HOME ニュース、国内

2020.12.04

【長距離】女子3000m障害は石澤が日本歴代4位の9分48秒76で2年ぶりV/日本選手権
【長距離】女子3000m障害は石澤が日本歴代4位の9分48秒76で2年ぶりV/日本選手権


◇日本選手権・長距離(12月4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

東京五輪の選考会を兼ねた日本選手権・長距離が大阪・ヤンマースタジアム長居で行われ、女子3000m障害は石澤ゆかり(エディオン)が日本歴代4位となる9分48秒76の自己新で制した。

広告の下にコンテンツが続きます

「自分のレースができたと思います。ここ2年間は低迷していたのですが、成果が出せたと思います」と石澤。

序盤は大東大の秋山祐妃らが先頭集団で1000mを3分17秒で通過する。その後、前回優勝の吉村玲美(大東大)、石澤ゆかり(エディオン)らが入れ替わり、2000mが6分34秒で石澤が先頭に立つ。その後は吉村、山中柚乃(愛媛銀行)が追う。

石澤がペースアップし、吉村との一騎打ちとなったが、残り2周を切ってからのバックストレートで吉村が転倒。「後半を意識していた」という石澤がリードを広げ、自己記録を更新して制した。

最初の1000mは後ろからのレースになったが、「残りの2000mは自分が一番強い」といいきかせて臨んだ石澤。夏場から駅伝用に長い距離を踏んできたことで「後半の強さにつながったと思います」と勝因を挙げる。

広告の下にコンテンツが続きます

東京五輪の参加標準記録9分30秒00には届かなかったが、確かな成長を見せた石澤。「これまで相手を意識し過ぎて自分のレースができなかたが、自信を持てるようになりました」と収穫を得た。まだまだスピードが課題。「今後は世界レベルのスピードについていけるような土台を、時間をかけて作っていきたい」と来季を見据えていた。

また、転倒した吉村が追い上げて9分49秒45で2位。「優勝できず、自己記録も更新できなかったので悔しい」。転倒については「なぜ踏み切りが合わなかったがわかりませんが、少しのズレが重なった」と振り返る。日本選手権に向けて「磨き上げてこられていた」と調子が良かっただけに悔しさが募る。来年の日本選手権まで半年。「自分の課題を見つめ直す機会になった。プライドを強く持って臨みたい」と語った。

3位に入った藪田裕衣(大塚製薬)は9分52秒19で日本歴代7位にランクインした。

■女子3000m障害
9.48.76石澤 ゆかり(エディオン)
9.49.45吉村 玲美(大東大)
9.52.19藪田裕衣(大塚製薬)
9.53.61山中 柚乃(愛媛銀行)
9.55.01西出 優月(関西外大)
9.58.12吉川 侑美(ユニクロ)
10.07.05西山未奈美(松山大)
10.10.61瀬川 帆夏(シスメックス)

