HOME 国内

2024.06.29

100mH田中佑美 日本歴代2位の12秒85も「標準記録を突破したかった」/日本選手権
100mH田中佑美 日本歴代2位の12秒85も「標準記録を突破したかった」/日本選手権

日本選手権女子100mH準決勝で自己新の12秒85をマークした田中佑美。寺田明日香も決勝に駒を進めた

女子100mH日本歴代10傑

12.73  1.1 福部真子(日本建設工業)    2022. 9.25
12.85 -0.3 田中佑美(富士通)       2024. 6.29
12.86 -0.2 青木益未(七十七銀行)     2022. 4.10
12.86  0.7 寺田明日香(ジャパンクリエイト)2023. 5. 7
12.96  0.4 清山ちさと(いちご)      2023. 5.21
12.97  2.0 大松由季(サンドリヨン)    2023. 9.24
13.00  0.7 金沢イボンヌ(佐田建設)    2000. 7.16
13.00  1.5 鈴木美帆(長谷川体育施設)   2021. 6. 6
13.00  1.9 紫村仁美(リタジャパン)    2024. 6. 2
13.01  1.9 田中陽夏莉(富士山の銘水)   2024. 6. 2
13.01  0.6 中島ひとみ(長谷川体育施設)  2024. 6.29

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)3日目 第108回日本選手権の3日目が行われ、女子100mハードル準決勝の2組で田中佑美(富士通)が自己記録を0.04秒更新する日本歴代2位の12秒85(-0.3)で1着。東京五輪代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒98(-0.3)で2着を占め、ともに30日の17時50分に行われる決勝に駒を進めた。 1組目で日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)が12秒75(+0.8)を叩き出し、12秒77のパリ五輪参加標準記録を突破。その状況を把握していた田中はレース後、「私もパリに出たくて頑張っているので、標準記録を突破したかった。自己ベストではありますが、こんなにうれしくない自己ベストは初めてでした」と悔しさを押し殺すように口にした。 今大会前のワールドランキングでは、五輪出場ラインとなるターゲットナンバー圏内に位置していた田中だが、視線の先にあったのは、あくまでも参加標準の突破のみ。意気込んで臨んだこの日の予選は、12秒91(+0.2)の組1着で危なげなく通過したものの、自身にとっては納得の内容ではなかった。 「予選はスタートを潰すように出てしまい、1台目へのアプローチの入りでうまくスピードに乗れませんでした」 準決勝は修正したものの、「全体的にバランスを左右に崩す感じで体幹のブレを感じました」と振り返る。ただ、裏を返せば、完璧なレースができれば、さらなるタイム短縮が期待できるということだろう。 「今まで日本選手権にはたくさん出てきましたが、初めてラウンドを通過する、しないを意識せず、自分の記録や走りだけに集中できています。明日の決勝も同じで、でも力まない。自分のやってきたことをしっかりと出すレースができたらと思います」 明日の大一番、田中は自力でパリ行きをつかみ取る。 一方の寺田は隣りのレーンに田中がいることで、「落ち着いて走ろう」と考えていたという。その田中には中盤あたりからリードを広げられたが、「シーズン初戦から足が痛かったので、痛みなく走れることが幸せ」と感じながら走り切った。パリ行きの切符をつかむには、決勝での参加標準突破が絶対条件。 しかし、34歳のベテランは「明日はオリンピックに向けて最後の決勝。悔いなくできたらいいと思います」と自然体で臨むつもりだ。 文/小野哲史

女子100mH日本歴代10傑

12.73  1.1 福部真子(日本建設工業)    2022. 9.25 12.85 -0.3 田中佑美(富士通)       2024. 6.29 12.86 -0.2 青木益未(七十七銀行)     2022. 4.10 12.86  0.7 寺田明日香(ジャパンクリエイト)2023. 5. 7 12.96  0.4 清山ちさと(いちご)      2023. 5.21 12.97  2.0 大松由季(サンドリヨン)    2023. 9.24 13.00  0.7 金沢イボンヌ(佐田建設)    2000. 7.16 13.00  1.5 鈴木美帆(長谷川体育施設)   2021. 6. 6 13.00  1.9 紫村仁美(リタジャパン)    2024. 6. 2 13.01  1.9 田中陽夏莉(富士山の銘水)   2024. 6. 2 13.01  0.6 中島ひとみ(長谷川体育施設)  2024. 6.29

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.05

ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]

NEWS パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

2025.12.04

パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

【画像】サンベルクス退社を発表した濱西諒 この投稿をInstagramで見る Ryo Hamanishi / 濱西 諒(@ryo.hamanishi24)がシェアした投稿

NEWS 飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

2025.12.04

飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]

NEWS 世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

2025.12.04

世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

2026世界クロカン U20日本代表選手をチェック! U20男子(8km) 新妻遼己(西脇工高3兵庫) 本田桜二郎(鳥取城北高3鳥取) 稲垣翔馴(洛南高1京都) 池谷陸斗(駒大高3東京) 村上遵世(鳥取城北高3鳥取) 田 […]

NEWS 世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

2025.12.04

世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top