公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が実施するアスリート支援ナビゲーション「アスナビ」を活用し、陸上3選手の就職・内定が決まった。
男子110mハードルで13秒12(学生歴代3位、日本歴代4位)を持つ阿部竜希(順大)はエターナルホスピタリティグループに内定した。阿部は身長190cmを超える期待の大型ハードラー。千葉出身で、八千代高時代にインターハイ準決勝進出を果たす。順大では泉谷駿介(住友電工)、村竹ラシッド(JAL)といった先輩の背中を追いかけ成長し、1年目にU20世界選手権に出場。昨年は日本選手権4位、日本インカレ初優勝を果たした。
今年は日本学生個人選手権で13秒26をマークして、東京世界選手権の参加標準記録を突破。セイコーゴールデングランプリでも村竹に次いで2位に入り、世界選手権の参加標準記録も複数回にわたって切っていたが、日本選手権では3位となって代表入りはならなかった。それでもドイツで行われたワールドユニバーシティゲームズで金メダルに輝くと、8月に村竹が12秒台をマークしたレースで13秒12の自己新。世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドで優勝するなど経験も積んだ。
阿部は「目標であるオリンピック・世界選手権への出場、そしてメダル獲得に向けて、勇往邁進の精神で努⼒してまいります。また、⼀⼈のアスリート、そして⼀社員として、世の中を明るくしていきたい、という企業理念の『うぬぼれ』を胸に日々精進してまいります」とコメントしている。
同社は1986年設立。居酒屋チェーン「鳥貴族」などを展開する企業で、24年に株式会社エターナルホスピタリティグループに社名を変更した。
また、男子短距離で世界リレー代表歴があり、100mで日本インカレ優勝経験もある木梨嘉紀(筑波大院)も同社に内定。「これからも世界の舞台に挑み続けるとともに、社会⼈として責任ある行動を心がけ、会社に貢献できるよう努めてまいります」と意気込みをコメントしている。
男子棒高跳で23年ブダペスト世界選手権代表の柄澤智哉は東日本三菱自動車販売に11月1日に入社。柄澤は今年日体大を卒業し、直近までは東京陸協所属だった。5m62(日本歴代9位)の自己記録を持つ。「競技と仕事の両立に努め、結果にこだわって日々精進してまいります」とコメントしている。
阿部竜希らが来春の所属内定発表!3選手のコメント全文をチェック
阿部竜希 「この度、アスナビを通じて株式会社エターナルホスピタリティグループより内定を頂きました。競技に専念できる環境を与えていただいたことに、心より感謝申し上げます。目標であるオリンピック・世界選手権への出場、そしてメダル獲得に向けて、勇往邁進の精神で努⼒してまいります。また、⼀⼈のアスリート、そして⼀社員として、世の中を明るくしていきたい、という企業理念の「うぬぼれ」を胸に日々精進してまいります。株式会社エターナルホスピタリティグループの⼀員としての自覚と責任を胸に、会社に貢献できるよう尽⼒いたします」 木梨嘉紀 「この度、アスナビを通じて株式会社エターナルホスピタリティグループから内定を頂きました。競技とキャリアの両立という新たな挑戦の機会を賜りましたことに、心より感謝申し上げます。これからも世界の舞台に挑み続けるとともに、社会⼈として責任ある行動を心がけ、会社に貢献できるよう努めてまいります。さらに、グローバル化をビジョンとして掲げる企業とともに、自らの可能性を広げながら未来につながる成果を残せるよう尽⼒していきます。株式会社エターナルホスピタリティグループの⼀員として、競技でも業務でも成長を重ね、支えてくださる方々に結果で恩返ししていきます」 柄澤智哉 「このたび、アスナビを通じて東日本三菱自動車販売株式会社に入社することになりました。オリンピックの夢を存分に追いかけられる環境を与えていただき、心より感謝申し上げます。幼い頃から車に関わる仕事に興味を抱いており、このような形で叶えることができ大変嬉しく思います。競技と仕事の両立に努め、結果にこだわって日々精進してまいります。今後は、企業の⼀員としての自覚を持ち、応援してくださる皆さまに恩返しできるよう努⼒してまいります」RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.22
佐久長聖1年の橋本蒼平が5000m14分30秒50でトップ/SGH文スポ チャレンジ
-
2025.12.22
-
2025.12.22
-
2025.12.22
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.21
【大会結果】第76回全国高校駅伝・男子(2025年12月21日)
2025.12.21
800m日本記録保持者・久保凛が最後の都大路で9人抜きの激走! /全国高校駅伝・女子
-
2025.12.21
-
2025.12.20
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.22
佐久長聖1年の橋本蒼平が5000m14分30秒50でトップ/SGH文スポ チャレンジ
12月23日、滋賀県守山市のSGホールディングスグループ陸上競技場で令和7年度SGH文スポ チャレンジ競技会が開催された。 同大会は主に前日の全国高校駅伝(男子)に出場した学校のうち、出走できなかった選手たちを中心に参加 […]
2025.12.22
箱根駅伝Stories/継続中最長シード・東洋大 激動のシーズンに高まる結束力 2年生世代が台頭
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「チームのために走る」 20年連続で箱根駅伝のシード権を守り続けてい […]
2025.12.22
箱根駅伝Stories/悔しさを味わってきた東農大・原田洋輔 「がっつり爪痕を残したい」 地元・戸塚で貢献を
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 10月の箱根駅伝予選会で東農大は6位を占め、2 […]
2025.12.22
箱根駅伝Stories/ハーフで強さ示してきた帝京大・島田晃希 「エース区間を走りたい」期待の“大器”最後の舞台へ
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 この1年で帝京大の長距離種目の歴代記録がガラリ […]
2025.12.22
大学対校男女混合駅伝のアンバサダーに堀未央奈が就任!来年2月15日開催、22チーム出場
第6回全国大学対校男女混合駅伝の大会要項が公開され、大会アンバサダーに元乃木坂46の堀未央奈さんが選ばれた。 堀さんは乃木坂46の2期生として加入し、『バレッタ』でセンターを務めるなど人気メンバーとして活躍。21年3月に […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
