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2025.10.31

【高校生FOCUS】男子円盤投・東琉空(稲生高3)インターハイ&国スポ2冠 今季高校生相手に無敗のスロワー
【高校生FOCUS】男子円盤投・東琉空(稲生高3)インターハイ&国スポ2冠 今季高校生相手に無敗のスロワー

インターハイと国民スポーツ大会で2冠の東選手(提供写真)

FOCUS! 高校生INTERVIEW
東 琉空 Azuma Ruku
稲生3三重

2025年の屋外シーズンも最終盤を迎えました。今回は今季活躍した高校アスリートの中で男子円盤投の東琉空選手(稲生3三重)にフォーカスします。今季は7月のインターハイで頂点に立つと、滋賀国民スポーツ大会少年Aも優勝。高校生相手に今季無敗でした。そのシーズンを振り返り、競技者として目標、将来の夢を語っています。

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高校卒業前に歴代10傑入り目指す

――インターハイや国民スポーツ大会で優勝するなど、2025年は大活躍のシーズンでした。振り返っていかがですか。
 昨年は負け続けて悔しかったぶん、今年は負けなしでシーズンを終えることを目標にしていました。U20日本選手権は大学生に負けてしまいましたが、インターハイでも国スポでも優勝し、高校生には一度も負けなかったので、だいぶ満足のいくシーズンになりました。

――初の高校タイトルとなったインターハイ優勝は、やはり格別でしたか。
 はい。インターハイでの優勝は高校に入ってからずっと目標にしていたので、そこで勝てたのはとてもうれしかったです。

――大会3日前に予選が2本、決勝も最大4本の試技に変更されました。何か影響がありましたか。
 いえ、最初から1投目で決めることを意識して練習してきたので、影響は全然ありませんでした。

――優勝記録は49m15。内容について振り返ってください。
 優勝できたことはうれしかったですが、自己ベストで優勝するのが目標だったので、記録がついてこなかったのは悔しかったです。緊張してガチガチになり、記録を狙いに行き過ぎて力んでしまいました。もうちょっとリラックスして入って行けたら良かったかなと思っています。

――インターハイで優勝し、周囲の人たちの反響は。
 「おめでとう」という言葉は結構かけていただいて、今後の自信にもなりました。母親からは「うれしかった」と言ってもらえて、自分だけじゃないのだなと感じて、とても心に残っています。

――その後、日韓中ジュニア交流競技会(8月23~29日/中国・内モンゴル自治区)でも2連勝。どんな収穫がありましたか?
 韓国や中国の選手は身体の大きさが自分と比べてもだいぶ大きかったです。ただ、技術の面では自分も勝っている部分があったと感じました。

――現在の身長と体重は。
身長は181cm、体重は94kgです。世界の選手は100kg超えが当たり前になってきているので、もっと身体を大きくしていかないといけないと思っています。

――2025年で最も会心の投げだったのは、どの試合の何投目。
 U20日本選手権の最終投てきです。51m33と自己ベストではなかったのですが、自分の中では感覚と勢いがハマった投げができました。

――どんな投げが理想なのですか。
 入りからスピードを上げて行くのではなく、入りは抑えて、振り切りにかけてだんだんスピード上げていくというのが理想です。

――来春の卒業を控え、高校生の間に達成したい目標は。
 今年はまだ記録会がありますし、来年はまだ試合予定は決まっていませんが、55m以上投げて高校歴代10位以内に入りたいとは考えています。

――そのために今後はどのように練習していくつもりですか。
 ウエイトトレーニングで筋力面をアップしていって、投げの技術も冬季だからと落とすのではなく、逆に上げて行けるようにしたいです。

――普段の練習はどのくらいですか。主に行う内容も教えてください。
 平日は午後3時半に授業が終わるので、着替えてからだいたい6時まで、2時間半ぐらいです。まずウォーミングアップのメニューがあり、投げを1時間やったあと、ウエイトトレーニングを入れて、最後にダウンメニューで締めるという感じです。授業がない土曜日は午前9時から12時までの午前中練習。日曜日はオフです。

