HOME 国内、大学

2024.09.22

渡辺愛が800m学生歴代5位の2分02秒79でV2!! 1500mとの2冠は14年ぶり「負けたくなかった」/日本IC
渡辺愛が800m学生歴代5位の2分02秒79でV2!! 1500mとの2冠は14年ぶり「負けたくなかった」/日本IC

24年日本インカレ女子800mで2連覇を果たした渡辺愛(園田学園女大)

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)4日目

日本インカレの4日目が行われ、女子800mは渡辺愛(園田学園女大)が学生歴代5位の2分02秒79で2連覇を果たした。1500mとの2冠は2010年の上田敏斗美(鹿屋体大)以来14年ぶりとなる。

優勝した1500mと合わせて今大会5レース目となったが、渡辺の強さは揺るがなかった。

「すごく緊張していました。メイン種目やし、自分の好きな種目でもあるので、ラストのインカレで負けたくなかった」と燃えていた。1年生の森千莉(至学館大)が200m付近から先頭を引っ張り、400mを58秒で通過。そのまま突き放しにかかったが、残り200mでギアを上げた渡辺が逆転してそのまま逃げ切った。

1500mとの2種目での出場は今年が初めて。1500mの優勝はもちろんうれしかったが、「一度、気持ちをスパッと切りました」。入念にマッサージも行い、「800mが(今大会)1種目めという気持ちで臨みました」と話す。

ここまで2分3秒99がシーズンベストで、突き抜ける走りができていなかった。「タイムが出ていなくて悩んでいました。このユニフォームでの800mはラストだったので、自己ベストで終われて本当に良かったです」。大会直前に夏場の疲労が抜け、学生最後の大舞台で好記録を叩き出した。

広告の下にコンテンツが続きます

大阪・豊中一中時代には800mで全中に出場したが、400mをメインとした大阪高では個人での全国大会出場はなかった。大学進学後に再び800mに取り組み始め、飛躍を遂げている。

「4年間で一番レベルの高い決勝でした。800mで勝てたのは(1500mの)比にならないくらいうれしいです」と、笑顔で最後のインカレを締めくくった。

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)4日目 日本インカレの4日目が行われ、女子800mは渡辺愛(園田学園女大)が学生歴代5位の2分02秒79で2連覇を果たした。1500mとの2冠は2010年の上田敏斗美(鹿屋体大)以来14年ぶりとなる。 優勝した1500mと合わせて今大会5レース目となったが、渡辺の強さは揺るがなかった。 「すごく緊張していました。メイン種目やし、自分の好きな種目でもあるので、ラストのインカレで負けたくなかった」と燃えていた。1年生の森千莉(至学館大)が200m付近から先頭を引っ張り、400mを58秒で通過。そのまま突き放しにかかったが、残り200mでギアを上げた渡辺が逆転してそのまま逃げ切った。 1500mとの2種目での出場は今年が初めて。1500mの優勝はもちろんうれしかったが、「一度、気持ちをスパッと切りました」。入念にマッサージも行い、「800mが(今大会)1種目めという気持ちで臨みました」と話す。 ここまで2分3秒99がシーズンベストで、突き抜ける走りができていなかった。「タイムが出ていなくて悩んでいました。このユニフォームでの800mはラストだったので、自己ベストで終われて本当に良かったです」。大会直前に夏場の疲労が抜け、学生最後の大舞台で好記録を叩き出した。 大阪・豊中一中時代には800mで全中に出場したが、400mをメインとした大阪高では個人での全国大会出場はなかった。大学進学後に再び800mに取り組み始め、飛躍を遂げている。 「4年間で一番レベルの高い決勝でした。800mで勝てたのは(1500mの)比にならないくらいうれしいです」と、笑顔で最後のインカレを締めくくった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]

NEWS 新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

2025.04.30

新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]

NEWS 中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成

2025.04.30

中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成

女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]

NEWS 女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

2025.04.30

女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

4月25日から27日まで、アルゼンチンのマル・デル・プラタで南米選手権が開催され、女子七種競技ではM.アラウホ(コロンビア)が6396点(13秒13、1m73、13m55、24秒43/6m55、47m62、2分17秒38 […]

NEWS 【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

2025.04.30

【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

4月29日に広島・ホットスタッフフィールド広島で行われた織田記念。その男子100mは上位5人が10秒1台、それも0.03秒差以内にひしめく大熱戦となり、大学4年の井上直紀(早大)が自己新の10秒12(+0.4)で制した。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top