HOME 国内

2026.04.03

日本陸連が26年シーズンへU23強化など方針示す 最大目標はアジア大会、山崎一彦強化委員長「アジアナンバーワンへ」
日本陸連が26年シーズンへU23強化など方針示す 最大目標はアジア大会、山崎一彦強化委員長「アジアナンバーワンへ」

日本陸連の山崎一彦強化委員長

日本陸連は4月3日、強化委員会の今年度強化方針に関する記者会見を開いた。

山崎一彦強化委員長は、今シーズン最大の目標として自国開催となる名古屋アジア大会での「アジアナンバーワン」になることを掲げた。

広告の下にコンテンツが続きます

「高い目標になるが、中国、中東など大きな障壁はあってもそこを目指したい」

現状、日本オリンピック委員会から出場枠は示されていないが、日本陸連内における選考過程を鑑みて「おそらく過去最大の選手団を送ることができそう。その人数とメダルを目指す質を高めていきたい」と山崎委員長は語る。

合わせて、9月に初開催となる世界アルティメット選手権にも、「積極的に参加を促していく」とした。五輪や世界選手権よりも小規模になるため、各種目の出場枠はかなり限られたものになるが、そこに出ること自体が世界トップクラスの仲間入りという証でもある。

そして、この2大会をステップに、2028年のロサンゼルス五輪へと視線を向ける。その強化方針としては、「これまでと変わりません」。山崎委員長は就任時から、「複数年にわたり世界で活躍できる確固たる実力をつける」ことを大きな柱としてきた。それを継続していく。

目指すは「世界のトップ8」。順位を得点化して総合得点を争うプレイシングテーブルでは、24年のパリ五輪は15位、昨年の東京世界選手権は16位。トップ8入りには「50点~60点は必要」とし、「メダル、入賞数は1.5倍にしないといけない」と考える。

そのための戦略として、「U23海外環境の提案」「世界トップ基準への視座向上」「指導者の質的向上」を掲げる。特に、昨年度から重視しているのがU23カテゴリーの強化。継続する安藤財団のサポートに加え、日本スポーツ振興センターが推進する事業「課題解決型アスリート育成パスウェイ構築支援プログラム」からも予算を獲得することができ、それを活用していくという。

U23強化担当の土江寛裕シニアディレクターは、「この時期は大きく成長する時期」とし、「半拠点化」「海外遠征」を軸に、「世界基準を日常化させていく」方針を打ち出す。

半拠点化は世界トップクラスの選手が集中する北米、ヨーロッパに〝拠点〟を作ることを推進するというもの。その目的は「基準値の書き換え」で、「世界第一線の選手たちの取り組みを肌で感じ、相手を遠い存在ではなく努力の延長線上にある到達可能な目標に変える」こと。また、国際的な人間性を養うことを目指す「多角的な能力」、ハイレベルな競技会に参加していく「実戦経験の最大化」も進めていくという。

合わせて、若手指導者も同行することで、「現地の指導メソッド、科学的サポート体制を学ぶ。それによって指導者自身の視座を高める。それを持ち帰って、国内で応用していく」という流れも作っていく。

すでに昨年、米国に短距離選手、ハンガリーに投てき選手を約1ヵ月程度派遣した実績を作っており、「今年はその拠点を増やしたり、シーズン中は海外の試合に出ていったり」など、積極的に進める方針。「育成」という観点から代表クラスというよりも代表を狙う水準が対象となりそうだが、シーズン中の遠征派遣は6名程度、冬季の半拠点化については「これから決めていく」とした。