――普段の練習で意識していることは。
 投げの練習では、試合の予選が基本3投ですので、最初の3投は特に丁寧にやることは意識しています。

――南先生からのアドバイスで印象に残っているものは?
 「入りだけは落ち着いていこう」ということはずっと言われていて、それは自分も常に意識するようにしています。

――2年生のシーズンでは県大会優勝、東海大会2位でしたが、インターハイでは予選落ち。どんなことを感じましたか?
 2年目のシーズンは、試技の前半より後半に距離が出ることが多く、それでインターハイの予選も結果が出ませんでした。でも、その失敗があったから今年は試技の前半である程度の記録を出さないといけないと考えるようになり、良い結果につながったと思います。

――円盤投でのご自身の強みは。
 あまりミスがないかなと。入りの部分で急がないようにして、そこだけ抑えておくと、円盤が絶対にきれいに飛んでいくという感覚があります。

――あこがれの選手や目標の選手はいますか。
 自分はずっと(58m38の高校記録保持者)山下航生選手(ヒマラヤ)にあこがれています。投げがダイナミックで、投げた後に声を出すのもかっこいいなと感じています。

――先月の東京世界選手権は観戦しましたか
 動画などで見ました。大雨で難しい条件の試合になったと思いますが、そういう中でもしっかり距離を出せる選手が勝つのだなと。環境を言い訳にしないことが大切だと学びました。

――競技者としての今後の目標は。
 高校卒業後は大学に進む予定です。大学では日本インカレ優勝や日本選手権入賞を目標にがんばっていきたいです。一般用(2kg)になるので、もうちょっと慎重に投げていく必要があるかなと。まずは55mぐらい投げられるようになりたいです。

FOCUS! 高校生INTERVIEW 東 琉空 Azuma Ruku 稲生3三重 2025年の屋外シーズンも最終盤を迎えました。今回は今季活躍した高校アスリートの中で男子円盤投の東琉空選手(稲生3三重)にフォーカスします。今季は7月のインターハイで頂点に立つと、滋賀国民スポーツ大会少年Aも優勝。高校生相手に今季無敗でした。そのシーズンを振り返り、競技者として目標、将来の夢を語っています。

