HOME 国内

2025.09.28

100mH青木益未12秒99で復調V「来年に向けて死に物狂いで」/全日本実業団
100mH青木益未12秒99で復調V「来年に向けて死に物狂いで」/全日本実業団

12秒99で全日本実業団選手権女子100mHを制した青木益未(右)

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場) 3日目

全日本実業団対抗の3日目に行われた女子100mハードルで、青木益未(七十七銀行)が12秒99(-0.1)で優勝した。

力強い走りと笑顔が戻ってきた。前日本記録保持者で東京五輪、世界選手権も2度出場の青木がケガから復調気配を示した。予選で13秒04(+1.1)をマークすると、決勝は2年ぶりに12秒台に入った。

広告の下にコンテンツが続きます

4月の織田記念で腰椎を疲労骨折。「日本選手権でギャフンと言わせたい」と前を向いたが、5月にまたも腰を痛めたという。その後、日本選手権に向けて急ピッチで仕上げたが、予選でハムストリングスを肉離れ。「また振り出しに戻った」。2週間は「引きこもっていた」と落ち込んだという。

だが、その後は中島ひとみ(長谷川体育施設)が12秒71、清山ちさと(いちご)らが快走を続け、「一緒に走った2月のニュージーランドでは私が勝っている。自分だってできる」と奮起。全日本実業団を「日本選手権のつもりで」調整してきたという。

久しぶりの優勝に笑顔を見せたが、記録は「良くない」と悔しがる。「感覚が良くないから、インターバルランも刻めない。スプリントが持ってくれば、ハードルも噛み合ってくる」と語る。

「(中島)ひとみちゃんも12秒7台を出しているし、そのくらい出したい。来年のアジア大会に向けて死に物狂いでやっていきます」

活況続く女子スプリントハードルに頼もしい“姉貴分”が戻ってきた。

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場) 3日目 全日本実業団対抗の3日目に行われた女子100mハードルで、青木益未(七十七銀行)が12秒99(-0.1)で優勝した。 力強い走りと笑顔が戻ってきた。前日本記録保持者で東京五輪、世界選手権も2度出場の青木がケガから復調気配を示した。予選で13秒04(+1.1)をマークすると、決勝は2年ぶりに12秒台に入った。 4月の織田記念で腰椎を疲労骨折。「日本選手権でギャフンと言わせたい」と前を向いたが、5月にまたも腰を痛めたという。その後、日本選手権に向けて急ピッチで仕上げたが、予選でハムストリングスを肉離れ。「また振り出しに戻った」。2週間は「引きこもっていた」と落ち込んだという。 だが、その後は中島ひとみ(長谷川体育施設)が12秒71、清山ちさと(いちご)らが快走を続け、「一緒に走った2月のニュージーランドでは私が勝っている。自分だってできる」と奮起。全日本実業団を「日本選手権のつもりで」調整してきたという。 久しぶりの優勝に笑顔を見せたが、記録は「良くない」と悔しがる。「感覚が良くないから、インターバルランも刻めない。スプリントが持ってくれば、ハードルも噛み合ってくる」と語る。 「(中島)ひとみちゃんも12秒7台を出しているし、そのくらい出したい。来年のアジア大会に向けて死に物狂いでやっていきます」 活況続く女子スプリントハードルに頼もしい“姉貴分”が戻ってきた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.12

月刊陸上競技2025年12月号

Contents EKIDEN REVIEW 全日本大学駅伝 駒大 最多V17! 王者の帰還。 追跡 藤田敦史監督が語る「勝つべくして勝った試合」 中大、青学大がトップスリー 学生駅伝Close-up 國學院大 出雲V2 […]

NEWS 日本陸連アスレティックスアワード 新人賞に古賀ジェレミー、清水空跳、坂ちはる、小林香菜の4人が選出

2025.11.12

日本陸連アスレティックスアワード 新人賞に古賀ジェレミー、清水空跳、坂ちはる、小林香菜の4人が選出

日本陸連は年間表彰式となるアスレティックス・アワード2025の受賞者一覧を発表した。 「2025年の活躍が顕著であり、将来が期待される競技者」に与えられる新人賞には日本陸連、東京運動記者クラブからそれぞれ男女1名ずつ、計 […]

NEWS 日本陸連アワード優秀選手賞に勝木隼人、藤井菜々子、村竹ラシッド、山西利和がノミネート!11/29にMVP発表

2025.11.12

日本陸連アワード優秀選手賞に勝木隼人、藤井菜々子、村竹ラシッド、山西利和がノミネート!11/29にMVP発表

日本陸連は年間表彰式となるアスレティックス・アワード2025の受賞者一覧を発表した。 「2025年において優秀な成績を収めた競技者」を表彰する優秀選手賞にノミネートしたのは、男子35km競歩の勝木隼人(自衛隊体育学校)、 […]

NEWS ホノルルマラソンに堀尾謙介、神野大地がエントリー ソウル五輪代表・浅井えり子さんも出場

2025.11.12

ホノルルマラソンに堀尾謙介、神野大地がエントリー ソウル五輪代表・浅井えり子さんも出場

11月12日、ホノルルマラソンの事務局は、12月14に日に開催される「JALホノルルマラソン2025」に堀尾謙介と神野大地(ともにM&Aベストパートナーズ)がエントリーしたことを発表した。 堀尾は22年の東京で […]

NEWS 現代の駅伝ランナーのためにデザインされたナイキの「EKIDEN PACK」コレクションが登場!

2025.11.12

現代の駅伝ランナーのためにデザインされたナイキの「EKIDEN PACK」コレクションが登場!

ナイキは11月12日、2025-2026年の駅伝シーズンに向け、⽇本のランナーからインスピレーションを受けてデザインされた「EKIDEN PACK」コレクションを発売することを発表した。 駅伝シーズンを象徴する存在として […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top