HOME 特集

2024.11.28

世界陸上代表の其田健也、西山雄介、西山和弥ら出場!20年V吉田祐也も再びタイトル目指す/福岡国際マラソン
世界陸上代表の其田健也、西山雄介、西山和弥ら出場!20年V吉田祐也も再びタイトル目指す/福岡国際マラソン

24年福岡国際マラソンに出場予定の西山和弥、西山雄介、吉田祐也、其田健也

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズG1の福岡国際マラソンが12月1日(日)に行われる。来年の東京世界選手権マラソン代表選考会も兼ねた重要な一戦だ。有力選手をチェックしていこう。

かつて“世界一決定戦”とも言われた福岡に、楽しみなメンバーがそろった。国内招待選手には、昨年のブダペスト世界選手権代表の其田健也(JR東日本)、西山和弥(トヨタ自動車)、そして22年オレゴン世界選手権で13位だった西山雄介(トヨタ自動車)が登録されている。

其田は23年の東京マラソンで日本歴代4位(当時、現5位)の2時間5分59秒をマーク。ブダペスト世界選手権は35位と苦しみ、直後のパリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は途中棄権に終わった。今年3月の東京マラソンでは2時間6分54秒(11位)と安定感を示した。福岡は初参戦となる。

広告の下にコンテンツが続きます

西山和は昨年の大阪で2時間6分45秒と初マラソン日本最高(当時)と鮮烈なマラソンデビューを飾った。ブダペストでは熱中症などもあり2時間17分41秒の42位。MGCは見送った。今年の東京マラソンは2時間10分29秒の23位。夏以降はトラックレースをこなしてきた。11月10日の中部実業団対抗駅伝ではBチームで出走し、6区区間9位だった。

昨年のMGCでは46位となり、「引退」もよぎったという西山雄。今年の東京では日本人トップを飾り、2時間6分31秒と1分以上も自己記録を更新したがパリ五輪代表に届かず。今後についても言及を避けるほど強い思いを持っていた。7月のホクレンディスタンスチャレンジ10000mで28分08秒53、10月の東京レガシーハーフは1時間1分13秒としっかり調整しているようだ。

ここに加わりそうなのは2020年、この大会を制している吉田祐也(GMOインターネットグループ)だ。今年の大阪では2時間6分37秒と復調。愛称の良い大会でさらなる飛躍を遂げるか。

海外勢では34歳になったビダン・カロキ(ケニア/トヨタ自動車)、21、23年と2度優勝で連覇を狙うマイケル・ギザエ(ケニア/スズキ)が有力。昨年の杭州アジア大会優勝と粘り強さが持ち味の何傑(中国)、今年のロッテルダムで2時間6分29秒を出しているレメック・トー(ケニア)らが上位争いか。

他にも髙久龍(ヤクルト)、土井大輔(黒崎播磨)、木村慎(Honda)、村山謙太(旭化成)らが登場する。

東京世界選手権のマラソン代表は、ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのシリーズⅣ(2023年4月から2025年3月の大会が対象)のチャンピオン(=第108回日本選手権者)や、選考対象大会の結果から記録、順位など総合的に判断して選考される。参加標準記録は2時間6分30秒となっている。

