◇日本学生個人選手権(4月25日~27日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)1日目
ワールドユニバーシティゲームズ代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の1日目が行われ、男子100m準決勝はパリ五輪4×100mリレー代表の栁田大輝(東洋大)が10秒09をマークして全体トップの記録で決勝へ進んだ。
予選は1着でフィニッシュするも10秒54(-1.3)を要して状態も心配された。しかし、準決勝が行われた午後は適度な追い風が選手たちの背中を押し、1つ前の組では後輩の大石凌功(東洋大)が10秒16をマーク。条件が整い“スイッチ”の入った栁田は強かった。
「単純にアップが足りなかったんじゃないですかね」と笑いつつも、レース前に後ろ足のスターティングブロックの位置を1メモリ分下げたことが功奏。低い飛び出しからスムーズに加速し、周囲を寄せ付けることなく、10秒0台でフィニッシュする。
スタートの構えの両足の感覚を狭めているわけではなく、「いろんなかたちで試してみて、割と良いスタートができるようになっていたんですが、今回も下げたら速くなりました」と自然体を強調した。
2月後半から豪州で合宿し、3月上旬に豪州のレースで初戦。帰国後はもう一度練習を積み、「だいぶ動きが良くなっている」と言われていたという。それだけに、予選のタイムからここまで上げられた。
昨年も10秒0台はマークしているが、その時の違うのは条件に恵まれたとはいえ、春先に出たこと。「状態が上がりきっていない段階で出ました。底力が上がっているかな」とうなずく。
追い風にも恵まれることが多く、「好き」だと公言する平塚の舞台。明日の決勝はどんなタイムを叩き出してくるか。
【動画】栁田が準決勝で10秒09!
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.10
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
2025.12.10
前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]
2025.12.10
15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]
2025.12.10
99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025