◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)5日目
パリ五輪・陸上競技の5日目は4種目で決勝が行われた。
この日はなんと言ってもイブニングセッションで行われた男子棒高跳。最高のショーが待っていた。絶対王者のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)だ。5m70、5m85、5m95、6m00を1回でクリア。5m95を1回で成功させたサム・ケンドリックス(米国)が6m00を失敗して、まずは68年ぶりとなるこの種目での五輪連覇を決めた。
3位は5m90までノーミスで跳んだエマヌイル・カラリス(ギリシャ)。1958年以来となるギリシャ勢のメダルとなった。
ここからが“デュプランティス劇場”の幕開け。この日行われていたほかの種目がすべて終わり、7万人を超える大観衆の目はデュプランティス1人に注がれた。まずは五輪新となる6m10を1回で成功。そして自身が保持する世界記録を1cm上回る6m25にバーを上げる。その3回目。大観衆が見守るなかでパリの夜空を華麗に舞って、大興奮のクライマックスとなった。
タレントがそろった女子5000m決勝は凄まじいラスト勝負が待っていた。レース中盤からエチオピア勢がペースを上げて3000mを9分00秒1で通過。残り4周で1500m世界記録保持者のフェイス・キピエゴン(ケニア)が先頭に立った。
残り2周で5000m世界記録保持者のグダフ・ツェガイ(エチオピア)が前に出るも、残り約500mでキピエゴンが再び、トップを奪う。ラスト1周はキピエゴンと10000m世界記録保持者のベアトリス・チェベト(ケニア)が激しく競り合い、東京五輪金メダルのシファン・ハッサン(オランダ)が3番手に浮上した。
そして残り約50mでチェベトが逆転。ラスト1000mを2分33秒台で走破して、14分28秒56で金メダルに輝いた。以下、14分29秒60でキピエゴン、14分30秒61でハッサン、ナショナルレコードの14分31秒64でナディア・バットクレッティ(イタリア)の順でフィニッシュした。
その後、残り2周の手前でキピエゴンに妨害行為があったとして失格。ハッサン以下の順位繰り上がりが発表された。しかし、ケニアが抗議して失格が取り消され、着順通りの結果となった、
トラックの最終種目は女子800m決勝。前回の東京大会以降、世界大会で3連続の銀メダルを獲得しているキーリー・ホジキンソン(英国)がトップに立って400mを58秒4で通過する。残り200mからブダペスト世界選手権覇者のメアリー・モラー(ケニア)と競り合うが、最後の直線で突き放して、ホジキンソンが悲願の金メダルに輝いた。優勝タイムは1分56秒72。
2位は1分57秒15の自己新をマークしたツィゲ・ドゥグマ(エチオピア)で、3位はモラーで1分57秒42だった。
女子円盤投決勝では、無風状態に選手は苦戦。その中でバラリー・オールマン(米国)が圧倒的な強さを見せた。2回目に68m74をマークすると、4回目に69m50を放つ。五輪での32年ぶり〝大台突破〟はならなかったが、史上2人目の五輪連覇を達成した。
2位はオレゴン世界選手権覇者の馮彬(中国)で、3位はロンドンとリオの五輪を連覇したサンドラ・エルカセヴィッチ(クロアチア)でともに記録は67m51だった。
日本勢では男子3000m障害予選で三浦龍司(SUBARU)が2組に登場。ハイペースになったが、8分12秒41の4着で通過。男子200m予選では100m金メダルのノア・ライルズ(米国)と同じ6組に入った鵜澤飛羽(筑波大)が20秒33(+0.1)の3着で準決勝進出を決めた。
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