◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)3日目
パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権の3日目に男子100m準決勝が行われ、ブダペスト世界選手権代表の栁田大輝(東洋大)は10秒20(-0.2)で、東田旺洋(関彰商事)に続いて2着で決勝に進出した。
今季は日本リスト2位、自己タイの10秒02を初戦でマーク。セイコーゴールデングランプリも制し、2週間前の日本学生個人選手権では追い風参考ながら9秒台(9秒97/+3.5)もマークしていた。
だが、予選は「パッとしない走りだった」と10秒26(+0.5)、準決勝でも2着通過となり、「スタートはそこそこでしたが…次には抜けられたので今は十分」と納得いく走りとはいかず。
二十歳とはいえ、高2から決勝の舞台を経験している栁田。それでも「意識しなくてもプレッシャーというのがあります」。ただ、「もう吹っ切れました。いつも通り走れば大丈夫」と気持ちを切り替える。そして、400mハードルでパリ五輪参加標準記録を突破して2位に入ったチームメイトの小川大輝の活躍を受け、「小川に負けないような盛り上がりを見せたい」と闘志を燃やしていた。
ワールドランキングで出場資格を得られることは濃厚で、2位以内に入ればパリ切符に近づく状況。男子100m決勝は最終日の18時25分に号砲が鳴る。
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