福岡国際マラソンは第75回大会で資金難などを理由に廃止が決定。その後、一転し、新たな運営体制で伝統が受け継がれて存続が決定した。

レースは12月1日、12時10分にスタート。平和台陸上競技場発着のコースで行われる。

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズG1の福岡国際マラソンが12月1日(日)に行われる。来年の東京世界選手権マラソン代表選考会も兼ねた重要な一戦だ。有力選手をチェックしていこう。 かつて“世界一決定戦”とも言われた福岡に、楽しみなメンバーがそろった。国内招待選手には、昨年のブダペスト世界選手権代表の其田健也(JR東日本)、西山和弥(トヨタ自動車)、そして22年オレゴン世界選手権で13位だった西山雄介(トヨタ自動車)が登録されている。 其田は23年の東京マラソンで日本歴代4位(当時、現5位)の2時間5分59秒をマーク。ブダペスト世界選手権は35位と苦しみ、直後のパリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は途中棄権に終わった。今年3月の東京マラソンでは2時間6分54秒(11位)と安定感を示した。福岡は初参戦となる。 西山和は昨年の大阪で2時間6分45秒と初マラソン日本最高(当時)と鮮烈なマラソンデビューを飾った。ブダペストでは熱中症などもあり2時間17分41秒の42位。MGCは見送った。今年の東京マラソンは2時間10分29秒の23位。夏以降はトラックレースをこなしてきた。11月10日の中部実業団対抗駅伝ではBチームで出走し、6区区間9位だった。 昨年のMGCでは46位となり、「引退」もよぎったという西山雄。今年の東京では日本人トップを飾り、2時間6分31秒と1分以上も自己記録を更新したがパリ五輪代表に届かず。今後についても言及を避けるほど強い思いを持っていた。7月のホクレンディスタンスチャレンジ10000mで28分08秒53、10月の東京レガシーハーフは1時間1分13秒としっかり調整しているようだ。 ここに加わりそうなのは2020年、この大会を制している吉田祐也(GMOインターネットグループ)だ。今年の大阪では2時間6分37秒と復調。愛称の良い大会でさらなる飛躍を遂げるか。 海外勢では34歳になったビダン・カロキ(ケニア/トヨタ自動車)、21、23年と2度優勝で連覇を狙うマイケル・ギザエ(ケニア/スズキ)が有力。昨年の杭州アジア大会優勝と粘り強さが持ち味の何傑(中国)、今年のロッテルダムで2時間6分29秒を出しているレメック・トー(ケニア)らが上位争いか。 他にも髙久龍(ヤクルト)、土井大輔(黒崎播磨)、木村慎(Honda)、村山謙太(旭化成)らが登場する。 東京世界選手権のマラソン代表は、ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのシリーズⅣ(2023年4月から2025年3月の大会が対象)のチャンピオン(=第108回日本選手権者)や、選考対象大会の結果から記録、順位など総合的に判断して選考される。参加標準記録は2時間6分30秒となっている。 福岡国際マラソンは第75回大会で資金難などを理由に廃止が決定。その後、一転し、新たな運営体制で伝統が受け継がれて存続が決定した。 レースは12月1日、12時10分にスタート。平和台陸上競技場発着のコースで行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.08

甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」

甲南学園陸上競技部創部100周年記念式典、および記念祝賀会が11月8日、神戸市内のホテルで開催された。 甲南大学、甲南高校・中学校を運営する甲南学園の歴史は1911年の幼稚園創立からスタート。翌年に小学校、1919年に中 […]

NEWS 女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新  3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会

2025.11.08

女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新 3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会

11月8日、京都市の東寺ハウジングフィールド西京極で第6回京都陸協記録会が行われ、女子5000mでは山田桃愛(しまむら)が15分33秒70の自己新で全体トップとなった。 山田は埼玉県出身の24歳。小学生時代に発症した骨髄 […]

NEWS 5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59

2025.11.08

5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59

11月8日、兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園陸上競技場で第6回尼崎中長距離記録会が行われ、男子5000m競歩で山田大智(西脇工高3兵庫)が19分20秒59の日本高校新記録を樹立した。従来の高校記録は住所大翔(飾磨工高/現・富 […]

NEWS 中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場

2025.11.08

中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場

11月8日、中部実業団連盟と北陸実業団連盟は、ニューイヤー駅伝の予選を兼ねた第65回中部・第55回北陸実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 中部では、昨年大会新記録で優勝を果たしたトヨタ紡織が4区(1 […]

NEWS 中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生  中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝

2025.11.08

中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生 中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝

中国実業団連盟は11月8日、第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 前回大会で3年ぶりの優勝を果たした中電工は、優勝の立役者となった北村惇生を2年連続でエース区間の6区(19km)に登録した […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top