HOME 国内

2024.10.18

田中希実「世界との差で一番感じるのはスピード」思い出の写真はパリ五輪5000m敗退後の一枚
田中希実「世界との差で一番感じるのはスピード」思い出の写真はパリ五輪5000m敗退後の一枚

田中希実(New Balance)

東京レガシーハーフマラソン EXPO 2024でニューバランス契約アスリートの田中希実(New Balance)、赤﨑暁(九電工)、田中佑美(富士通)によるトークセッションが10月18日、東京・国立競技場で開催された。

女子1500m、5000mパリ五輪代表で日本記録保持者の田中希実。今季最も印象に残るレースについて、ダイヤモンドリーグ・ファイナル(5000m)を挙げた。

「オリンピックで思ったような成績を残せなかったのですが、今までで一番充実した取り組みができました。それを結果として示したいという思いが強かった」と理由を明かす。順位は前年と同じ6位で、目指してきた日本記録(14分29秒18)更新に届かず悔しさもあるが、「過去最高のペースで突っ込んでいけて、生きたレースの中で出せたタイム(14分31秒88=シーズンベスト)。伸びしろも残すことができた」と振り返る。

それぞれ「渾身の一枚」と写真を披露するコーナーでは、パリ五輪での写真をセレクト。家族やトレーナーたちと撮った一枚で「パリ五輪の5000m予選敗退の後で、みんな困っていました。心の底から泣きました。日程的に妹やトレーナーさん、叔母さんは予選落ちだけを見て帰ることになってしまった」と苦笑いしたが、「みんなが来てくれて、話をしたことに意味があったと思えるようにしたいと、1500mに気持ちを切り換えるきっかけになった」と写真に込められた思いを説明した。

「世界との差」については「一番感じるのはスピード。スピードがないとラストにも足が残らないし離されてしまう。精神面だけではなく、技術的なところからも埋めていきたい」と話す。

New Balanceのシューズは同志社大時代から愛用。お気に入りの一足として、11月8日に発売される「FuelCell MD-X v3」について「元々持っている潜在能力を自然な形で引き出してくれる」と“相棒”を紹介した。

広告の下にコンテンツが続きます

今週末には「2000mに出場する」と明かした田中。ナイタートライアルin屋島(香川県高松市)に出場予定で、1000m、1500m、3000m、5000mと日本記録を持つ田中だが、未だ持っていない日本記録(5分47秒17)更新をウエーブライトを使った単独走で狙う予定だ。

来季に向けて「今シーズンは実りという面ではクエスチョンなので、来年以降に結実していけば。タイムだけではなく、確実に決勝に残ったり、メダル争いに絡めるような選手になっていきたいです」と意気込みを語った。

東京レガシーハーフマラソン EXPO 2024でニューバランス契約アスリートの田中希実(New Balance)、赤﨑暁(九電工)、田中佑美(富士通)によるトークセッションが10月18日、東京・国立競技場で開催された。 女子1500m、5000mパリ五輪代表で日本記録保持者の田中希実。今季最も印象に残るレースについて、ダイヤモンドリーグ・ファイナル(5000m)を挙げた。 「オリンピックで思ったような成績を残せなかったのですが、今までで一番充実した取り組みができました。それを結果として示したいという思いが強かった」と理由を明かす。順位は前年と同じ6位で、目指してきた日本記録(14分29秒18)更新に届かず悔しさもあるが、「過去最高のペースで突っ込んでいけて、生きたレースの中で出せたタイム(14分31秒88=シーズンベスト)。伸びしろも残すことができた」と振り返る。 それぞれ「渾身の一枚」と写真を披露するコーナーでは、パリ五輪での写真をセレクト。家族やトレーナーたちと撮った一枚で「パリ五輪の5000m予選敗退の後で、みんな困っていました。心の底から泣きました。日程的に妹やトレーナーさん、叔母さんは予選落ちだけを見て帰ることになってしまった」と苦笑いしたが、「みんなが来てくれて、話をしたことに意味があったと思えるようにしたいと、1500mに気持ちを切り換えるきっかけになった」と写真に込められた思いを説明した。 「世界との差」については「一番感じるのはスピード。スピードがないとラストにも足が残らないし離されてしまう。精神面だけではなく、技術的なところからも埋めていきたい」と話す。 New Balanceのシューズは同志社大時代から愛用。お気に入りの一足として、11月8日に発売される「FuelCell MD-X v3」について「元々持っている潜在能力を自然な形で引き出してくれる」と“相棒”を紹介した。 今週末には「2000mに出場する」と明かした田中。ナイタートライアルin屋島(香川県高松市)に出場予定で、1000m、1500m、3000m、5000mと日本記録を持つ田中だが、未だ持っていない日本記録(5分47秒17)更新をウエーブライトを使った単独走で狙う予定だ。 来季に向けて「今シーズンは実りという面ではクエスチョンなので、来年以降に結実していけば。タイムだけではなく、確実に決勝に残ったり、メダル争いに絡めるような選手になっていきたいです」と意気込みを語った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.11

セメニャが勝訴 スイス最高裁に対し1370万円の支払い命令 欧州人権裁判所が権利侵害認定

女子800mで五輪、世界選手権を制したキャスター・セメニャ氏(南アフリカ)が起こしていた係争をめぐり、欧州人権裁判所(ECHR)はスイス連邦最高裁判所に対し、69,000ポンド(約1370万円)の支払いを命じる判決を下し […]

NEWS 【女子200m】村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ・中2)24秒79=中2歴代7位タイ

2025.07.11

【女子200m】村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ・中2)24秒79=中2歴代7位タイ

鹿児島県中学通信が6月28日、県立鴨池陸上競技場で行われ、女子共通200m予選で村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ)が中2歴代7位タイの24秒79(+1.5)をマークした。 村田は小学生から県内のクラブチーム、ナンバーワンク […]

NEWS 十種競技アジア銅の奥田啓祐が3大会Vなるか 七種競技は熱田心が連覇狙う/日本選手権混成

2025.07.11

十種競技アジア銅の奥田啓祐が3大会Vなるか 七種競技は熱田心が連覇狙う/日本選手権混成

◇第109回日本選手権混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 男子十種競技と女子七種競技のナンバーワンを決める日本選手権・混成競技が今週末に開催される。会場は前回同様・岐阜。走・跳・投の総 […]

NEWS 【男子110mH】合志侑乃輔(京教大京都中)13秒71=中学歴代4位

2025.07.10

【男子110mH】合志侑乃輔(京教大京都中)13秒71=中学歴代4位

7月6日、京都府京丹波町の丹波自然運動公園陸上競技場で京都府中学通信が行われ、男子110mハードルの準決勝で合志侑乃輔(京教大京都3)が13秒71(+1.9)の中学歴代4位となる好記録をマークした。 合志の昨年までの自己 […]

NEWS ニューバランスが新作ランニングシューズや新キャンペーンなどを発表!さまざまなイベントも実施予定!

2025.07.10

ニューバランスが新作ランニングシューズや新キャンペーンなどを発表!さまざまなイベントも実施予定!

ニューバランスは7月10日、新ランニングシューズおよび新グローバルキャンペーン“Run your way”発表会を都内で開いた。 イベントでは、マーケティング担当より今後のイベント展開や、2025年のグローバルキャンペー […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top