HOME 国内

2024.09.15

女子やり投・北口榛花 またも最終投てきで劇的逆転V! 66m13のシーズンベストで連覇達成/DLファイナル
女子やり投・北口榛花 またも最終投てきで劇的逆転V! 66m13のシーズンベストで連覇達成/DLファイナル

DLファイナルで2連覇を達成した北口榛花

◇ダイヤモンドリーグ最終戦/ブリュッセル(ベルギー)

9月14日、世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)のファイナルとなるAllianz Memoria lvan Damme(ベルギー・ブリュッセル)の2日目が行われ、女子やり投の北口榛花(JAL)が6投目に66m13を投げて大会連覇を飾った。

パリ五輪で日本人女子として、トラック&フィールド種目で初の金メダルを獲得した北口。その後は、疲れもあり予定していた大会の出場を取りやめるなどしたが、DLファイナルにあわせて調整を続けていた。

試合では1投目の61m28で2位につけると、2投目に65m08を投げトップに浮上。気温が20度に届かないというコンディションにライバルたちも記録は思うように伸びず、このまま北口の逃げ切りかと思われた。

しかし、2位につけていた欧州選手権銀メダリストのA.ヴィラゴシュ(セルビア)が6投目に65m23を投げて北口を逆転する。一方の北口自身も3投目から5投目までは60mに届かない試技もあり、追い込まれるかたちとなった。

それでも、数々の死闘を経験してきた女王は落ち着いていた。観客に手拍子を求めて投げた一投は65mに引かれたラインを大きくオーバー。これまで多くのドラマを演出してきた最終投てきでヴィラゴシュを再逆転。2年連続でDLファイナル優勝の栄冠となり、賞金3万ドル(約425万円)とダイヤモンドを模ったトロフィーも手にすることになった。

広告の下にコンテンツが続きます
◇ダイヤモンドリーグ最終戦/ブリュッセル(ベルギー) 9月14日、世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)のファイナルとなるAllianz Memoria lvan Damme(ベルギー・ブリュッセル)の2日目が行われ、女子やり投の北口榛花(JAL)が6投目に66m13を投げて大会連覇を飾った。 パリ五輪で日本人女子として、トラック&フィールド種目で初の金メダルを獲得した北口。その後は、疲れもあり予定していた大会の出場を取りやめるなどしたが、DLファイナルにあわせて調整を続けていた。 試合では1投目の61m28で2位につけると、2投目に65m08を投げトップに浮上。気温が20度に届かないというコンディションにライバルたちも記録は思うように伸びず、このまま北口の逃げ切りかと思われた。 しかし、2位につけていた欧州選手権銀メダリストのA.ヴィラゴシュ(セルビア)が6投目に65m23を投げて北口を逆転する。一方の北口自身も3投目から5投目までは60mに届かない試技もあり、追い込まれるかたちとなった。 それでも、数々の死闘を経験してきた女王は落ち着いていた。観客に手拍子を求めて投げた一投は65mに引かれたラインを大きくオーバー。これまで多くのドラマを演出してきた最終投てきでヴィラゴシュを再逆転。2年連続でDLファイナル優勝の栄冠となり、賞金3万ドル(約425万円)とダイヤモンドを模ったトロフィーも手にすることになった。

【動画】“6投目の北口” 劇的逆転スローをチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]

NEWS 新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

2025.04.30

新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]

NEWS 中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成

2025.04.30

中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成

女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]

NEWS 女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

2025.04.30

女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

4月25日から27日まで、アルゼンチンのマル・デル・プラタで南米選手権が開催され、女子七種競技ではM.アラウホ(コロンビア)が6396点(13秒13、1m73、13m55、24秒43/6m55、47m62、2分17秒38 […]

NEWS 【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

2025.04.30

【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

4月29日に広島・ホットスタッフフィールド広島で行われた織田記念。その男子100mは上位5人が10秒1台、それも0.03秒差以内にひしめく大熱戦となり、大学4年の井上直紀(早大)が自己新の10秒12(+0.4)で制した。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top