2025.01.24
◇第44回大阪国際女子マラソン(2025年1月26日/大阪・ヤンマースタジアム長居発着)
ジャパンマラソングランドチャンピオンシップ(JMC)シリーズG1の大阪国際女子マラソンが行われる。今年9月の東京世界選手権の代表選考レースも兼ねた重要な一戦となる。
注目は鈴木優花(第一生命グループ)だ。昨年のパリ五輪では難コースを攻略し、2時間24分02秒のベストをマークして6位入賞を果たした。それがマラソン4レース目というのだから、そのポテンシャルに驚かされるばかり。
五輪後は記録会などに出場したあと、11月の全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)では1区(13位)を走っている。このマラソンに向けてしっかり調整してくるだろう。これまで国内では名古屋ウィメンズを2回、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を走っているが、大阪は初。起伏の激しいパリで自己新を出しているだけに、そのタイムにも注目が集まる。
また、その姿を見られるのを喜ぶファンも多いだろう。松田瑞生(ダイハツ)が大阪に帰ってくる。昨年は3位となり、パリ五輪代表争いから遠ざかると「集大成」「やり切った」と一線を退く可能性も示唆していた。しかし、周囲の励ましで走り続ける決意を固めると、昨年9月のベルリン・マラソンでは日本歴代8位の2時間20分42秒という自己新(6位)でリスタートを切った。
東京世界選手権代表入りに向け、選んだのはやはりこのレース。地元・大阪では過去3度優勝を誇る。走る喜びと楽しさを再確認した浪速の快足娘が、再び世界を目指す。
日本人トップ争いはこの2人が中心になる。
海外勢も強力で、昨年の大阪で2時間18分51秒をマークしているウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)、2020年の東京で2時間17分45秒を出し、世界大会メダル経験もあるロナチェムタイ・サルペーター(イスラエル)が参戦する。
他では杭州アジア大会補欠で、22年大阪で2時間23分05秒のベストを出した松下菜摘(天満屋)、早大のランニングサークルで活動していたところから飛躍を遂げた小林香菜(大塚製薬)らも力がある。
注目の1人が初マラソンとなる伊澤菜々花(スターツ)。豊川高(愛知)時代からインターハイ3000m優勝など全国区で活躍していたが、昨年3年ぶりに現役復帰した。33歳ながら昨年11月には5000mで15分25秒90、12月にはハーフで1時間8分25秒(日本歴代10位)、クイーンズ駅伝でも1区4位と結果を残している。
冬の浪速路を彩る女子ランナーの熱き戦い。東京世界選手権に近づくのは果たして。12時15分に運命の号砲が鳴る。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.08
富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出
2025.12.08
2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
-
2025.12.08
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.08
富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出
日本学生陸上競技連合は12月8日、2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出場する全日本大学選抜チームの選手を発表した。 全日本大学選抜チームは全国8地区学連(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、 […]
2025.12.08
2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表
12月8日、関東学連は2026年の関東インカレを、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで5月21日から24日に開催すると発表した。 関東の学生ナンバーワンを決める関東インカレは、来年で第105回を迎える伝統の対校戦。 […]
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]
2025.12.08
全米クロカン選手権はウォルフとケラティ・フレスギが制す 世界陸上入賞・ヤングら上位選手が26年1月の世界クロカン代表に内定
12月6日、米国・オレゴン州ポートランドで全米クロスカントリー選手権(10km)が行われ、男子はP.ウォルフが29分17秒で、女子はW.ケラティ・フレスギが33分46秒で優勝した。 女子を制したケラティ・フレスギはパリ五 […]
2025.12.08
3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表
米国陸連(USATF)は12月5日、来年実施するUSATFツアー17大会の日程を発表した。 米国では連盟が統括するツアーの立ち上げを10月に発表しており、年次総会で対象大会と日程が決定された。3月28日のThe TENを […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025