◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目
東京世界陸上1日目のモーニングセッションが行われ、男女混合4×400mリレーで日本が3分12秒08の日本新記録をマークし、決勝進出を果たした。
劇的なファイナル進出だった。日本は1組5着、全体9番目でプラス通過にあと一歩だったが、2組で3着でフィニッシュしたケニアにレーン侵害があり、失格に。4着に繰り上がり、プラス2番目で同種目初のファイナルへの道が開けた。
1組に出場した日本は1走・今泉堅貴(内田洋行AC)が「これまでのキャリアを支えてくれた人への感謝と思って」力走。5~6番手でバトンをつなぐ。
2走の井戸アビゲイル風果(東邦銀行)は7人集団の最後方から、最後に1人をかわして6番手に浮上。「世界のレベルの高さがわかった」と振り返りつつも、上位争いの流れをしっかりとキープした。
3走の吉津拓歩(ミキハウス)は「リレーチームのトップバッターとして、勢いづけたい」という意気込みを体現。6番手ながら混戦の位置を死守した。フィニッシュ直後は悔し涙に言葉を詰まらせ「悔しい」と声を振り絞ったが、「たくさんの声援が本当に力になったし、幸せでした」。
そして、アンカーの松本松本奈菜子(東邦銀行)が最後の直線で5位に押し上げたことが大きかった。「日本チームとしては決勝進出を目標にしていたので、プラスに引っかかる5位以上っていうところは意識していたので、絶対に1つ上げるという気持ちで最後まで走ることができました」。
その後、ケニアの失格が決定。ファイナル進出への一報が届くと、悔し涙を流した吉津は、一転してうれし涙に。松本も「本当にうれしい気持ちでいっぱいなので、ラスト1本大事に走りたい」と、決勝での力走を誓った。
19年ドーハ大会から実施されているこの種目で、日本が21年オレゴン大会以来3度目の出場。過去2大会はいずれも8着だった。
今大会も、日本陸連が設定したリレーの派遣記録を女子が3人突破したことで、国内枠を行使しての出場が決定。自らの手でつかみとった舞台で、堂々たるパフォーマンスを見せた日本のカルテット。今日の最終種目として22時20分から行われる決勝へ、目を輝かせて準備に入った。
※事実関係に誤りがあり、訂正しました。
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