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2026.06.07

七種競技・田中友梨が日本女子初の6000点超え「やっと一歩踏み出した」地元名古屋でのアジア大会代表内定/日本選手権混成
七種競技・田中友梨が日本女子初の6000点超え「やっと一歩踏み出した」地元名古屋でのアジア大会代表内定/日本選手権混成

26年日本選手権混成女子七種競技で日本記録を樹立した田中友梨

◇第110回日本選手権・混成競技(6月6、7日/岐阜・ヒマラヤスタジアム岐阜:長良川)

名古屋アジア大会代表選考を兼ねた混成競技の日本選手権が行われ、女子七種競技は田中友梨(スズキ)が6050点で2連覇を果たした。日本女子初の6000点超えの快挙で、先輩の山﨑有紀の日本記録(5975点)も5年ぶりに更新。地元・愛知の名古屋で開かれる今秋のアジア大会の派遣設定記録(6019点)もクリアして初のアジア大会代表に内定した。

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「自分に集中したい」

2日前の前日練習でそう語っていた通り、まさに自分自身に向き合った2日間だった。1種目めの100mハードルで13秒89(+1.4)の自己新。これには「思っていた以上」と好スタートを切った。流れに乗り、続く走高跳も1m70で、これはなんと9cmも自己記録を塗り替えた。さらに砲丸投でも12m89とこちらも自己新を投げる。

「自信を持って1種目、1種目臨めました」と話すように、良い記録に浮き足立つことも、200mで25秒72(-0.5)にとどまったことにも、メンタルがぶれない強さがあった。

2日目の走幅跳では5m76(+0.7)の自己新だが「本当は5m80くらい跳びたかった」。それでも、雨が降る中で得意のやり投も圧巻の54m82をスローした。最後は800mも残り300mから仕掛けて独走に。2分12秒52とこちらも自己記録を更新し、なんと6b種目で自己新をたたき出した。

昨年の日本選手権で初優勝してから、「アジア大会を目指してやってきた」。派遣設定記録は6019点と日本記録(5975点)よりもはるかに高い記録。今年4月に出した5807点の自己記録でもかなり遠かった。

それでも、地元愛知出身で、職場も新設した瑞穂陸上競技場のすぐそば。初めて試合に出た競技場で開かれるアジア大会への思いは人一倍だった。

冬には十種競技で五輪出場している中村明彦・一般種目監督に指導を受ける中で、取り組みへの姿勢、アスリートとしての振るまいについて、かなり厳しい言葉もかけられた。「予習をしてきたのか、復習をしたのか。当たり前のことができていない。これでは指導はできない、と言いました」(中村監督)。これには「正直、かなり苦しかった」と田中は涙をこらえつつ「それでも、アジア大会に出たい、オリンピックに出たいという思いがありました」と逃げなかった。徐々に、中村監督の言っていることが理解できるようになり、アスリートとしての振るまい、混成選手としての大事なことを少しずつつかんでいく。

「あの時期が今後の自分の土台になる時期だったと思います」

今大会に向けて「すべてで自己ベストを出すくらいでないと総合得点で届かない」というものだったが、まるで高校生のような伸びしろで一気に飛躍。技術的なことよりも「軸から動くことや、混成としては95点をいかに安定できるか」など、根本から見直したことが、全体的なアップにつながった。

これまで、スズキでは中村監督はもちろん、十種競技の前日本記録保持者の右代啓祐(国士舘クラブ)、女子七種競技で田中が日本記録を塗り替えた山﨑さんら、混成競技の歴史を塗り替えてきた。「まだ七種のレベルは日本では低い。やっと一歩踏み出したので、自分がこれから引っ張っていけるようにして、世界のステージに上がれるようにしたい」。

これで念願だったアジア大会代表に内定。「今日以上の記録を出してメダルは絶対に取りたい」。24歳の新日本記録保持者は、堂々と胸を張って日本代表としてアジアに挑戦する。

◇第110回日本選手権・混成競技(6月6、7日/岐阜・ヒマラヤスタジアム岐阜:長良川)名古屋アジア大会代表選考を兼ねた混成競技の日本選手権が行われ、女子七種競技は田中友梨(スズキ)が6050点で2連覇を果たした。日本女子初の6000点超えの快挙で、先輩の山﨑有紀の日本記録(5975点)も5年ぶりに更新。地元・愛知の名古屋で開かれる今秋のアジア大会の派遣設定記録(6019点)もクリアして初のアジア大会代表に内定した。「自分に集中したい」2日前の前日練習でそう語っていた通り、まさに自分自身に向き合った2日間だった。1種目めの100mハードルで13秒89(+1.4)の自己新。これには「思っていた以上」と好スタートを切った。流れに乗り、続く走高跳も1m70で、これはなんと9cmも自己記録を塗り替えた。さらに砲丸投でも12m89とこちらも自己新を投げる。「自信を持って1種目、1種目臨めました」と話すように、良い記録に浮き足立つことも、200mで25秒72(-0.5)にとどまったことにも、メンタルがぶれない強さがあった。2日目の走幅跳では5m76(+0.7)の自己新だが「本当は5m80くらい跳びたかった」。それでも、雨が降る中で得意のやり投も圧巻の54m82をスローした。最後は800mも残り300mから仕掛けて独走に。2分12秒52とこちらも自己記録を更新し、なんと6b種目で自己新をたたき出した。昨年の日本選手権で初優勝してから、「アジア大会を目指してやってきた」。派遣設定記録は6019点と日本記録(5975点)よりもはるかに高い記録。今年4月に出した5807点の自己記録でもかなり遠かった。それでも、地元愛知出身で、職場も新設した瑞穂陸上競技場のすぐそば。初めて試合に出た競技場で開かれるアジア大会への思いは人一倍だった。冬には十種競技で五輪出場している中村明彦・一般種目監督に指導を受ける中で、取り組みへの姿勢、アスリートとしての振るまいについて、かなり厳しい言葉もかけられた。「予習をしてきたのか、復習をしたのか。当たり前のことができていない。これでは指導はできない、と言いました」(中村監督)。これには「正直、かなり苦しかった」と田中は涙をこらえつつ「それでも、アジア大会に出たい、オリンピックに出たいという思いがありました」と逃げなかった。徐々に、中村監督の言っていることが理解できるようになり、アスリートとしての振るまい、混成選手としての大事なことを少しずつつかんでいく。「あの時期が今後の自分の土台になる時期だったと思います」今大会に向けて「すべてで自己ベストを出すくらいでないと総合得点で届かない」というものだったが、まるで高校生のような伸びしろで一気に飛躍。技術的なことよりも「軸から動くことや、混成としては95点をいかに安定できるか」など、根本から見直したことが、全体的なアップにつながった。これまで、スズキでは中村監督はもちろん、十種競技の前日本記録保持者の右代啓祐(国士舘クラブ)、女子七種競技で田中が日本記録を塗り替えた山﨑さんら、混成競技の歴史を塗り替えてきた。「まだ七種のレベルは日本では低い。やっと一歩踏み出したので、自分がこれから引っ張っていけるようにして、世界のステージに上がれるようにしたい」。これで念願だったアジア大会代表に内定。「今日以上の記録を出してメダルは絶対に取りたい」。24歳の新日本記録保持者は、堂々と胸を張って日本代表としてアジアに挑戦する。

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