高校卒業前に歴代10傑入り目指す

――インターハイや国民スポーツ大会で優勝するなど、2025年は大活躍のシーズンでした。振り返っていかがですか。  昨年は負け続けて悔しかったぶん、今年は負けなしでシーズンを終えることを目標にしていました。U20日本選手権は大学生に負けてしまいましたが、インターハイでも国スポでも優勝し、高校生には一度も負けなかったので、だいぶ満足のいくシーズンになりました。 ――初の高校タイトルとなったインターハイ優勝は、やはり格別でしたか。  はい。インターハイでの優勝は高校に入ってからずっと目標にしていたので、そこで勝てたのはとてもうれしかったです。 ――大会3日前に予選が2本、決勝も最大4本の試技に変更されました。何か影響がありましたか。  いえ、最初から1投目で決めることを意識して練習してきたので、影響は全然ありませんでした。 ――優勝記録は49m15。内容について振り返ってください。  優勝できたことはうれしかったですが、自己ベストで優勝するのが目標だったので、記録がついてこなかったのは悔しかったです。緊張してガチガチになり、記録を狙いに行き過ぎて力んでしまいました。もうちょっとリラックスして入って行けたら良かったかなと思っています。 ――インターハイで優勝し、周囲の人たちの反響は。  「おめでとう」という言葉は結構かけていただいて、今後の自信にもなりました。母親からは「うれしかった」と言ってもらえて、自分だけじゃないのだなと感じて、とても心に残っています。 ――その後、日韓中ジュニア交流競技会(8月23~29日/中国・内モンゴル自治区)でも2連勝。どんな収穫がありましたか?  韓国や中国の選手は身体の大きさが自分と比べてもだいぶ大きかったです。ただ、技術の面では自分も勝っている部分があったと感じました。 ――現在の身長と体重は。 身長は181cm、体重は94kgです。世界の選手は100kg超えが当たり前になってきているので、もっと身体を大きくしていかないといけないと思っています。 ――2025年で最も会心の投げだったのは、どの試合の何投目。  U20日本選手権の最終投てきです。51m33と自己ベストではなかったのですが、自分の中では感覚と勢いがハマった投げができました。 ――どんな投げが理想なのですか。  入りからスピードを上げて行くのではなく、入りは抑えて、振り切りにかけてだんだんスピード上げていくというのが理想です。 ――来春の卒業を控え、高校生の間に達成したい目標は。  今年はまだ記録会がありますし、来年はまだ試合予定は決まっていませんが、55m以上投げて高校歴代10位以内に入りたいとは考えています。 ――そのために今後はどのように練習していくつもりですか。  ウエイトトレーニングで筋力面をアップしていって、投げの技術も冬季だからと落とすのではなく、逆に上げて行けるようにしたいです。 ――普段の練習はどのくらいですか。主に行う内容も教えてください。  平日は午後3時半に授業が終わるので、着替えてからだいたい6時まで、2時間半ぐらいです。まずウォーミングアップのメニューがあり、投げを1時間やったあと、ウエイトトレーニングを入れて、最後にダウンメニューで締めるという感じです。授業がない土曜日は午前9時から12時までの午前中練習。日曜日はオフです。 ――普段の練習で意識していることは。  投げの練習では、試合の予選が基本3投ですので、最初の3投は特に丁寧にやることは意識しています。 ――南先生からのアドバイスで印象に残っているものは?  「入りだけは落ち着いていこう」ということはずっと言われていて、それは自分も常に意識するようにしています。 ――2年生のシーズンでは県大会優勝、東海大会2位でしたが、インターハイでは予選落ち。どんなことを感じましたか?  2年目のシーズンは、試技の前半より後半に距離が出ることが多く、それでインターハイの予選も結果が出ませんでした。でも、その失敗があったから今年は試技の前半である程度の記録を出さないといけないと考えるようになり、良い結果につながったと思います。 ――円盤投でのご自身の強みは。  あまりミスがないかなと。入りの部分で急がないようにして、そこだけ抑えておくと、円盤が絶対にきれいに飛んでいくという感覚があります。 ――あこがれの選手や目標の選手はいますか。  自分はずっと(58m38の高校記録保持者)山下航生選手(ヒマラヤ)にあこがれています。投げがダイナミックで、投げた後に声を出すのもかっこいいなと感じています。 ――先月の東京世界選手権は観戦しましたか  動画などで見ました。大雨で難しい条件の試合になったと思いますが、そういう中でもしっかり距離を出せる選手が勝つのだなと。環境を言い訳にしないことが大切だと学びました。 ――競技者としての今後の目標は。  高校卒業後は大学に進む予定です。大学では日本インカレ優勝や日本選手権入賞を目標にがんばっていきたいです。一般用(2kg)になるので、もうちょっと慎重に投げていく必要があるかなと。まずは55mぐらい投げられるようになりたいです。

