2026.08.02
◇全国高校総体(インターハイ、7月30日~8月5日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)3日目
高校アスリートの祭典、インターハイの3日目が行われ、女子やり投は、赤木凛乃杏(四学香川西2)が50m35で優勝を飾った。この種目で2年生が頂点に立つのは、2016年岡山大会以来、10年ぶりの快挙だった。
四国大会で51m03を投げていた実力は、全国の舞台でも揺るがなかった。
予選をトップの48m32で通過した赤木は、決勝1回目に49m27をマーク。さらに2回目には50m35まで伸ばし、早々に主導権を握って見せた。記録だけでなく、試技を重ねるごとに高まる安定感もまた、別格の強さを物語っていた。
「緊張する部分もありましたが、それよりも投げるまでの流れを崩さず、自分に集中して投げようと思っていました。10年前に2年生が優勝していたので、その歴史を10年ぶりに作りたいなと思っていました。2年生でも、今年から勝ってやるぞという気持ちは大きかったです」
そう振り返った赤木は、50m超えと優勝という2つの目標をクリアし、「めちゃくちゃ嬉しいです」と笑顔を弾けさせた。
2位には、昨年のU18アジア選手権で銅メダルを獲得した松山亜緒(宇治山田商3三重)が入った。1年時のインターハイでは、予選で高1歴代6位の49m24をマーク。決勝では2位と強烈なインパクトを残した。
しかし、昨年は東海大会で涙をのんだ。紆余曲折を経て、2年ぶりに戻ってきたインターハイだった。
予選は全体5番目の43m68。それでも決勝2回目に48m16を投げ、赤木に迫る一投を放ったものの、3回目以降は記録を伸ばせなかった。
「ここで自己ベストを塗り替えて優勝したいと思っていたので、悔しさもあります。国スポに選ばれたら、絶対リベンジしたいですね」。悔しさをにじませながらも、3年生の意地をにじませた。
同時刻に行われた女子走幅跳では、前回2位だった石原南菜(白鴎大足利3栃木)が勝負強さを発揮する。4回目に6m13(+1.0)の自己ベストでトップに立つと、6回目には高校歴代7位の6m31(+1.1)まで記録を伸ばし、昨年の110mハードルに続く優勝。総合力の高さを改めて印象づけた。
女子100mは、前日の予選で高校歴代3位の11秒47(+1.7)をマークした吉永優衣(長崎日大3)が決勝でも前半から先頭に立ったが、後半は加藤結衣(龍谷大平安3京都)が鋭く追い上げる。
最後は2人が並ぶようにフィニッシュし、吉永が11秒57(+0.7)、加藤が11秒58。わずか0.01秒差の激戦を吉永が制した。
その熱戦は男子100mにもつながる。中盤まで5、6人が横一線に並ぶ大混戦。そこからラスト30mで一歩抜け出した松下碩斗(静岡2)が、10秒27(+0.7)で2年生V。ハイレベルな争いを制した末の戴冠は、大きなインパクトを残した。
そのほか、男子5000m競歩は小幡千尋(飯田3長野)が20分07秒28で優勝。女子3000mはミリアム・ジェリ(仙台育英3宮城)が9分02秒42で制し、日本人トップの2位には9分09秒58の川上南海(長野東3)が入っている。
文/田端慶子
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