までしっかり勝負できるようにしたい」と今後の課題を挙げる。
東京五輪の参加標準記録は日本記録(6m86)に迫る6m82だが、6m65は条件こそ違うものの17年ロンドン、19年ドーハ世界選手権の7位に相当する。「やっとこれで世界の舞台で戦うスタートラインの一歩手前に立てたと思う」と秦。屋外シーズン初戦でつかんだ自信を胸に五輪イヤーを突き進む。
男女2000m障害でいずれも日本最高記録が更新された。これまでの日本最高(6分27秒74)を持つ薮田裕衣(大塚製薬)と山中柚乃(愛媛銀行)とのマッチレースとなった女子は、残り1周で仕掛けた山中がそのまま逃げ切り6分19秒55でV。「今日は課題のラストでギアチェンジすることができた。次は織田記念(4月29日)の3000m障害につなげたい」と笑顔で話した。
男子は後半に後続を引き離した阪口竜平(SGホールディングス)が5分29秒89で快勝。「風はありましたが、後半の1000mは2分40秒を切るぐらいまで上げたかった。(実際は2分44秒で)そこまで上げきれなかった」と阪口は反省する。世界のレースでは、最後の1000mが2分38~40秒の勝負になることが多く、その数字にこだわりを持つ。今季の目標を「8分10秒で五輪入賞」を掲げる阪口。「連戦は得意なので、織田記念ではラスト1000mで2分40秒が切れるよう頑張りたい」と強い決意を語った。 RECOMMENDED おすすめの記事
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