将来は高校の体育教員

――陸上を始めたきっかけは。  小学3年生の時に、何かスポーツをしないといけないなと思って、クラブチーム「JAC EAST」に入って陸上を始めました。当時は週1回だったと思います。小俣中(伊勢市)に進んでからは陸上部に入りました。 ――それまでのスポーツ歴は。  小1からずっと水泳をやっていました。週1回、6年生まで続けました。 ――中学時代まではどんな種目をやってきましたか。  JAC EASTではジャベリックボール投げで、中学では1年までジャベリックスロー。2年から円盤投もやるようになって、砲丸投も少しだけやっていました。脚が速いほうではなかったですし、身体は大きいほうだったので投てきが向いているかなと。 ――同じ投てき種目でも、円盤投には独特の難しさがあったのでは。  回転の向きが違ったりして難しかったです。まずターンからできませんでした。でも、あきらめずに頑張りました。 ――3年時にはU16大会で優勝。どんな思い出がありますか。  中2の時、先輩が全国大会に行くのを見て、自分も円盤投をやってみたいなと思って始めました。そこからその先輩を超えるという気持ちで続けてきて、最後に全国大会優勝できたことは3年間で1番大きい思い出です。 ――稲生高に進んだきっかけは。  練習の設備が整っていて、全国大会で優勝するような選手も指導されている南幸裕先生のもとで競技がやりたいと思ったからです。 ――稲生高は鈴鹿市で、自宅のある伊勢市からはやや遠いようですが。  自宅から通っています。自転車と電車で片道1時間半くらいです。 ――高校入学当初の目標は  もう1回、全国で優勝しようという気持ちで入学しました。 ――高校に入って先輩たちと練習してその違いは感じましたか。  卒業した先輩たちもよく来てくれたりして、投げの練習では自分と先輩たちの投げた円盤の距離が違い、レベルの高さを感じました。 ――これまで稲生高で陸上を続けてきて、どういう部分で成長できましたか。  競技面では、トレーニングを通じて身体も大きくなって、距離も伸びてきているという点で成長を感じています。あとは陸上部内で代表になってみんなの前で話したりする機会が増えて、中学の頃に比べて緊張せずに人前で話せるようになりました。 [caption id="attachment_188547" align="alignnone" width="800"] 7月のインターハイで頂点に立った東選手[/caption] ――学校の授業で好きな教科や得意な教科は。  好きなのは体育です。あと、小学校の頃に英語を習っていたので、本格的な会話はできませんが、軽い日常会話程度ならなんとかできます。 ――部活動が休みの日はどんなふうに過ごしていますか。  昼ぐらいまで寝て、起きたらアニメを見たり、トレーニングセンターに行って筋トレをしたりしています。 ――どんなアニメが好きですか。陸上部にもアニメ仲間がいますか。  いろいろ好きですが「無職転生」とかが好きです。陸上部のチームメイトともよくアニメの話をします。 ――好きな食べ物は。  唐揚げが好きです。お母さんもよく作ってくれます。 ――自分の性格を自己分析してみてください。  調子に乗ることですね。試合で良い記録が出て、自分にとって良いことがあると、すぐに表情など表に出てしまいます。試合はまだ終わっていないのに喜んでしまい、次からの投げで気が緩んでしまって記録を伸ばせないこともあるので、そういう部分は抑えていかないといけないとは思っています。 ――将来の夢や目標を教えてください。  高校の体育教員になって、生徒の成長を支えていきたいです。稲生高の先生方の指導する姿を見ていて、難しそうだなとは思いますが、自分もやってみたいなと。そして、できれば陸上部の指導もしてみたいです。 構成/小野哲史

東選手のプロフィールをチェック!

◎あずま・るく/2007年9月13日生まれ。三重県出身。小俣中―稲生高。小学3年生の時に陸上を始め、100mのほかジャベリックボール投も行う。中学に入学すると、砲丸投に加え、円盤投やジャベリックスローにも取り組む。全中出場経験はないが、円盤投が実施されたU16大会(中3)に優勝。高校入学後、1年時の鹿児島特別国体少年Bで4位。U18大会では2位を占めた。2年時にはインターハイに出場したものの、予選落ち。秋のU18大会では4位に入った。今季は高校生相手に無敗で、インターハイで悲願の頂点に立つ。U20日本選手権では高校生最高位の2位。滋賀国民スポーツ大会少年Aで優勝を果たした。主な自己ベストは円盤投・1.75kg(高校・U20規格)52m63(25年)、2kg(一般規格)45m57(25年)、砲丸投13m72(25年)、やり投57m40(25年) [caption id="attachment_188544" align="alignnone" width="800"] 滋賀国民スポーツ大会でも優勝を果たした東選手[/caption]

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