◇日本選手権・長距離(12月4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
東京五輪の選考会を兼ねた日本選手権・長距離が大阪・ヤンマースタジアム長居で行われ、男子3000m障害は山口浩勢(愛三工業)が初優勝を飾った。だが、東京五輪代表の内定条件となる8分22秒00を切っての優勝まであと約2秒の8分24秒19で「勝ったうれしさより悔しさのほうが大きい」と語った。
2000mを5分35秒で回る予定だったが、「(オープン参加の)フィレモン(・キプラガット、愛三工業)がそれほど調子が良くないと言っていた影響もある」と5分38秒を要した。その後は、「独走になってからラスト行き切る力がなかった」と反省する。
大本命・三浦龍司(順大)が直前の練習で障害に脚をぶつけた影響で欠場したこともレース展開やタイム面で予想外の展開となったようだ。
それでも、「甘えになるが、競り合いになれば今日も8分22秒は切れる練習をしてきた」と、来季に向けて手応えをつかんでいる様子だった。
8分28秒01の自己新で楠康成(阿見AC)が2位、青木涼真(Honda)が8分30秒81で3位に入った。ケガから復帰の塩尻和也(富士通)は「100%やってきたが、いろいろ改善するところがあると感じた」と5位。2大会連続の五輪に向けて「まだチャンスはある。一からやっていきたい」と語った。
■男子3000m障害
山口浩勢(愛三工業)8.24.19
楠 康成(阿見AC)8.28.01
青木涼真(Honda)8.30.81
滋野 聖也(プレス興業)8.31.88
塩尻 和也(富士通)8.34.55
篠藤 淳(山陽特殊製鋼)8.46.18
阪口 竜平(SGHグループ)8.48.30
潰滝 大記(富士通)8.51.13
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