HOME 国内

2024.10.27

十種競技・奥田啓祐が7825点「日の丸を背負えるように」来年のアジア選手権へ前進
十種競技・奥田啓祐が7825点「日の丸を背負えるように」来年のアジア選手権へ前進

棒高跳に望み奥田

来年のアジア選手権(韓国・クミ)の混成競技日本代表選考会となる第6回中京大土曜競技会が行われ、男子十種競技は奥田啓祐(ウィザス)が7825点でトップだった。

奥田は初日で、100mを10秒64(+1.1)のシーズンベストですべりだすと、400mでは4年ぶりに48秒切りとなる47秒89を叩き出した。2日目も110mハードルを14秒67(-0.6)と持ち味のスプリントを発揮。棒高跳ではセカンドタイとなる4m60をクリアした。やり投ではセカンドベストとなる64m22のスローを見せている。

7717点で2位だった日本選手権後、「7月から9月まで練習で追い込んで準備してきました。8割くらいで行ければと思っていて、記録は思ったようなものではなかったですが次につながります」と充実の表情。22年に日本人3人目の8000点超え(8008点)を出してからは疲労骨折に苦しんだが、1500mのフィニッシュ後に小さく拳を握った姿が、ここまでの苦労を物語る。

来年のアジア選手権代表選考要項の一つに、今大会で7800点以上という項目があり、「記録を意識してやりました」と、見事にノルマを達成。長くケガに苦しんできたが、「復活ではないですが、これで“完全復帰”です」ニヤリ。「来年のアジア選手権など、丸山(優真、住友電工)と高いレベルで戦って、日の丸を背負いたいと思っています」と力強く語った。

来年のアジア選手権(韓国・クミ)の混成競技日本代表選考会となる第6回中京大土曜競技会が行われ、男子十種競技は奥田啓祐(ウィザス)が7825点でトップだった。 奥田は初日で、100mを10秒64(+1.1)のシーズンベストですべりだすと、400mでは4年ぶりに48秒切りとなる47秒89を叩き出した。2日目も110mハードルを14秒67(-0.6)と持ち味のスプリントを発揮。棒高跳ではセカンドタイとなる4m60をクリアした。やり投ではセカンドベストとなる64m22のスローを見せている。 7717点で2位だった日本選手権後、「7月から9月まで練習で追い込んで準備してきました。8割くらいで行ければと思っていて、記録は思ったようなものではなかったですが次につながります」と充実の表情。22年に日本人3人目の8000点超え(8008点)を出してからは疲労骨折に苦しんだが、1500mのフィニッシュ後に小さく拳を握った姿が、ここまでの苦労を物語る。 来年のアジア選手権代表選考要項の一つに、今大会で7800点以上という項目があり、「記録を意識してやりました」と、見事にノルマを達成。長くケガに苦しんできたが、「復活ではないですが、これで“完全復帰”です」ニヤリ。「来年のアジア選手権など、丸山(優真、住友電工)と高いレベルで戦って、日の丸を背負いたいと思っています」と力強く語った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

NEWS 100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

2025.04.30

100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]

NEWS 9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

2025.04.30

9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top