HOME 国内

2024.12.09

オスポランニング教室と北海道マラソンが陸上界の「SDGs」BEST THINK賞を受賞

日本陸連(JAAF)は陸上界の「SDGs」への取り組みを表彰し、「BEST THINK賞」にオスポランニング教室と北海道マラソン2024、「GOOD THINK賞」に株式会社鹿児島放送、東北・みやぎ復興マラソン事務局、NPO法人 HpRun、宮城県パラ陸上競技協会を選定したことを発表した。

日本陸連は2022年7月から「JAAF×SDGs プロジェクト」として『#LETSTHINK_(レッツシンク)』をスタート。同年からは、全国から社会・地域の課題解決のための「陸上」を通じた取り組みを募集している。

広告の下にコンテンツが続きます

オスポランニング教室は、走ることが困難になった義足ユーザーに、走る喜びを再び感じてもらうため、高価な走行部品であるカーボンブレードを安価にレンタルする「ギソクの図書館」を実施。義肢装具士によるブレードの脱着・有資格者による歩行走行の指導・義足アスリートによるランニング教室を定期的に行ってきた。

北海道マラソンは2024年大会で、北海道大学と連携し、キャンパスで回収された落葉からできた腐葉土を利活用して資源循環を図る「きたみてガーデンSDGs農園プロジェクト」で育てた野菜を、カーボローディングパーティでランナーに提供。構内のカフェでその野菜を使用したオリジナルメニューの販売を大会期間限定で行ったことが評価された。

BEST THINK賞に選ばれた2団体は12月19日の日本陸連アスレティックス・アワードで表彰される。

「GOOD THINK賞」の4団体の表彰理由は以下のとおり。
株式会社鹿児島放送
「KKB小学生陸上フェスタ リユースマート」
まだ使えるけれど成長して体のサイズに合わなくなったスポーツウェアやスニーカー、スポーツグッズなどを集め、必要な方にリユースする取り組みを3年継続して実施した。

広告の下にコンテンツが続きます

東北・みやぎ復興マラソン事務局
「給水カップリサイクルプロジェクト」
2023年大会で使用したランナー用の給水カップ(プラスチック素材)130kgを約1000個の植木鉢にリサイクル加工で製造した。また鉢のサイズや活用方法については地元の農業高校の生徒たちから事前にアイディアを募り、学校の農園実習や地域住民を招いた出前授業などで活用した。

特定非営利活動法人HpRun
「若者によるNPO法人設立とランニングを通じた社会貢献活動」
子どものためのスポーツの機会が減少しているという社会課題に対し、陸上競技やランニングなどのスポーツ振興と、子どもの健全育成、環境保全を図るNPO法人を中高生で設立した。その活動として「ゴミを拾いながらのトレイルランニング」や「自然に触れながらミッションに取り組むトレーニングキャンプ」を実施した。

宮城県パラ陸上競技協会
「障害の有無に関係なく誰でも出場できるユニバーサル陸上記録会開催」
陸上競技を通して共生社会実現を目指し、既存健常者大会でのパラ選手レースの追加促進や、ユニバーサル大会の主催、練習環境改善などパラ選手の活躍の場を広げる活動を行った。

日本陸連(JAAF)は陸上界の「SDGs」への取り組みを表彰し、「BEST THINK賞」にオスポランニング教室と北海道マラソン2024、「GOOD THINK賞」に株式会社鹿児島放送、東北・みやぎ復興マラソン事務局、NPO法人 HpRun、宮城県パラ陸上競技協会を選定したことを発表した。 日本陸連は2022年7月から「JAAF×SDGs プロジェクト」として『#LETSTHINK_(レッツシンク)』をスタート。同年からは、全国から社会・地域の課題解決のための「陸上」を通じた取り組みを募集している。 オスポランニング教室は、走ることが困難になった義足ユーザーに、走る喜びを再び感じてもらうため、高価な走行部品であるカーボンブレードを安価にレンタルする「ギソクの図書館」を実施。義肢装具士によるブレードの脱着・有資格者による歩行走行の指導・義足アスリートによるランニング教室を定期的に行ってきた。 北海道マラソンは2024年大会で、北海道大学と連携し、キャンパスで回収された落葉からできた腐葉土を利活用して資源循環を図る「きたみてガーデンSDGs農園プロジェクト」で育てた野菜を、カーボローディングパーティでランナーに提供。構内のカフェでその野菜を使用したオリジナルメニューの販売を大会期間限定で行ったことが評価された。 BEST THINK賞に選ばれた2団体は12月19日の日本陸連アスレティックス・アワードで表彰される。 「GOOD THINK賞」の4団体の表彰理由は以下のとおり。 株式会社鹿児島放送 「KKB小学生陸上フェスタ リユースマート」 まだ使えるけれど成長して体のサイズに合わなくなったスポーツウェアやスニーカー、スポーツグッズなどを集め、必要な方にリユースする取り組みを3年継続して実施した。 東北・みやぎ復興マラソン事務局 「給水カップリサイクルプロジェクト」 2023年大会で使用したランナー用の給水カップ(プラスチック素材)130kgを約1000個の植木鉢にリサイクル加工で製造した。また鉢のサイズや活用方法については地元の農業高校の生徒たちから事前にアイディアを募り、学校の農園実習や地域住民を招いた出前授業などで活用した。 特定非営利活動法人HpRun 「若者によるNPO法人設立とランニングを通じた社会貢献活動」 子どものためのスポーツの機会が減少しているという社会課題に対し、陸上競技やランニングなどのスポーツ振興と、子どもの健全育成、環境保全を図るNPO法人を中高生で設立した。その活動として「ゴミを拾いながらのトレイルランニング」や「自然に触れながらミッションに取り組むトレーニングキャンプ」を実施した。 宮城県パラ陸上競技協会 「障害の有無に関係なく誰でも出場できるユニバーサル陸上記録会開催」 陸上競技を通して共生社会実現を目指し、既存健常者大会でのパラ選手レースの追加促進や、ユニバーサル大会の主催、練習環境改善などパラ選手の活躍の場を広げる活動を行った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

NEWS 中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

2025.06.15

中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

6月14日にオーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」の5000mに中大の溜池一太(4年)とルーキー・濵口大和が出場し、溜池は13分25秒11の自己新、濵口も13分37秒54のセカンドベストを […]

NEWS 3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

2025.06.15

3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

男子3000m障害の青木涼真(Honda)が6月14日、オーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」に出場し、8分23秒58で3位に入った。 青木は一昨年のU23欧州王者であるA.キヤダ(スペイ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top