◇日本選手権・長距離(12月4日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 東京五輪の選考会を兼ねた日本選手権・長距離が大阪・ヤンマースタジアム長居で行われ、女子3000m障害は石澤ゆかり(エディオン)が日本歴代4位となる9分48秒76の自己新で制した。 「自分のレースができたと思います。ここ2年間は低迷していたのですが、成果が出せたと思います」と石澤。 序盤は大東大の秋山祐妃らが先頭集団で1000mを3分17秒で通過する。その後、前回優勝の吉村玲美(大東大)、石澤ゆかり(エディオン)らが入れ替わり、2000mが6分34秒で石澤が先頭に立つ。その後は吉村、山中柚乃(愛媛銀行)が追う。 石澤がペースアップし、吉村との一騎打ちとなったが、残り2周を切ってからのバックストレートで吉村が転倒。「後半を意識していた」という石澤がリードを広げ、自己記録を更新して制した。 最初の1000mは後ろからのレースになったが、「残りの2000mは自分が一番強い」といいきかせて臨んだ石澤。夏場から駅伝用に長い距離を踏んできたことで「後半の強さにつながったと思います」と勝因を挙げる。 東京五輪の参加標準記録9分30秒00には届かなかったが、確かな成長を見せた石澤。「これまで相手を意識し過ぎて自分のレースができなかたが、自信を持てるようになりました」と収穫を得た。まだまだスピードが課題。「今後は世界レベルのスピードについていけるような土台を、時間をかけて作っていきたい」と来季を見据えていた。 また、転倒した吉村が追い上げて9分49秒45で2位。「優勝できず、自己記録も更新できなかったので悔しい」。転倒については「なぜ踏み切りが合わなかったがわかりませんが、少しのズレが重なった」と振り返る。日本選手権に向けて「磨き上げてこられていた」と調子が良かっただけに悔しさが募る。来年の日本選手権まで半年。「自分の課題を見つめ直す機会になった。プライドを強く持って臨みたい」と語った。 3位に入った藪田裕衣(大塚製薬)は9分52秒19で日本歴代7位にランクインした。 ■女子3000m障害 9.48.76石澤 ゆかり(エディオン) 9.49.45吉村 玲美(大東大) 9.52.19藪田裕衣(大塚製薬) 9.53.61山中 柚乃(愛媛銀行) 9.55.01西出 優月(関西外大) 9.58.12吉川 侑美(ユニクロ) 10.07.05西山未奈美(松山大) 10.10.61瀬川 帆夏(シスメックス)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.29

【高校生FOCUS】走高跳・中村佳吾(関大北陽高)「プレッシャーがあったほうが跳べる」

FOCUS! 高校生INTERVIEW 中村佳吾 Nakamura Keigo 関大北陽3大阪 毎月恒例掲載の高校生FOCUSは、男子走高跳の中村佳吾選手(関大北陽3大阪)に2025年を締めくくってもらいます。7月の広島 […]

NEWS インフル乗り越えた大東大・外園監督「出場できることに感謝」名城大・米田監督「総合力で勝ち切る」/富士山女子駅伝

2025.12.29

インフル乗り越えた大東大・外園監督「出場できることに感謝」名城大・米田監督「総合力で勝ち切る」/富士山女子駅伝

12月30日に開催される2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の前日会見と開会式が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には城西大の赤羽周平監督、大東大の外園隆監督、名城大の米田勝朗監督、東北福祉大の冠木雅 […]

NEWS 全日本女王・城西大の赤羽監督は初Vへ「100%が出せれば見えてくる」立命大・杉村監督「この布陣で連覇を」/富士山女子駅伝

2025.12.29

全日本女王・城西大の赤羽監督は初Vへ「100%が出せれば見えてくる」立命大・杉村監督「この布陣で連覇を」/富士山女子駅伝

12月30日に開催される2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の前日会見と開会式が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には城西大の赤羽周平監督、大東大の外園隆監督、名城大の米田勝朗監督、東北福祉大の冠木雅 […]

NEWS 【箱根駅伝区間エントリー】全日本王者・駒大は6区に3度目となる伊藤蒼唯! 主将・山川拓馬、エース・佐藤圭汰らは補欠

2025.12.29

【箱根駅伝区間エントリー】全日本王者・駒大は6区に3度目となる伊藤蒼唯! 主将・山川拓馬、エース・佐藤圭汰らは補欠

第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 全日本大学駅伝を制し、3年ぶりの優勝を狙う駒大は前回経験者4人を登録。1区は伊勢路でも同区間で区間4位と好走した小山翔也(3年) […]

NEWS 【箱根駅伝区間エントリー】悲願の初Vへ國學院大は2区に主将・上原琉翔! ルーキー・髙石樹が5区 野中恒亨らは補欠

2025.12.29

【箱根駅伝区間エントリー】悲願の初Vへ國學院大は2区に主将・上原琉翔! ルーキー・髙石樹が5区 野中恒亨らは補欠

第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 出雲駅伝を制し、悲願の初優勝を狙う國學院大は2区に主将の上原琉翔(4年)を登録。1区には前回6区の嘉数純平(4年)、4区には出雲 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top