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2025.11.02

中大が20年ぶり2位!藤原監督「あそこまで行ったら勝ちたかった」エース・吉居「もう一段階気合い入る」/全日本大学駅伝
中大が20年ぶり2位!藤原監督「あそこまで行ったら勝ちたかった」エース・吉居「もう一段階気合い入る」/全日本大学駅伝

25年全日本大学駅伝で2位だった中大(8区・溜池一太)

◇第57回全日本大学駅伝(11月2日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)

学生駅伝ナンバー1を決める第57回全日本大学駅伝が行われ、駒大が5時間6分53秒で2年ぶり17度目の優勝を果たした。2位には5時間8分54秒で中大が食い込んだ。中大の2位フィニッシュは第37回(2005年)以来、20年ぶりとなる。

「やっと優勝を狙っているチームになってきた」。藤原正和監督はそう言い、「あそこまで行ったら勝ちたかったのも本音」と笑う。悲願の初優勝も見える継走だった。

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1区の本間颯(3年)が区間9位でまずまずのスタートを切ると、2区に入った吉居駿恭(4年)がトップで中継所に飛び込む。「ラッキーな展開で、ラストは絶対に自分の力を出し切ろうと思っていました」と鮮烈のスパートだった。3区の藤田大智(3年)も積極的な走りを見せたが中盤以降でややペースが苦しくなる。それでも、粘り切ると、柴田大地(3年)が4区区間賞で再び奪取。流れができたかに思えた。

だが、そこから5、6、7区と駒大、青学大、國學院大とさすがのチーム力見せてくる。駒大が独走となるなか、7区終了時点で3位だった。ここで快走したのがアンカーの溜池一太(4年)。「出雲駅伝は前半抑えたままのペースで終わってしまった。前を捕まえられると思って走りましたし、突っ込んで粘る王道の走りができました」。渡辺康幸(早大)の日本人最高記録に近づく57分03秒で、青学大をとらえて2位フィニッシュした。

「優勝を狙っていたので悔しいですが、箱根に向けて気合が入ります」と吉居。指揮官も「箱根駅伝を目指しているチーム。先頭争いできたのは自信になります。山要員も自信がある。絶対に取りに行きたい」と、30年ぶり箱根Vへ強い決意がにじんでいた。

◇第57回全日本大学駅伝(11月2日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km) 学生駅伝ナンバー1を決める第57回全日本大学駅伝が行われ、駒大が5時間6分53秒で2年ぶり17度目の優勝を果たした。2位には5時間8分54秒で中大が食い込んだ。中大の2位フィニッシュは第37回(2005年)以来、20年ぶりとなる。 「やっと優勝を狙っているチームになってきた」。藤原正和監督はそう言い、「あそこまで行ったら勝ちたかったのも本音」と笑う。悲願の初優勝も見える継走だった。 1区の本間颯(3年)が区間9位でまずまずのスタートを切ると、2区に入った吉居駿恭(4年)がトップで中継所に飛び込む。「ラッキーな展開で、ラストは絶対に自分の力を出し切ろうと思っていました」と鮮烈のスパートだった。3区の藤田大智(3年)も積極的な走りを見せたが中盤以降でややペースが苦しくなる。それでも、粘り切ると、柴田大地(3年)が4区区間賞で再び奪取。流れができたかに思えた。 だが、そこから5、6、7区と駒大、青学大、國學院大とさすがのチーム力見せてくる。駒大が独走となるなか、7区終了時点で3位だった。ここで快走したのがアンカーの溜池一太(4年)。「出雲駅伝は前半抑えたままのペースで終わってしまった。前を捕まえられると思って走りましたし、突っ込んで粘る王道の走りができました」。渡辺康幸(早大)の日本人最高記録に近づく57分03秒で、青学大をとらえて2位フィニッシュした。 「優勝を狙っていたので悔しいですが、箱根に向けて気合が入ります」と吉居。指揮官も「箱根駅伝を目指しているチーム。先頭争いできたのは自信になります。山要員も自信がある。絶対に取りに行きたい」と、30年ぶり箱根Vへ強い決意がにじんでいた。

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