2025.06.14
◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)
広島インターハイを懸けた東北地区大会の1日目が行われ、男子ハンマー投で大会新記録が誕生した。
昨年のインターハイに出場している稲葉樂斗(弘前実3青森)が地元で躍動。2回目に60m40を放つと、優勝を決めた6回目に61m62をスローした。
種市裕紀が18年に作った大会記録59m72を7年ぶりに更新。同年にはインターハイを制した高校の先輩の記録を塗り替えてみせた。
自己ベスト57m41を大きく更新した2投目も「ターンの流れが良くなくて修正しようと思っていました」。膝を曲げた重心の低いターンを心掛けて修正を加えていき、ラストのビッグスローにつなげた。
前回の東北は3位で通過。インターハイ、そして、秋にはU18大会と経験を積んだ。冬は投てき練習を重ねつつ、ウエイトトレーニングに励んで「ハンマーの加速に負けない身体」を作った。
インターハイでは「65mを投げて優勝したい。先生にメダルを掛けたいです」と力強く語った。
男子1500mは簡子傑(仙台育英3宮城)と栗村凌(学法石川3福島)の見応えあるラストスパート合戦に。最後は韓国でのアジア選手権に台湾代表として出場した簡が3分50秒13で制し、0.25秒差で栗村が2位だった。
男子400mは400mハードルとの2冠を目指す長谷川桜介(日大東北3福島)が47秒61で優勝。女子5000m競歩はフィニッシュ直前で逆転した鈴木莉緒(郡山女大附3福島)か25分24秒51で制し、男子走幅跳は2回目までファウルと追い込まれた橋本虎雅(九里学園2山形)が起死回生の7m21(-0.2)を跳んでそのまま優勝している。
全国インターハイは7月25日から29日に広島・ホットスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
インターハイ東北地区大会の優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 小針星砂(日大東北3福島)10秒45(+0.8) 400m 長谷川桜介(日大東北3福島) 47秒61 1500m 簡子傑(仙台育英3宮城) 3分50秒13 5000m 菅野元太(仙台育英3宮城) 13分50秒91 5000m競歩 髙橋汰紅(黒沢尻工3岩手) 21分38秒66 4×100mR 日大東北(福島) 40秒35=大会タイ 棒高跳 髙橋叶海(盛岡市立3岩手) 4m50 走幅跳 橋本虎雅(九里学園2山形) 7m23(-0.2) ハンマー投 稲葉樂斗(弘前実3青森) 61m62=大会新 八種競技 千葉遼(東北学院3宮城) 5794点 ●女子 100m 石井瑞季(九里学園3山形)12.04(-0.8) 400m 小野莉瑚(郡山東3福島) 56秒55 1500m 黒田六花(仙台育英2宮城) 4分18秒73 5000m競歩 鈴木莉緒(郡山女大附3福島) 25分24秒51 4×100mR 常盤木学園(宮城) 47秒78 走高跳 阿部野菊(山形中央3山形) 1m66 走幅跳 菅野穂乃(山形市商高3山形) 5m83(+1.0) 円盤投 前山聖奈(弘前実3青森) 38m69 ハンマー投 千葉心美(利府3宮城) 46m47 やり投 八鍬真心(新庄東3山形) 41m63RECOMMENDED おすすめの記事
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