日本陸連は4月3日、強化委員会の今年度強化方針に関する記者会見を開いた。 山崎一彦強化委員長は、今シーズン最大の目標として自国開催となる名古屋アジア大会での「アジアナンバーワン」になることを掲げた。 「高い目標になるが、中国、中東など大きな障壁はあってもそこを目指したい」 現状、日本オリンピック委員会から出場枠は示されていないが、日本陸連内における選考過程を鑑みて「おそらく過去最大の選手団を送ることができそう。その人数とメダルを目指す質を高めていきたい」と山崎委員長は語る。 合わせて、9月に初開催となる世界アルティメット選手権にも、「積極的に参加を促していく」とした。五輪や世界選手権よりも小規模になるため、各種目の出場枠はかなり限られたものになるが、そこに出ること自体が世界トップクラスの仲間入りという証でもある。 そして、この2大会をステップに、2028年のロサンゼルス五輪へと視線を向ける。その強化方針としては、「これまでと変わりません」。山崎委員長は就任時から、「複数年にわたり世界で活躍できる確固たる実力をつける」ことを大きな柱としてきた。それを継続していく。 目指すは「世界のトップ8」。順位を得点化して総合得点を争うプレイシングテーブルでは、24年のパリ五輪は15位、昨年の東京世界選手権は16位。トップ8入りには「50点~60点は必要」とし、「メダル、入賞数は1.5倍にしないといけない」と考える。 そのための戦略として、「U23海外環境の提案」「世界トップ基準への視座向上」「指導者の質的向上」を掲げる。特に、昨年度から重視しているのがU23カテゴリーの強化。継続する安藤財団のサポートに加え、日本スポーツ振興センターが推進する事業「課題解決型アスリート育成パスウェイ構築支援プログラム」からも予算を獲得することができ、それを活用していくという。 U23強化担当の土江寛裕シニアディレクターは、「この時期は大きく成長する時期」とし、「半拠点化」「海外遠征」を軸に、「世界基準を日常化させていく」方針を打ち出す。 半拠点化は世界トップクラスの選手が集中する北米、ヨーロッパに〝拠点〟を作ることを推進するというもの。その目的は「基準値の書き換え」で、「世界第一線の選手たちの取り組みを肌で感じ、相手を遠い存在ではなく努力の延長線上にある到達可能な目標に変える」こと。また、国際的な人間性を養うことを目指す「多角的な能力」、ハイレベルな競技会に参加していく「実戦経験の最大化」も進めていくという。 合わせて、若手指導者も同行することで、「現地の指導メソッド、科学的サポート体制を学ぶ。それによって指導者自身の視座を高める。それを持ち帰って、国内で応用していく」という流れも作っていく。 すでに昨年、米国に短距離選手、ハンガリーに投てき選手を約1ヵ月程度派遣した実績を作っており、「今年はその拠点を増やしたり、シーズン中は海外の試合に出ていったり」など、積極的に進める方針。「育成」という観点から代表クラスというよりも代表を狙う水準が対象となりそうだが、シーズン中の遠征派遣は6名程度、冬季の半拠点化については「これから決めていく」とした。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.07.06

滋賀インターハイで入場料徴収を発表 暑熱対策などで増加する開催経費に対応

7月末から始まる滋賀インターハイの実行委員会は、インターハイ会場で来場者から入場料を徴収すると発表した。 高校日本一を決めるインターハイの開催には、総額5億円を超える開催事業費が見込まれており、陸上競技だけでも多額の経費 […]

NEWS U20世界選手権の代表発表! 久保凛、後藤大樹、増子陽太、清水空跳らが世界の強豪に挑戦

2026.07.06

U20世界選手権の代表発表! 久保凛、後藤大樹、増子陽太、清水空跳らが世界の強豪に挑戦

日本陸連は7月6日、第21回U20世界選手権(米国・オレゴン)の日本代表43人を発表した。 女子800mには、昨年の世界選手権代表で日本記録保持者の久保凛(積水化学)が選出。久保は2年前の前回大会で5位入賞を果たしており […]

NEWS 【女子ハンマー投】島川夕莉彩(小田原北高3神奈川) 56m87=高校歴代4位

2026.07.06

【女子ハンマー投】島川夕莉彩(小田原北高3神奈川) 56m87=高校歴代4位

第81回神奈川選手権が行われ、7月5日の女子ハンマー投で島川夕莉彩(小田原北高3)が高校歴代4位となる56m87をマークした。 島川は昨年のU18大会9位の実績を持ち、昨年11月の競技会では54m75をマーク。今季はイン […]

NEWS ジャマイカの名指導者・フランシス氏が死去 パウエル、フレイザー・プライスらメダリスト育成

2026.07.06

ジャマイカの名指導者・フランシス氏が死去 パウエル、フレイザー・プライスらメダリスト育成

ジャマイカの短距離コーチ、ステファン・フラシンス氏が亡くなった。64歳だった。 フランシス氏は兄弟のポール氏とともに、キングストンでMVP陸上クラブを1999年に設立。以後、長きにわたって世界的に活躍する選手を輩出した。 […]

NEWS 北海道マラソンに新谷仁美がエントリー! 小山裕太、鎧坂哲哉、吉田響らが招待 不破聖衣来が初マラソン挑戦

2026.07.06

北海道マラソンに新谷仁美がエントリー! 小山裕太、鎧坂哲哉、吉田響らが招待 不破聖衣来が初マラソン挑戦

北海道マラソンの大会事務局は7月6日、8月30日に開催される北海道マラソンの招待選手を発表した。 今大会は2027年秋のロサンゼルス五輪代表選考会・MGC出場権を懸けた「MGCシリーズ2026-27」のグレード2(G2) […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年7月号 (6月12日発売)

2026年7月号 (6月12日発売)

特集 村竹&橋岡&諸田
インターハイ特集!

page top