◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)
9日間にわたって開催された東京世界陸上が閉幕した。今大会には193ヵ国から計1992人の選手と難民選手団が参加し、多くの名勝負や好記録が生まれた。世界陸連は大会にまつわる数字を発表している。
世界新記録は男子棒高跳のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)が樹立した6m30の1つのみだったが、大会記録は9つ、エリアレコードも9つ誕生。女子400mではシドニー・マクローリン・レヴロン(米国)が47秒78の世界歴代2位をマークし、男子ハンマー投ではイーサン・カツバーグ(カナダ)が84m70と、過去20年で最長となる大会記録を打ち立てた。
メダルを獲得した国は53ヵ国にのぼり、07年大阪大会、23年ブダペスト大会の46ヵ国を大きく上回り、陸上競技の裾野の広がりを示す結果となった。その中で、男子マラソンのアルフォンス・フェリックス・シンブが母国・タンザニアに初の金メダルをもたらし、男子円盤投銅のアレックス・ローズ(サモア)、女子100m銅のジュリアン・アルフレッド(セントルシア)、女子マラソン銅のジュリア・パテルナイン(ウルグアイ)も自国初のメダルを獲得した。
また、今大会はメディアから過去最高の注目を集めた世界陸上となり、TBSでは大会全日程を通じた視聴人数は7977万人を突破したと発表。最終日の男子4×100mリレーの放映時の視聴率は16.3%を記録した。国内にとどまらず、海外でも連日大きく報じられ、スウェーデンではデュプランティスの世界記録シーンが視聴率75%を叩き出した。
世界陸連のホームページには9日間で1300万人のアクセスがあり、トラフィック量(通信データ量)は前回のブダペスト大会から50%増。SNSでの動画再生回数は7億回に達したという。
世界陸連のセバスチャン・コー会長は、「21年東京五輪が無観客開催になると決まった後、私はただちに東京で世界陸上を開催すると約束しました。私たちがその約束を守り、東京都がスタジアムを熱狂的なファンで満員にするという約束を守ってくれたことを大変嬉しく思います」と述べ、大会実現に尽力した組織委員会に感謝の言葉を伝えた。
【動画】デュプランティスの世界新を伝えるスウェーデンの放送局
東京世界陸上 国別メダル獲得数
(数字は左から金、銀、銅、合計) 米 国 (16/5/5/26) ケニア (7/2/2/11) カナダ (3/1/1/5) オランダ (2/2/2/6) ボツワナ (2/0/1/3) スペイン (2/0/1/3) ニュージーランド(2/0/1/3) スウェーデン (2/0/1/3) ポルトガル (2/0/0/2) ジャマイカ (1/6/3/10) イタリア (1/3/3/7) ドイツ (1/3/1/5) ブラジル (/2/0/3) トリニダード・トバゴ(1/1/0/2) 豪 州 (1/0/3/4) キューバ (1/0/2/3) エクアドル (1/0/1/2) フランス (1/0/1/2) [adinserter block="4"] スイス (1/0/0/1) タンザニア (1/0/0/1)※世界陸上初金メダル 英 国 (0/3/2/5) 中 国 (0/2/2/4) エチオピア (0/2/2/4) メキシコ (0/2/0/2) ゲルギー (0/1/1/2) バーレーン (0/1/1/2) アルジェリア (0/1/0/1) ドミニカ共和国 (0/1/0/1) ドミニカ (0/1/0/1) ギリシャ (0/1/0/1) グレナダ (0/1/0/1) アイルランド (0/1/0/1) 韓 国 (0/1/0/1) ラトビア (0/1/0/1) リトアニア (0/1/0/1) [adinserter block="4"] モロッコ (0/1/0/1) ナイジェリア (0/1/0/1) ポーランド (0/1/0/1) プエルトリコ (0/1/0/1) 日 本 (0/0/2/2) コロンビア (0/0/1/1) チェコ (0/0/1/1) ハンガリー (0/0/1/1) セントルシア (0/0/1/1)※世界陸上初メダル カタール (0/0/1/1) 南アフリカ (0/0/1/1) サモア (0/0/1/1)※世界陸上初メダル スロベニア (0/0/1/1) セビリア (0/0/1/1) スロバキア (0/0/1/1) ウクライナ (0/0/1/1) ウルグアイ (0/0/1/1)※世界陸上初メダル ベネズエラ (0/0/1/1)RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.22
チェプテゲイが世界陸上マラソン金のシンブに勝利/コルカタ25km
2025.12.22
東京世界陸上十種競技金メダルのノイゲバウアーが年間最優秀選手に選出
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.21
【大会結果】第76回全国高校駅伝・男子(2025年12月21日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.20
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.22
大阪国際女子マラソンに松田瑞生や初マラソンの矢田みくにが登録 海外から2連覇中のエデサがエントリー
大阪国際女子マラソンの主催者は、26年1月25日に開催される第45回大会のエントリー選手を発表した。 大会は2028年ロサンゼルス五輪代表につながるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)シリーズ2025ー26の女子 […]
2025.12.22
チェプテゲイが世界陸上マラソン金のシンブに勝利/コルカタ25km
12月21日、世界陸連(WA)ロードレース・ゴールドラベルの「コルカタ25K」がインド・コルカタで開催され、男子25kmはパリ五輪10000m金メダルのJ.チェプテゲイ(ウガンダ)が1時間11分49秒で優勝を飾った。 レ […]
2025.12.22
東京世界陸上十種競技金メダルのノイゲバウアーが年間最優秀選手に選出
ドイツの優れたスポーツ選手を表彰する「Sportler des Jahres」が12月21日に行われ、9月の東京世界選手権男子十種競技で金メダルを獲得したL.ノイゲバウアー(ドイツ)が男子の年間最優秀選手に選ばれた。 ノ […]
2025.12.22
学法石川が高校最高記録 長野東史上4校目の連覇 区間新は3つ 雨中でも高速レース/全国高校駅伝
◇全国高校駅伝(12月21日/京都・たけびしスタジアム京都発着 男子7区間42.195km、女子5区間21.0975km) 全国高校駅伝が行われ、第76回大会の男子は学法石川(福島)が高校最高記録、大会新記録となる2時間 […]
2025.12.22
長野東またも圧巻レース 経験者残しつつオーダー変更「今年のチームで優勝しよう」で2連覇/全国高校駅伝・女子
◇全国高校駅伝・女子(12月21日/京都・京都市たけびしスタジアム京都発着:5区間21.0975km) 全国高校駅伝の女子が行われ、長野東が大会歴代・高校歴代2位となる1時間6分30秒で2年連続3度目の優勝を果たした。 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
