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2025.09.22

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駒大・大八木弘明総監督がイベント 「時代とともに変わらないと」 國學院大・前田康弘監督、立教大・髙林祐介監督参加
駒大・大八木弘明総監督がイベント 「時代とともに変わらないと」 國學院大・前田康弘監督、立教大・髙林祐介監督参加

師弟対談に臨んだ駒大・大八木弘明総監督、國學院大・前田康弘監督、立教大・髙林祐介監督

駒大陸上部の大八木弘明総監督が9月22日、駒大・駒沢キャンパスで教え子でもある國學院大・前田康弘監督と立教大・髙林祐介監督とともに「夢を追い続ける力」と題した対談イベントに臨んだ。

冒頭で、9月21日まで行われた東京世界陸上に大八木総監督が指導するGgoatから800mに落合晃(駒大)と10000mに鈴木芽吹(トヨタ自動車)で出場したことを紹介。大八木総監督は「芽吹もそうだが、落合はまだ1年生なので、これから大学で人間教育をしながらレベルアップをして世界を相手に戦ってもらえたらと思います」と評した。

前田監督と髙林監督は現役時代のエピソードも交えながら語った。箱根駅伝で4年時に総合優勝を飾った前田監督は「総監督と出会って人生が変わりました。言葉じゃなくて背中がすごくて、情熱というか選手の心に刺さります。優勝を目指して本気になったことを覚えています」と話す。

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箱根優勝と箱根予選会の両方を経験した髙林監督は「(当時とは)情熱を持って接する部分が変わらないけれど、キャッチボールの部分は今風になっているのかなと思います」と振り返った。

大八木総監督は「時代ともに変わる人になれないとリーダーにはなれません」と強調し、「田澤廉(トヨタ自動車)が入ってきて、もう1回チャレンジしようと思った。トラックでも世界陸上に出て、箱根でも勝とうと思ったのがちょうど5年前くらいだった」。指導観の変化についても明かした。

現在も日々指導に当たっているが、「風邪を引くことはないし、コロナも1回もかかったことがない」と大八木総監督。健康の秘訣に「サウナ」を挙げ、「今日も入ってきたし、常に整いながらグラウンドに行っている」と明かすと、場内は笑いに包まれた。

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前田監督は「指導者として一番きつかった時期」を質問。大八木総監督は「就任1年目」と答え、「箱根予選落ちすると言われた時期に就任しました。『なんとかせんといかん』と思って、引き受けた。そこさえ切り抜けたら、なんとかやれると思っていた」と回想した。

髙林監督は「新しく強化を始めた大学で指導するとしたら」と投げかけた。大八木総監督は「方向性を一つにして、観察をしながら1ヵ月で選手をグループ分けして、何ヵ月かやって入れ替えをするということをやる。選手に合わせた指導をしていかないといけない」と指導法を明かした。

また、現在指導している学生について「落合は400m、800m、1500m、そして3000m近くまで持って行かないとタイムは出ない。桑田(駿介/駒大)は3年の時にマラソンを考えているし、佐藤圭汰(駒大)は大学を卒業したら海外のクラブチームに行かせないと、代表選手にはなれない」と今後のプランを語った。

最後には来場した人から事前に募集した質問にも回答。大八木総監督の運営管理者からの声かけの代名詞でもある「男だろ」をリクエストされ、実際に大八木監督が披露すると、場内はこの日一番の盛り上がりを見せた。

また、今季の学生三大駅伝の展望について、大八木総監督は「駒大はそれなりに行くと思う。W(早大)とC(中大)がね。A(青学大)はそこそこ来るだろうけれど」と笑いを取り、「ミスのないレースをすることだと思う。往路で勝負をしていかないと箱根は厳しいですよね」と話した。

対談イベントは駒大の主催。一般に公開されて実施された。

駒大陸上部の大八木弘明総監督が9月22日、駒大・駒沢キャンパスで教え子でもある國學院大・前田康弘監督と立教大・髙林祐介監督とともに「夢を追い続ける力」と題した対談イベントに臨んだ。 冒頭で、9月21日まで行われた東京世界陸上に大八木総監督が指導するGgoatから800mに落合晃(駒大)と10000mに鈴木芽吹(トヨタ自動車)で出場したことを紹介。大八木総監督は「芽吹もそうだが、落合はまだ1年生なので、これから大学で人間教育をしながらレベルアップをして世界を相手に戦ってもらえたらと思います」と評した。 前田監督と髙林監督は現役時代のエピソードも交えながら語った。箱根駅伝で4年時に総合優勝を飾った前田監督は「総監督と出会って人生が変わりました。言葉じゃなくて背中がすごくて、情熱というか選手の心に刺さります。優勝を目指して本気になったことを覚えています」と話す。 箱根優勝と箱根予選会の両方を経験した髙林監督は「(当時とは)情熱を持って接する部分が変わらないけれど、キャッチボールの部分は今風になっているのかなと思います」と振り返った。 大八木総監督は「時代ともに変わる人になれないとリーダーにはなれません」と強調し、「田澤廉(トヨタ自動車)が入ってきて、もう1回チャレンジしようと思った。トラックでも世界陸上に出て、箱根でも勝とうと思ったのがちょうど5年前くらいだった」。指導観の変化についても明かした。 現在も日々指導に当たっているが、「風邪を引くことはないし、コロナも1回もかかったことがない」と大八木総監督。健康の秘訣に「サウナ」を挙げ、「今日も入ってきたし、常に整いながらグラウンドに行っている」と明かすと、場内は笑いに包まれた。 前田監督は「指導者として一番きつかった時期」を質問。大八木総監督は「就任1年目」と答え、「箱根予選落ちすると言われた時期に就任しました。『なんとかせんといかん』と思って、引き受けた。そこさえ切り抜けたら、なんとかやれると思っていた」と回想した。 髙林監督は「新しく強化を始めた大学で指導するとしたら」と投げかけた。大八木総監督は「方向性を一つにして、観察をしながら1ヵ月で選手をグループ分けして、何ヵ月かやって入れ替えをするということをやる。選手に合わせた指導をしていかないといけない」と指導法を明かした。 また、現在指導している学生について「落合は400m、800m、1500m、そして3000m近くまで持って行かないとタイムは出ない。桑田(駿介/駒大)は3年の時にマラソンを考えているし、佐藤圭汰(駒大)は大学を卒業したら海外のクラブチームに行かせないと、代表選手にはなれない」と今後のプランを語った。 最後には来場した人から事前に募集した質問にも回答。大八木総監督の運営管理者からの声かけの代名詞でもある「男だろ」をリクエストされ、実際に大八木監督が披露すると、場内はこの日一番の盛り上がりを見せた。 また、今季の学生三大駅伝の展望について、大八木総監督は「駒大はそれなりに行くと思う。W(早大)とC(中大)がね。A(青学大)はそこそこ来るだろうけれど」と笑いを取り、「ミスのないレースをすることだと思う。往路で勝負をしていかないと箱根は厳しいですよね」と話した。 対談イベントは駒大の主催。一般に公開されて実施された。

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