2026.05.18
◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われた。大会の全競技が終了すると、ファンサービスするノア・ライルズ(米国)、北口榛花(JAL)、中島ひとみ(長谷川体育施設)に交じって、男子110mハードル日本記録保持者の村竹ラシッド(JAL)の姿もあった。村竹は今大会に出場していなかったため、ファンには思わぬうれしいサプライズだった。
24年パリ五輪、昨年の東京世界選手権でファイナリストとなり、日本人初の12秒台を出している村竹。実は当初、セイコーGGPにエントリーしていた。ところが、今季初戦に予定していた世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)ドーハ大会が昨今の中東情勢により5月8日から6月19日に延期。そのため、村竹はスケジュールを変更し、5月10日の木南記念(大阪)に出場し、今季世界最高となる13秒05をマークした。
この時も大阪ではレース後、日本陸連の進める「じりつ(自立)」「まごころ」「ゆうき」「れいせつ(礼節)と感謝」「じぶん(自分)と仲間を大切にする」といった「5つのチカラ」をテーマとするプロジェクト「The 5 Powers & High Five」の一環で子どもたちとのハイタッチ会に参加した。
そして、5月16日のDL上海・柯橋大会に出場した村竹は13秒18の堂々3位。翌週(5月23日)には同じ中国・厦門でDLを控え、トップ選手の多くは中国に滞在するなか、なんと、レース後すぐに空港へ向かい、深夜に帰国してホテルにチェックイン。少し休んで、国立競技場へと足を運んだ。
大会を観戦し「確実に陸上の人気が上がっていると感じましたし、大会の演出、観客のみなさんの盛り上がり方も少しずつ変わっている。一競技者としてうれしいです」と振り返り、ファンサービスに参加したことについてこう語る。
「もともと出場する予定から(出場を)返上するかたちになってしまいました。フライトのスケジュールを何度も見て、国立競技場に顔を出すくらいならできるかな、と思って急きょ参加させていただきました」
今や世界トップハードラーの1人で、DLなど海外が主戦場に。「本当は日本でも走りたいし、楽しみ」という思いを持ちつつ、世界の強豪と日々戦っている。国内レースは年々少なくなるなか、ファンと交流する機会を大事にするのも村竹らしい。
村竹は仲間や人間関係を大事にする人柄だ。ケガで出場できない関東インカレではスタンドから応援し、最終日には「声が死にました」とガラガラ声に。卒業してからも、多忙の合間を縫って日本インカレの応援に駆けつけていた。昨年、東京世界選手権後には全日本実業団対抗選手権でJALの仲間を応援しに山口へ。そこでは“時の人”となり、すぐにファンに見つかったが丁寧に写真撮影に応じていた。
国立競技場では「みなさんに喜んでもらえたなら何よりです」と疲れを見せず笑顔。数日後には中国へ向かい、世界最高峰の争いを繰り広げる。
【動画】木南記念にて笑顔でファンとハイタッチする村竹ラシッド
日本陸連 特別プロジェクト
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) May 10, 2026
「The 5 Powers & High Five」
世界陸連「Kids’Athletics Day」に賛同し子どもたちが“成長できる環境を支援するプロジェクト!
トップ選手が子どもたちとハイタッチ👋 pic.twitter.com/kvxNv8tnwd
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.05.18
男子長距離・近藤幸太郎がHOKAとアスリート契約「世界で戦える選手になりたい」
2026.05.18
箱根駅伝予選会は10月17日に立川開催で決定! 現行の本戦出場校数では最後
-
2026.05.18
-
2026.05.18
-
2026.05.18
-
2026.05.18
2026.05.13
ユニクロ女子陸上競技部が新ユニフォームを発表! 東日本実業団選手権から着用予定
2026.05.17
森凪也が3000mで7分38秒98! 大迫傑の日本記録を12年ぶりに更新/セイコーGGP
-
2026.05.17
2026.05.13
ユニクロ女子陸上競技部が新ユニフォームを発表! 東日本実業団選手権から着用予定
-
2026.04.24
Latest articles 最新の記事
2026.05.18
110mH村竹ラシッドがファンとハイタッチ!中国DLから弾丸帰国で国立競技場へ向かった理由
◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われた。大会の全競技が終了すると、ファンサービスするノア […]
2026.05.18
男子長距離・近藤幸太郎がHOKAとアスリート契約「世界で戦える選手になりたい」
5月18日、シューズを中心とするスポーツメーカーのHOKAは、男子長距離の近藤幸太郎とアスリート契約を締結したことを発表した。 25歳の近藤は青学大時代、チームのエースとして活躍。箱根駅伝では3、4年と2区を務め、3年時 […]
2026.05.18
箱根駅伝予選会は10月17日に立川開催で決定! 現行の本戦出場校数では最後
関東学生陸上競技連盟は5月18日、主催競技会の日程を更新し、未定となっていた第103回箱根駅伝予選会を10月17日(土)に開催すると発表した。 例年と同時期の開催で、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地をスタート、国営昭和 […]
2026.05.18
クレイ・アーロン竜波がBig Tenカンファレンス連覇!「自分のペースで走れた」
米国ネブラスカ州リンカーンにあるネブラスカ大で、5月17日にBig Ten選手権の最終日が行われ、男子800mでクレイ・アーロン竜波(ペンシルベニア州立大)が1分46秒58で連覇を飾った。 前日の予選では日本歴代2位の自 […]
Latest Issue
最新号
2026年6月号 (5月14日発売)
落合晃&丸山優真が日本新
26春 学生長距離勢力図